はたからみると普通だけど実は、の怖さ

あのベラルーシから亡命希望だった女性の陸上選手(クリスチナ・チマノウスカヤ選手)ちゃんと無事だそう。良かった良かった。
本件、めちゃくちゃ怖いと思ったのはこの下り。

私が国際線ロビーに到着したのは7時50分ごろ。チマノウスカヤ選手は複数の警察官や空港にいた五輪のボランティアスタッフとともにいました。

しかし警察官は「彼女が保護を求めているようだが、本当に必要なのかわからない」と話していました。

聞くとチマノウスカヤ選手がチェックインカウンターに並んでいた時に、警戒に当たっていた警察官に声をかけ、助けてほしいと頼んできたそうです。

他の選手たちと様子が違っているわけでもなく、警察官は「どんな危険にさらされているのかわからない」とのことでした。

彼女の言葉を信じるならば、一緒にいた人たちはコーチなどではなく、言葉は悪いですが誘拐犯のようなものだってことになりますね。
でもそれ、他の人が見破るのは大変。ましてや、英語などが分かる警官さんがいたとしても、ベラルーシの国内事情など分かりようもない。なので、簡単に信じることが出来ない。人助けはもちろんするべきですが。
今回はたまたまベラルーシ情勢を取材していたNHKの記者さんが助けてあげられたものの、もし、彼が間に合わなかったら、場合によってはもしかしたら無理やり連れていかれたかもしれません。可能性としては大いにあります。
これで思い出したのが、車いすに乗っていたある人が、街行く人に助けを求めていわく、今車いすを押している人は全然知らない人だから助けてくれって事件。

ぱっと見破るのは難しい。
端から見たら保護者にしか見えなかったそうですし。
本当に悪いヒトは悪人の顔をしていませんね。
それで、チマノウスカヤ選手の話ですが、今度はパリ五輪を目指すらしいです。
ただ、先ほどの記事にあった、ベラルーシ情勢が気になりますね。無事に出場できるってだけで本当にすごいんだろうなぁ。参加のために充分なほどに体を鍛え上げるだけでもすごいのに。
それにしても、政府ににらまれるとかの変なことを気にせずに競技ができるのは、本当ならどの選手も持っている当たり前の権利のはずなんですけどねぇ。うーむ。
権利を守るのには時には努力が必要。世情の違う国の方がそっと教えて行ってくれた置き土産のようなものを感じています。
世界の国の人が色んなことをやりくって集まる。コロナ禍で無理矢理開催されたことには今もって是非は問われるべきであるとは思いますが、五輪自体は色んな国の事情などを学べる機会でもあるってよく分かりました。