サポート屋として大事なこと

今日は八王子で打ち合わせ2つ。毎年の(といってもコロナ禍で延期が続いてますが)母校の大学の作品展打ち合わせと、とあるサイトのお手伝いでした。
で、まあ、大学のICTサポート屋ではあるので、一般の方々よりは情報機器に慣れているわけで。正直、こういう、普段の大学以外の現場で初めて遭遇するトラブルも多いんですけど、何事も経験って思ったりして。
色々とお手伝いをさせて頂き、サポート屋として大事だなぁって思うことは……。誠意と勇気と余力と好奇心と逆転、だと思います。
誠意。何やらのご縁があってお声掛けくださったそのクライアントさんのために、できることをする。社会人としての姿勢といいますかね。しかし、サポート屋としてはそのクライアントさんがご自分でその作業をおできにならないと、本来的な意味がないんです。ここが代行業の方や、あるいはICTのクリエイターさんとは異なる視野というか、立ち位置かもしれない。
代行業の方々の作業力の凄さは想像にあまりありますし、Webサイトをデザインしたり、Webプログラミングをできたりする皆さんは本当に素晴らしいです。
ただ、サポート屋としてはそういうポジションには絶対に立ってはいけないなってつくづく。
そうじゃなくて、やや教育的にはなりますが、ご自分でおやりなさいというのがサポート屋としての基本かなぁっていつも思います。大学って場所だからかもしれませんが、一般のパソコンメーカーなどのサポートデスクの皆様(いつもお疲れ様さまです!)も、多分、ユーザーさんがご自分でなんとかできたらいいな、って、思っておられるかなと。
で、ご自分でできた方が勉強になりますし楽しいですよ、という気持ちでご相談に乗らせていただくのが、サポート屋としての誠意だと思っています。正直、大学の先生から代行のようなことを頼まれそうになることもなきにしもあらずですが、そこは先生方からの業務内容の誤解でもありますし、なんとかかわしつつです。まあ……わかるんですけどね、Zoomの使い方なんかは他人に任せて、本来のご自分の授業に集中したいお気持ちは。しかし、そこは何とか良い機会と思って乗り切って頂きたいなって。
次、勇気。これは先程の、業務内容とかサポート屋としての業務のポリシーを越えそうなことを依頼された時に正しく断る勇気、特定の方を優遇しすぎない勇気、どうしても解決できない問題やご要望を正直に無理とお伝えする勇気。などなど、ですかね。何年か前までは、出来ないことはやってあげるのが正しいみたいに誤解していましたが、そうじゃないって今では分かります。結局、チームの他の人たちに迷惑が掛かっていくし、平等ではなくなるし。断る勇気って大事です。
次、余力。これはもう簡単。サポート屋の方がクライアントさんと一緒にパニックにならないこと! 冷静さ、と言っても良いかもしれません。無理はしないこと。自分もパニックになったら、普段なら見えている原因や解決策が見えなくなると思います。これ、今ご多忙であろうお医者様などにも思うのです。ああいう皆様がキチンと休めていないと、このコロナパニックは解決出来ないのではないかと。もっと政府とか、しかるべき機関はご配慮をと思います。
好奇心。ICT全般にいえること。いろんな技術が出てきますから、それらに興味を持ったり、改善点や改悪点を知ろうとしたり、使ってみたり……ですね。幸い、大学というのは情報がわりと入ってきますし、先生が何かの新機種をお買い上げになって拝見できることもあります。先生は自慢したいのかもしれませんけど、とてもありがたいです!
そして最後、逆転。別に某髪の毛がつんたった青い服の弁護士さんのゲームのことでは無いんですが。問題が深刻な時には発想を逆転させることも必要かもしれません。
例えば、人間としては正しい操作をしたつもりなのに意図した結果が出ないとき。パソコンの方から見たら正しい結果が出ていることは良くあります。あと、別の角度から見たら解決したりとかもあると思います。それこそ、困ったときは関係なさそうでもパソコンの再起動を。これで直ってしまうトラブルは沢山ありますね。
この仕事、結構長くなったなとふと思ったので、少々偉そうですが所感を書いてみました。いつかAIに取って代わられるかもしれませんが、人間にしかできないサポート屋を目指していきたい物ですね。