レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」の秘密!?

番組内容はもう一枚の「モナ・リザ」を探し出して、ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」を下敷きに、更なる絵の暗号を探るものでした。私はこの本は未見です。
実は、ちょっと前にこんな番組もあったらしい。見逃してしまったのだけれど。

サイトを見る限り、切り口は似てしまいましたね。まあ、同じ本を題材にしているので仕方が無いところです。そういえば、少し前に「迷宮美術館」でも「モナ・リザ」盗難事件の真相を追っていました。希代の美女は世界的ブームになっているらしいですね。番組としても謎がたっぷりで面白いものが作れるのでしょう。そのうち、「世界ふしぎ発見!」でも黒柳徹子さんと謎の美女対決するかもしれませんね。(^^;)


さて、冗談はさておいて、もう一枚の「モナ・リザ」について、かなり疑いを抱きつつ見ていたのですが、スイス・ジュネーブのとある銀行のとある大金庫にしまわれているという「アイルワース版モナ・リザ」は、他人にはマネなどできない出来じゃないか、と思いました。神々しくも、慈悲の表情のようでもある謎のほほ笑みはそのままに、だいぶ若々しく、唇は赤く。背景には柱が2本、左右の端に立っている。良く知られた「モナ・リザ」よりも明るい色遣いで、全体に柔らかい印象を私は受けました。


番組によれば、この絵は結局未完成で、背景には弟子が描いた部分もあるらしいですが。(wikipediaの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の項によれば、ダ・ヴィンチは完成しなかった絵も結構あるらしいですけど)


これがダ・ヴィンチの真作だとして、なぜ彼が同じ題材で2枚も描いたのか。番組後半はその辺を追いました。で、色々あって。結論は今回のメインテーマだった「アイルワース版モナ・リザ」は依頼を受けた「ジョコンダ婦人の肖像画」として描いたもの。そして、良く知られた「モナ・リザ」の方はある暗号を込めて描き上げたもの。(暗号についての番組的解明もありましたが、内容が内容だけに触れないでおきます)……ということでした。


まあ、暗号うんぬんは置いておいても、「モナ・リザ」はふしぎな絵です。なぜ微笑んでいるのか。それは慈悲のようでもあり、ある意味で冷笑のようでもある。「モナ・リザ」を見ている*1と、「君はそれでいいのかい?」と「それとなく聞かれている」風で怖くもあります。こんなこと思ってるの、私だけかな?


あと、番組では触れませんでしたが、wikipediaの「モナ・リザ」の項によれば、ダ・ヴィンチ肖像画を左右反転し、「モナ・リザ」に重ね合わせるとピッタリと重ね合わされるそうです。wikipediaから画像をお借りして、PhotoShop Elementsでサイズ合わせをしてやってみたら本当にその通りでびっくりしました。画像処理ソフトをお持ちの方、面白いので実験してみることをお勧めします。こんな風に沢山の謎を残してくれたダ・ヴィンチって、なんだか粋な賢人だなあ、と思いました。

追記

誤報説について記事を書きました。
id:Yuny:20050329#p1

*1:といっても、私はルーブルに行ったことが無いので、コピーしか見たことが無いわけですけれども。