この週末は、暑いので読書! 読書!
千里眼・クラシックシリーズと千里眼の最新刊、蒼い瞳とニュアージュ(角川文庫版)を読破してました。
- 作者: 松岡圭祐
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09/25
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千里眼 ミドリの猿 完全版―クラシックシリーズ〈2〉 (角川文庫)
- 作者: 松岡圭祐
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千里眼 運命の暗示 完全版―クラシックシリーズ〈3〉 (角川文庫)
- 作者: 松岡圭祐
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千里眼シンガポール・フライヤー 上 (角川文庫 ま 26-109)
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千里眼シンガポール・フライヤー 下 (角川文庫 ま 26-110)
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この2つので〜っかいネタを使って、千里眼こと臨床心理士の岬さんが失踪疾走するわけです! とある重大な……地球またがけサイズの大災害を防ぐために! 昔住んでたからなあ……。リアリティありまくり……。それからもう一つ、心理学を駆使した犯罪集団メフィストとのバトルは一段落着いたようですが……彼らだけでなく、今度からは機械工学を駆使しまくる犯罪集団との対決もあります。まあ、昔から機械主義者と人間中心主義者の戦いっていうテーマはいろいろと描かれているワケではありますが……本シリーズでも簡単には済みそうにない、です。
あと、順番が前後しますが、クラシックシリーズ4作一気に読破して、めまいが……これ、暑さのためだけじゃないよなあ……。え、ええ、えええ!? の連続だった。コンコルドに乗ってる心境? あ、F15か、この小説なら。特に第4話『復讐』のダブルミーニングに気が付いたときは手が震えました。あの彼女の復讐だと思っていたけど、その彼女の復讐でもあったわけか! でも、こういう殺害シーンが多い小説は……基本的には苦手、ではあります。千里眼だから読めたという感じ……です。まじめな話、かなり怖かった! 岬さん、想像力たくまし過ぎのひとりの読者をカウンセリングしてくれませんかね〜(笑)?
前々から思っていたんですが、光原 伸さん(昔、少年ジャンプに連載していた『アウターゾーン』の作者さん)の絵でマンガにしてほしいんですよ、千里眼シリーズ! 油断できない心理戦、意外すぎる展開、どんでん返しのあるラスト……密室ものが得意で緻密な絵が描け、ドラマティックな展開もうまくキャラクターの引き出しも多い光原さんなら、『千里眼』をマンガに出来る! 残酷なシーンもアクションシーンも魅せ方を心得ておられますし……。絵の感じも、『シンガポール・フライヤー』表紙イラストに割と似ています。『千里眼』って、映像的な小説だし、絵が見えるしキャラの声がすごく聞こえる面白い話なので。
『ニュアージュ』は2巻目が面白かった。特に後半。たしかに深刻な症状なんだけど……状況は容易に想像ができるけど……なんとなくコミカルでもあるのが逆に怖いっていうか。一ノ瀬さんの考える各キャラクタのセリフ回しがもうもうもう……。
でも、シンガポールフライヤーのラストにもありましたが、主役が負ってしまった精神症状を、単なるダメージで終わらせずに、自分なりの生きる力として使いこなしてしまうのが……たくましい! 人間って、強いですよね。ダメージってなんなんだろうな、と、ちょっと考えてしまいました。『運命の暗示』の序盤で、岬さんが感覚神経の一時的な麻痺を利用して関節を外して戒めから脱出するシーンがありますが、あれなんかも地味だけれど強い印象があります。
自分にできることをやり尽くすのが、生きるということではないのか……?
千里眼をはじめとする松岡圭祐さんの作品を読み切ると、いつもそんなことを思うのです。
さて、今度は催眠シリーズの完全版を入手しなければ!
本は正規書店で買って読みましょう!(笑)
……最近、松岡作品の角川版からは、図書館で借りないで買うことにしました。元気が無いとき、いつでも読み返して、生きる気持ちをたたきおこしてほしいもんね!