時をかけてきたかもしれない少女だったヤツの十年以上後、その後輩を見てきたりする

昔の映画をやっていることもある映画館で、時間跳躍モノのアニメ映画を見てきたりした。
当時は貧乏だったから、今は多少は遊ぶお金があるから、ラッキーだった。映画館で見たかった映画は、1年後から見ても良いものだからね。
高校時代を思い出すなあ。クラスメートの男子ってバカなのか頭がいいのか、本当に良く分からなかった。ばか騒ぎをしているかと思えば、肝心なときには手助けしてくれたりとか。もっとも、今現在も、オトコというヤツは自分にとっては正体不明だ。


まあ、それはともかく。
自分も高校時代にタイムリープをしたことがある……と、書いたら、だれが信じるだろうか?
いや、あの映画ほどこみいってもいなければ廊下を駆け抜ける必要もなくさらに誰かの恋愛が成就するでもなくそして試験で100点を取るような役得もなかったが。
ただ単純に、「気が付いたら時間が1時間戻っていた」だけである。
それ以外になにもなかった。1回しか経験したことがないから、すっかり忘れていたけれど、不思議な気持ちになったのを覚えている……。


世の中には説明の付かない不思議なことは、まだまだあるのだと思う。
時間は普通に生きていれば、一度しかないはずだから……訂正は早々できないから……、後で見て間違っていた、としても、精一杯の選択をしたい。


つい最近、人生の選択ミスで、大切な人と断絶してしまったが。
あの選択自体は……反省はしても、後悔はしていない。
というか、結局は必ず通らなくては行けない道だった、と思う。自分が前よりは少しは同じような立場になっている今、どれだけかの友人を困らせてしまったのか、おぼろげながら想像できなくはないから……。
それに。
切れてしまったとはいえ、存在が無くなった訳じゃない限りは、良い形でつなぎ直すこともできると思う。
そうして本当のつながりができれば、前よりもきっと強固になる。そう信じていたい。


人との出会いほど、不思議なものは無いしね。それは、時空を駆ける超能力にも匹敵する奇跡だ。


今できることをやっていこう。まずはこの曲を仕上げよう。吹奏楽曲として。