1日1章『新・鬼ヶ島』(総括)

さて。
昔プレイしたこのゲームのBGMがアタマから離れなくて、それで久しぶりにプレイしてみました。そのオープニングテーマのイメージは自分では尺八ソロなんですけれど、ファミコンでもあんなに自由な拍子の曲ができるんですね。
この1週間というもの、本当に楽しかったです。いいなぁ、昔のアドベンチャーゲーム
当時、母にねだって、地元の書店で徳間書店(確か)の攻略本を上下巻買ってもらったのも、今では良い思い出です。たしか、上巻(前編)が店頭品切れで取り寄せて頂き、先に下巻を買って、上巻が届いた頃にはゲーム前編部分はほぼ解いていたという……(苦笑)。それでもやっぱり読んでみたくて書いましたね。せっかく発注しましたし。かわいいイラストが多くて本文フルカラーで、今考えてもなかなか贅沢な本だったな。三章の硫黄玉の場所では、「一歩ずつ進んでいくなんて、何となく、くさいなぁ……」なんて感じのヒントを出していたのを今でも覚えています。こういうライターさんの気の使い方がよかったな。9章のエンディングの前のところは「大団円まであと一手!」ってあったと思います。子ども心にワクワクして印象的な攻略本でした。
それから、ひかりとおじいさん、おばあさんは8章の魂救出の時が結局は最後の別れになってしまったわけですよね。すごくさみしいというか。竜宮城の人は、地上の人と会ってはならないのが本来なんでしょう。また会えるなんて言ってましたけど、おそらく、どんべともこの後は会っていないと思われます。おつうさんの戸を開けてはならないことといい、玉手箱のことといい、約束とかオキテって、昔話でよくありますね。それを破ってしまったら、また、龍が出てきてしまうかも? くわばらくわばら。
それから、このストーリーの構成で気がついたことがあります。
昔、大変なことをやらかした罪人がいて、その尻拭いのために主人公たちが奔走したら、結果としてその罪人は主人公たち自身のことだった……というこのストーリー構成。既視感があると思ったら、SFCヘラクレスの栄光3』での手法だと、今、気が付きました。さらに言うなら「犯人はヤス」ってやつですね、FC『ポートピア連続殺人事件』の。まあ彼は厳密には部下で、主人公ではありませんが、真相を知らずにプレイしていたら、あの忠実なる部下こそが犯人っていうのはショックだったはずです。
やっぱり、こういうのってシナリオを考えるのが大変そうですが、驚きがありますね。それに、ストーリーのあるゲームならではの仕掛けだとも思うのです。
プレイしていた自分が諸悪の根源だった!! なんて、ぶっちゃけ、エヴァ Qでもやっている、古くて新しい手法。でもショックなことこの上ない。問題は罪に気がついた時のつぐないのあり方ですね。
まあ、新鬼の感想を書いててヘラ栄どころかエヴァの話になるとは自分でも思いませんでしたけど。だからブログは書いてて楽しいんだな。
ともあれ、やっぱり昔のゲームってのもいいなぁと思わされました。それに、記憶の中だと、なんかもっと絵が動いていたような気がしたんですが、実際には止め絵だって確認できました。つまり、想像の中でアニメーションさせていたんですね、私。例え、動きが数ドットの描写でも、すごく鋭く見えたりとかしたのは、この時代ならではなのかもしれませんね。
それに、もともとこのゲームをやり直すきっかけになった数々の音楽。この時代にしては結構な曲数だと思うのですが、メロディラインが綺麗で暖かいものが多いのですよ。ファミコンの同時発音数は3って聞いたことがありますが、その制約の中でありながら、ずっと残るものを作っていたのだと改めて感じました。

てんちゃんのなぞなぞコーナー、解答メモ。

ところで。
9章は本当に大変なことになっているので、こんなことやっている場合じゃないのに! イースターエッグ的にクイズコーナーがあります。ひかりが天狗に何度も話しかけると発生するみたいですね。えーい、さっさと解いて龍退治! というわけで正答メモをバクロしてしまいましょう。
※問題も正解も要約のみ。

  1. いったいさんの髪の毛の数=1本
  2. いったいさんに届けた反物の色=赤
  3. お地蔵様の人数=5人
  4. どんべの生まれたおわんのふたの色=緑
  5. 天狗は誰から灰をかっぱらったか=はなさかじいさん
  6. びょうぶ岩のふもとにあった壊れた家はもともと何だったか=道具屋
  7. 渡船マメダの手はどちらを振っていたか=右手
  8. 弁慶の武器=なぎなた
  9. 氷室の氷の数=5個
  10. 易者のいったいさんは占ってくれる。=うそ
  11. こぎつねのお母さんの名前=おつゆさん
  12. じゃのうがつくっていたお酒は?=ワイン
  13. なまずのなき声は?=ぼよーん
  14. しのはらでひかりと留守番したのは?=りんご
  15. どんべとおはなは長串村へ逃亡できるか=できる
  16. 龍は鬼ヶ島から出たことがない=うそ

