Facebook Messenger Roomsなら時間無制限だっていうんだけれど

とあるプライベートな事情でZoom以外のWeb会議システムを探している。
Web会議システムでOS不問な時間無制限といえば、Facebook Messenger Rooms。
ただしこれ、iOSユーザには少々不親切。
多分、AppleさんがiOSでのWebブラウザWebkit(ようするにSafariの中身)だけに限る、とか通達だかなんだかを出してて、iOSChromeGeckoではなくWebkitだからじゃないか....と想像するのだけど、ともかく、iOS版に限っては、ChromeをつかっててもFacebook Messenger アプリが必要。
ほかのOS(Android含む)の場合も、アプリを使わない場合はChromeでないとダメ。
で、相手によっては、「このリンクをSafariではなくChromeで開いてほしい」だの、アプリを1つ追加してほしい...だのが、ツールや手段の追加障壁になってしまうこともある。
仕事ではないので、この辺りを強くいえないし、サポートし切れない。
実際、MacとまっさらなiOS端末で試してみた(Macがホスト)んだけど、iOSではFacebook IDは要らないが、Facebook Messengerは必要で。Facebook Messengerを起動するとログインを求められてしまうのだけど、それを無視していったんアプリを終了(ホームボタン2回なりなんなり)した上で、改めてミーティングのリンクURLをタップしろという流れみたい。Facebook IDまでは必要ないが、アプリの追加だけは避けて通れないし、初回起動画面を無視して終了しろっていうのも人によっては難しい。
このあたり、説明が要らない人には全く説明が要らない挙動なのだけれど、逐一説明がないとダメな人にはおそらく理解不能なフローを踏まされることになる。
電話サポートでもこの流れを説明しきるのは無理だと思った。
いろいろ試すと、やっぱり時間制限があろうとZoomはよくできているのがよく分かった。
そこそこITスキルがある人同士だったら、Facebook Messenger Roomsは非常に魅力的なツールかと。
ここでiOSでアプリの終了なんか簡単だお前は何を悩んでいるんだ、とか思う人は、サポートの仕事には向いていないだろうな...。ITスキルの差って、例えばそういうことにあったりする。
例えばWebブラウザのURL欄からアドレスをコピーしてメールに貼り付けて他人に送ること。仕事をしていればそれくらいのことは誰でもやれるだろうとか思うかもしれない。しかし、実のところたったそれだけでもできない人はいっぱいいる。
Webサービスを考える人は、デジタルデバイドの底の底の人にも役に立ててもらえるのか、是非に検討してほしい。Facebookさんは十分使いやすく作ってはいるけれども、まだまだ作り込みが甘いと思った。Chromeでないとだめとか、iOSではアプリが必須とか、そういう環境枠を作っているだけで使えない人はいるのだから。もっとも、ある程度は環境を絞ることでメンテナンスしやすくし、安定運用したいのかもしれないけれども。