オンナ3人の友情物語

六本木を舞台としたカジノバトル!
岬美由紀の動体視力を封じられて日本に大変な危機が!


さて、これだけを読むとまたスリラーなって感じですが、今回の顛末で一番感銘を受けたのは、微妙な年齢の女三人の友情。
30前になると、女性は焦る。たぶん、これ、すぎてしまえばなんてことがないというようなことかもしれませんけど、どうもそういう物らしい。
ちなみに、自分は今あせっていたり。ヒトより精神年齢が10幼いって昔から自覚はありましたが……。


友達だから理由なんて無く、すべてを賭けて守るということは、大人になるとなぜか難しくなっていきます。
なぜなんだろう?
私は最近、様々な理由から、幼なじみといえる友人二人と別れてしまいましたが……。
なぜ、私は、彼女たちと対立してしまったのだろう?
本当に大切なことは何だったんだろう?


けんかしているときは、自分のことしか見えていないじゃん、と、いうような意味のことを、さんざん言われまくりました。何を直そうとすれば良かったのだろう。
自分の持てるすべての知識を提供して、彼女たちのIT生活に役立ててもらえるように努力したつもりなのに。
24時間動けるようにしていたつもりなのに。


本当に大切なこと。
それは、彼女たちの幸せ。
私と話していると元気になれるとか、勉強になるとか、そういうプラスがあってこその友情なのかなあ。
ただ、真実を守りたいだけでは、女の友情は続かないのかなあ。
何も得る物が無い、むしろ害悪しかなくなれば、別れるしか無くなる。
そういう物なのでしょうか……。
みんな、オトナの女性になっていけるのに、自分だけ置いていかれている気がして。


友達に別れさせられた理由は、「成長しないあなたは私にはもう必要じゃないわ」そのような意味合いと解釈しています。
困っているなら助ける。それだけしかできない自分は、彼女たちには必要じゃなかった?
それなら、自分で自分を必要としないような気持ちにも……片足つっこみかけています。


いっしょにいて、鬼ごっこをしているだけで楽しかった子どもの頃。
あの時代はもう、戻ってこないのだろうか。


未だに私は、自分が何を本当にしたいのか、見つけかけているようでなかなか見えていません。
つかみたくて苦しい毎日。
ただ、小さな自分でも、役に立ててもらえるからITサポーターというかトレーナーというかの仕事をしているわけで。
誰かの幸せにつながるなら。それだけしか考えていない。


岬美由紀が友達のために、すべてをいつも投げ出せるのはなぜなんだろう。
このシリーズを読む時、かならずぶつかる疑問です。
きっと、理由なんて無くて、大事だから、それだけなのでしょうけど。