笛増えの輪!!

このダイアリーを始めて、知らない方からメッセージを頂くことが多くなりました。
中でも、同じようなことを考えている方や、同じような趣味の方からのメッセージは大変うれしいものですね。


ココログピタゴラス律横笛 たぬ笛のページ」を開いている竹主喜(たぬき) さんとの出会いもその一つ。笛吹きから笛作りにまではまって、ココログを書き始めてしまったそうです。
検索でうちを見つけて下さったそうで、メールを頂いた時は本当にこちらも愉しくなりました。
URLはここです。
http://tanufue.cocolog-nifty.com/tanuki/


ご覧になるとお分かり頂けますが、物理的計算から入る制作方法。楽器制作に音響工学から入る、この精緻さには恐れ入ります。私はその辺、デタトコ勝負でアバウトに作っているので、非常に勉強になりました。吹奏楽歴10年以上にも関わらず、暑いと楽器のピッチ(音の高さ)が上がる理由なんて知らなかったんですけど。数式を眺めてたら、何となく納得してしまいました。竹笛に限らず、何らかの音楽をやっている方、楽器を制作なさっている方は、ご来訪してみて下さいね。ちなみに、その辺りのお話はこちらです。
http://tanufue.cocolog-nifty.com/tanuki/cat1021513/index.html#a0000800268



ところで、竹主喜さんには、私の展覧会にも、本日足をお運び頂きました。

上記写真の他、何本か、自作の笛を御持ち頂き、私のと吹き比べてみたりして……。制作の話に花が咲き、大変にハッピ〜でした。なかなかいないんですよねえ、楽器を作っている人って。何かあるとすぐに左脳、というのか、物理的に考える脳みそになっておられるらしくて、私とアプローチが真逆なので面白かったですね。私は直感だけで音楽やっている所が大なので……。


なお、写真の笛はこのとき頂いたものです! 驚くほど軽く作ってあり、また大変に鳴りやすいのでひと吹き惚れしてしまいました。低音の、リコーダーでいえばアルトっぽい響きで、お持ち頂いたうちで一番気に入ったものです。低音大好きですから、なおさら大切にします! 竹主喜さん、本当にありがとうございました。



詳細はまたおいおい書きますが、「風の笛」は指穴なしの単音笛。しかし、指を管尻から差し込むことにより、音をある程度変化させることも可能です。もともと、単音をシンプルに吹きながら、考え事をするために創り始めたので、あんまり演奏方面を考えていなかったんですけど、今回の展示向けにあれこれやっているうちに、そういった未知の可能性を発見! この先がどうなっていくのやら。シンプルに簡単に創れて奥が深い創作笛として、まだまだ何かできそうです。この辺りの可能性について、竹主喜さんにもおほめ頂きました。


単なる楽器を超えた、パフォーマンスアートの道具としても、インスタレーションアイテムとしても、何かできそうなんですよね。自分で考えておいて、自分でワクワクしています、はい。何度か、野外展示で製作してその場で配布ってこともしていますけど、指穴を作らない、チューニング度外視だからこそできる技です。(今回の展示分は、一応チューニングして、半音ずつ全調作っていますけれども)


実は来年の展覧会のテーマも、帰りの電車の中で一つ思い付いているんですよね。手軽さ故に出来るインスタレーションで。今回の展示は明日で終了ですので、東京・八王子方面の方はいちょうホールまで足をお運び頂くとうれしいです。11:00-19:00です。