いくつかポイントとか。

  • どんべのおわんのフタが緑ということは、どん兵衛のうどんの空き容器だったのかな。蕎麦だと赤いし。私もうどん派です。
  • いったいさんは一体(1人)だったわけでは無さそう? いったい?(これが言いたかっただけ)
  • 長串村への逃亡は、8章でおはなに乗って逃げるときに東を選ぶと発生するらしい(某攻略サイト)。
  • いったいさんの話で、龍が都を襲ったとか言ってなかったかな……と。なので鬼ヶ島から出たことがある、はず。

で。教えてくれるのが硫黄玉の場所。今更かい!

1日1章『新・鬼ヶ島』(第9章・大団円)

さて。
龍の玉を取り返しましたし、すっかり安心していたら……骨だけの龍が襲ってきました!
ここでの決断に必要なのは、悪の化身にも飛び込む勇気と、助けを信じて飛び降りる強さ。
機能するコマンドは少ないのですが、本当にやっていいのか、というところ。
やっていいわけで、というか、やるしかないわけで。
その結果、ひのえ様に龍は倒され、世界は救われました……。
主人公2人の別れと引き換えに。
主人公の男の子、どんべの正体は浦島太郎だったと、最後の最後に明かされ。女の子、ひかりはいったいさんや金太郎と共に竜宮城へ帰っていき。
いぬ、さる、きじのりんご、まつのすけ、おはなもそれぞれの場所へ。
どんべがおじいさん、おばあさんに再会したところで終幕となります。
無事、大団円。めでたし、めでたし。

1日1章『新・鬼ヶ島』(第8章)

さて。
白石の泉を突破、ついに鬼ヶ島へ。
昔取った杵柄ってやつで、選択肢には悩みませんでしたが、初見のときは色々悩んだ記憶があります。
キジのおはなさんに大活躍してもらいつつ、サルのまつのすけの身軽さや、犬のりんごの嗅覚も役に立ちました。これでこそパーティプレイ。
しかし、やはりあの「おしてみなよ」のゲームオーバー(?)画面は秀逸ですね。押したらアウト。
ところでこの章の冒頭では、玉手箱を開いて龍を復活させてしまったとき、乙姫様と2人とも誰かにあのUFOに押し込められて助かった旨がさらっと語られました。やっぱり金太郎さんですかねえ? この伏線回収、この時代のゲームとしてはよく出来ていると思います。
さて、飛ばされたどんべくんも天狗さんに助けてもらえましたし、龍を倒した……はず?
玉手箱に龍の玉を封じても、なにも起きないのはなぜか?
疑問を引っ張りつつ、最終章へ。戦いはまだ終わらない!

単なる事務用のボールペンに感動した話

最近、ひょんなことで手に入れた三色ボールペン

単なる事務用品、っちゃそうなのだけど、ものすごくよく出来ていて感動した。
まず全体。クリップ部分を敢えてスリットだけに。ポケットというより手帳のペン挿しに向いている感じ。たしかにクリップの強さは要らないけどホールドはして欲しいっていうのはこの種のペンあるある。バネ式だと出っ張って邪魔なので、強さよりもスマートさを取ったのだろう。
それからノック。一番使うであろう黒を太く、赤と青を細くしてあるので、押しやすいし慣れたら手元を見なくても向きで分かるので色替えが簡単である。実のところ、この機構にものすごく感動したのだった。三色ボールペンって、もう形は大体決まっているようなもんだと思っていた。そこに工夫の余地がまだまだあるなんて、考えもしなかったのだから。
肝心の書き味は申し分ない。さらさら書いていける。持った感じも軽くて、手が本当に疲れない。
それに、どうもインクが漏れにくい構造なのか、指が汚れない。質の悪い三色ペンだと、よく指先を汚すのだけど、このペンではその種の事故は今のところ経験がない。
滑り止めも握りやすい。あまりペタつかない感がある。そして全体的にすらっとしたカタチには雅さすら感じてしまった。
これがカバンの中にひとつ入ってるだけで、出先で何か書くものが必要なときに悩まなくていいっていうメリットは大きいもので。机で長時間何かを書くのにも良いと思うが、もっぱら自分の場合は、カバンのペン刺しに差し込んでおいて、なにかのときに使うようなアイテムになっている。こういう時こそ、書き味やインク漏れに全く心配のない使いやすいペンが必要だ。三色ボールペンとしては細身なので差し込みやすいし。
最近助かったのは、突発的に鉄道の謎解きイベントに行ったとき。本当に突発で出かけたので、カバンの中にあってよかった。謎解きのメモではときに色替えも必要で、入れておいでよかった。
しっかし、何度見てもノックのカタチには感動するなぁ。ノックなんか、三色同じカタチが当たり前だと思っていた。よくここを変えようと思ったなあと。変革って、例えばそういうものかもね。

