歓迎されるといいねえ、サービスビューローに。

今、この本を使って、Wordできちんとしたレイアウトの印刷物を制作する手順を学んでいます。
Illustratorをなまじ使えてしまうと、一般的な学生さんにとっての『レイアウトツール』が良くも悪くもWordであることをついつい忘れてしまうのですよね。まあ、自分がそういう意味でもWordを使えるようになったら、この検定試験を受けて資格に出来るというのもメリットだと思いますし。
レイアウトラフの作り方から、基本的なデザインの考え方をしっかり押さえているので、いい本だと思いますよ。Windows版のWord 2003までの対応なので、2007やMac版のWord、OpenOffice.orgなどで同様のことをしようと思えば、多少自分なりに考えて読む必要はありますが、基本的な作業方法は共通だと思いますし。かなり分かりやすい文章なので、読みながら自分の手でもやってみるような根気ややる気さえあれば、Wordの初心者にもオススメできますよ。


ところで、DTP検定のシリーズって、この本を含めてあと2冊(検定のI種はDTPオペレーター志望者向け、II種はDTPによる雑誌等の編集者向けの内容、このIII種は社内報など少部数非商業印刷物をWordで作成するような、小規模な広報担当者向けといえる内容です)あるのですが、それぞれに文章がちょっと味があるんです。
I種、II種の本は今手元にありませんが、II種検定の冒頭の文章がかなり面白かった記憶があります。


で、この本はDTP検定III種のテキストでもあるのですが、やはり見つけてしまいました。
以下の引用は第5章の7ページ目、最後の項目です……。

サービスビューローに足を運ぼう
以前に比べ、印刷の専門家ではない人もかなり増えてきていますが、やはりサービスビューローは出版、マスコミ、デザイン、広告などといった業界の人たちがユーザーの中心です。彼らの多くは、おおむね夜型。このため、サービスビューローは午後から夕方が出力依頼のピークになり、スタッフも非常に忙しくなります。
一方、午前中の早い時間帯は空いているサービスビューローが多いのです。この時間帯であればスタッフは丁寧に、じっくり説明してくれることが多くなります。最近はビジネスマンのユーザーを増やしたがっているビューローも多いので大手を振って一度のぞいてみましょう。きっと歓迎されると思います。

なんだかなあ、良くも悪くも生真面目一本やりのCG検定のテキストだったらたぶんこんな書き方はしないと思うんですが! 面白すぎるぞDTP検定III種。なんですか、このブログテイストな文章は!
うーん、午前中の早い時間帯なら、サービスビューローは大手を振って行けば、歓迎される場所らしい? まあ、初めての人には、実際敷居が高く感じられても仕方が無い場所ではあるので(遠い目……昔の自分もそうだったなあ……おバカな質問して怒られたらどうしよう、とか)、こういう書き方は歓迎しますよ。
ちゃんとしたチラシを、一度サービスビューローで出力依頼してみると、実際に大きな印刷物ではパソコンのどんな知識が必要かが良く分かるんですよね。それにやっぱり、午前中は脳も活性化しているし、基本的過ぎる細かい質問をだすにはもってこいなんですよね。受け手にも気持ちに多少、余裕があるでしょう(経験則)。


そうそう、うちの職場の学生さんも、パソコン室のご利用やご質問は午前中にお願いします〜〜!! 午後は混雑するし、眠くなるしでろくなことはないですぞ〜〜。プリンターも空いているし、スタッフもわりと暇なので、細かいことまで教えて上げられますよ。ほんとに。実際、こう思っている大学職員さんって、多いと思うんだよね!