「どこでもやっている」はおそろしい

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こういうことを暗に言っている企業で、ガラス張りor風通しのいい、そんな企業風土のところって、あんまり無いんじゃないかな。何かうしろめたく隠していたりしながら「まあ、どこでもやってることだしね」って責任転嫁をその業界全体にしてたりする。社会的には迷惑極まりない。
こういうセリフを謝罪会見でしゃべるような企業に入社しないための、就職活動の方法論って、今の学生さんたちは考えているのだろうか。まあ、方法論というか……そういうことも頭の片隅に入れながら、企業選びをしないと危ないっていう時代だったりする、というか。


どこでもやっている、を、いいわけにしないで。
悪いことを、それと分かっていながら、コストダウンのために行うときの、脳内常套句なんだろう。
これを社員が考え始めたら、あるいは、部下に「どこでもやってるんだからこれくらいやれ」とか言うのが当たり前になっていたら、もしかしたらその企業は信用失墜への第一歩を自ら踏み出しているのかもしれない。
どこでもやっている、という、一見業界ルールじみたことって、実は確証、裏づけ、確かさがないんじゃないかなあ。
業界に横並びで当たり前って、企業価値としては危険なことだと思うんだけど。独自性がなくて何が「企業」なんだろう。くわだてをなりわいとするならば、悪いことをしていたらつぶれる、怠惰であればつぶれるのって、当たり前だと思うんだけど……。


自分の手で考えて自分の企業のルールとして、理由も説明できて。運用も出来て。
当たり前のことだったと思うんだけどね。『のれん』をきちんと正しく誇りに思えたころは。
日本は、いつからこうなったんだろう? 違和感を強烈に感じている。


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……それが平然として言われていたら、その職場や企業では実は足元が見えていない可能性を、取引先だけではなく最終的な客先を想像するゆとりもなくなっている疑いを、向けたほうがいいのかもしれない。
その企業が、上司が、職場が、本当に護りたいものは?


それこそ、「どこでもやっていることだけど、1円でも安ければ、消費者のことを無視して当たり前だよね」みたいなところが、お米を扱っていてはならないだろう。おそろしい。