1日1章『新・鬼ヶ島』(第7章)

さて。
結構流れを覚えているもんだなぁと思いつつの7章。
ちょい役でコブ取り爺さん登場、からの、ゴン太桜に落雷事件。地震雷火事親父。
白石の泉は桜の木のそばに、ではなく、桜の木の中にあると言う奇想天外。さらに中にはナマズなんかも居たりして。
ストーリーの流れは覚えていましたが、ナマズに出会うには水を光らせる、と言う順番を逆にやってたりして。足を滑らせて落下したら終わりの緊張感!
それにしてもあのキノコ、どんだけ美味しいのやら。お預けにしたら地震を起こされるほど? まあ、キノコって癖になるんですよね。舞茸のダシのスープとかならわかります。
この章の昔話は、コブ取り爺さんと地震ナマズ。でも地震ナマズって昔話だったかなあ?
ともあれ、白石の泉発見と、キジの「おはな」にも出会い、ついにパーティメンバー勢揃い。いよいよ次章は鬼ヶ島です!

1日1章『新・鬼ヶ島』(第6章)

さて。
奇怪ヶ森編。
子ギツネにぶどうを取ってあげて、蛇にハンバーガーをあげて、猿が酒に酔い、スズメの王様に会う、そんな章なのです。
これだけだとなんのこっちゃですな。書いてみたら意外に食べ物度が高い章でもありましたね。
森にはトレントも居ましたし、もはや日本昔話に限らずなんでもあり。考えてみれば、物語はUFOから始まってるわけで……細かいことはまあいいか。物語全体としては仲間を増やす通過点な章ですが、ヒトクセあるヘビや雀の王様「じゃのう」など、ここだけのキャラにするには惜しい個性派がいっぱいでした。
モチーフになったと思われる物語は、イソップのすっぱいぶどう
(…やはり日本昔話じゃないような)、舌切り雀かな。
いよいよ篠原へ向かいます。ゴン太桜、そして白石の泉へ。

1日1章『新・鬼ヶ島』(第5章)

さて。
ここから後編となります。
ファミコンディスク時代でしたら、2枚目、後編をセットして……とかあったんだと思いますが、3DSヴァーチャルコンソール版ではその辺りは省略。
都で3つの宮水を見つけて、ひかりちゃんを救出しなくてはならないわけですが。すっかり廃虚になってしまいプレイヤーとしても見分けがつかず、迷子になるところでした。
攻略サイト様にも頼りつつ、なんとかクリアしましたが、フラグの立ち方がなかなかシビアですね。中途半端に謎解きを覚えていると、その記憶に縛られてフラグを立て忘れてしまいますね。
この章の昔話は、たぶんお皿の足りない幽霊のお菊さん……くらい? 英語で数を数えさせて成仏ってチカラワザでした。犬のりんごさんに吠えてもらってわん! つー、すりー……めでたくてんかうんと!
鬼の服装で仏像の前に立つと仏像の涙という宮水をみつけられるとか、なかなか難しい謎解きで。
ともあれひのえ様に3回会い、犬や猿でもできた仕事を自分ができなかった罪とか、腕輪や首飾りがなかったら7年(だったかな)くらいで死んでいたとか、龍はひとの魂の集合体の闇の存在で、竜の玉はが闇の世界と結びつけているとか、色々重大なことを聞けました。
龍……ラスボスがひとの魂で出来ていて実体はない、というのは、なかなか面白い設定だと思います。他のファンタジーでもこういうのはあまり聞いたことがない気がしますね。つまり、いわゆるHPを奪って殺すというのとは別のアプローチが要るというか。このゲームにHPの概念はありませんが。今プレイしていても斬新でした。
ともあれ、銅鐸の破壊とひかりちゃん救出に成功。どうやら犬のりんごさんのことを彼女も記憶しているようで。少しずつ真相が明らかになっていきますね。
次が白石の泉探し……かな。さて、どこに……?