特集展示・小島 善太郎(八王子市夢美術館)

ぐるっとパスがあったので、帰りに八王子市夢美術館にちょっと寄りました。大きな企画展は先週で終わってしまい、今日までの会期で収蔵作家展をやっていました。ギャラリーというか、展示室1室だけの小さな展示ですが、ちょっとした収穫がありました。それは謎を見つけて来たことです。
今回「ヴァイオリン弾く男」という作品が展示されていました。バイオリンを弾いている男の人の絵なんですが、もともと全身像だったのが、いつのまにか半分に切られてしまい、上半分だけが東京国立近代美術館に所蔵されているとのこと。
うーむ、作品を半分にぶった切る! なんてデンジャラスな! いったい、この絵にどんな事件があったのか? 展示からは分からなかったのですが……。本当に謎なんでしょうね。学芸員の方に聞いてみても良く分からないみたいでしたし。
仮に画家の方が自分でおやりになったとして。自分で創った絵を切ってしまったのは、構図上の問題があったのか、展示上の問題があったのか?
全身あった頃のその絵の写真が当時の雑誌に出ていたそうで、そのコピーが展示されていましたが、見たところ半分に切らなくちゃいけない完成度的な問題は無さげなんですよね。下半身が邪魔でしょうがなくて、っていう絵には見えなかったです。
謎って好きです。いろいろ想像させてくれますよね。