金沢21世紀美術館が被災したらしい

石川県で美術館、というと想起されたのが『金沢21世紀美術館』。名前のインパクトのせいかもしれないけど。
プールを水面の下から眺められる(説明が難しい……)作品があるなど、現代アートに親しめる面白い美術館だそうで……行ったことはないのだが。
やっぱり被災されたようで。
ただ、不幸中の幸いだったのが元日の地震だったこと。
実は元日は休館日だったらしく、おそらく来館者はいなかったと思われる。休館日については下記に案内がある。

当面は休館になるそう。無理もない。

興味深い美術館のひとつ。ともかく地震がある程度、落ち着いてこないと…。
大学の時、学芸員の実習で展示物の固定をお手伝いしたことがあったけれど、建物は耐震構造になっていたりしても、やはり地震は怖いものだ。美術館の作品は一点物であることがほとんどだ。失ったら取り返しがつかない。補修でどうにかなる場合もあるけれど。
そういえば、東北の震災のあとで、津波を被った写真のデジタル復旧のお手伝いをさせていただいたことがあった。ネットで募集があって、そこそこPhotoshopが使えれば何とかなるとのことだったので。あの時も、記録が失われることの怖さをまざまざと感じた。モノクロの、古い結婚写真1枚に刻まれた、誰かの歴史。角隠しの下で微笑む若い女性も、今はきっとかなりご年配であろう。お心当たりの方にデータをお渡しできたのだろうか。
大規模災害の時、美術や音楽など、文化的方面の支援はどうしても後回しになる。それは仕方がないしそうすべきではあるが、支援を忘れないようにしたいものだ。