展示搬入。今回の作品について

2006年7月13日(木)から17日(月)まで展覧会です。八王子のいちょうホールです。
八王子方面に御用の方、もしよかったらお立ち寄りください。
詳しいご案内はid:Yuny:20060625:p1に掲載しております。
今日は展覧会前日=搬入&設置の日でした。
創作楽器として、初心に返って入門的に、竹&ペットボトルでできる作品を出展しました。


壁面右のいすの上の箱の中に「ペットボトルマラカス」が大小4本、木製マウスピースとペットボトルを組み合わせた「ペットボトルラッパ」、シンプルに叩くだけでもいい音がする「ペットボトルドラム」が入っています。左の壁面には、民族楽器「アンクルン」、創作楽器「風の笛」があります。
さらに詳しい写真はまた後日ご紹介します。


さて、この夏、いろいろとものを考える機会が多くなりました。
そこで、作品のひとつの観点は「シンプルに考え、感じてもらうこと」となりましたね。楽器を出すだけでなく、それを使って何かをしてもらうこと、それをずっと考えてきました。


自作楽器を「どう」してもらいたいのか。
プランの段階では、いろいろとアプローチを試みてみました。喜怒哀楽の感情のパネルを設置して、楽器をそこに吊るしてもらうとか。
しかし、複雑になるし、ものを吊るしてもらう事にはそれなりのリスクもあります。落下事故防止や、子どもにも使いやすい掛け金の選択などです。


結局、何が大切かといえば、要は、楽器で遊んでもらえれば、作者としてはそれで満足なんですよ。
そんな中、今日の搬入日。当日になって「シンプル化」へのヒントが見つかりました。
それは、ある一冊のノートを目に留めたことです。そういえば、「書くこと」ってそれだけでも楽しい……。


そこで、キーワードを付けた掛け金に楽器を下げてもらうのではなく、感想ノートだけをおいておく方に今日になってシフトしました。
まず、分かりやすいことから始めてみることが大切です。



ノートの脇にはクーピー(クレヨンに似た画材で鉛筆のように細いもの)を置いておきました。20色以上の色から選んでもらい、好きに書いていただくようにしました。
私が欲しかったのは、ブログでいう「トラックバック」「コメント」……つまりは反応です。まずはシンプルにノートを置くところからはじめてみようかと思いました。
何か書いてもらえたらうれしいのですが。


ちなみに、土曜日までにもう一点くらいは楽器を作って、増やしておこうかと思っています。
竹系の楽器の数が少なくてさびしいので……。設置してみたら思いのほか、スペースが目立ってしまっていて、このままでは物足りないので、面白い楽器を置こうと思っています。
今回に関しては、「50%の完成度で」出してみたのかもしれませんね。