さて、その理不尽な動作について。
学生さんから質問が来たらなんて答えよう?
「描画キャンバス」で図を描いて図表番号を付けたときに、その図にどうやら透明で同じ大きさの四角いオブジェクトが勝手に作られているらしいです。
作業は以下(図をクリックすると「はてなフォトライフ」で拡大します)。
- 描画キャンバス内に適当に図を作成(今回はベン図っぽいものを適当に)。
- 描画キャンバスを図に合わせて縮小し、図表番号と図の名称を付ける。
- この図を縮小してみる。
- 余白部分をクリックすると、目に見えない四角いオブジェクトが生成されていることが判明する!
- そのなぞの白いもの(?)を右クリックすると「オートシェイプ」として扱われていることが判明する。
- 色も線も透明だが、モノとしては存在している……不気味だ……。
これ、どうやら図に図表番号を付けた瞬間に、描画キャンバスと同じサイズのオートシェイプが発生しているようなんですね。
図表番号の正体はテキストボックスなので、そのテキストボックスを描画キャンパスの真下に配置するために作っているのではないかと推察していますが……このわけのわからないオブジェクトを見えない部分に勝手に作るという仕様は断じて誤っていると思っています。それに、なぜか[行内]オブジェクトとして作っていても、浮動オブジェクト化(前面オブジェクト)しているし……。
この挙動のせいで非常に苦労を強いられる場面があります。それは、描画が終了し図表番号を指定した後、そのページを2段組などの段組指定にした場合です。
- 適当な文章の中に先ほどと同様に図を作成し、図表番号を付けた。
- 2段組にする。
- すると、図の部分は表示が崩れる。
- 図のサイズを段のサイズに合わせるために縮小すると……
- 背景の謎の枠は縮小に着いていけずに残ってしまう。
今回の場合はあまり実害がないように見えますが、場合によってはこの枠が邪魔で作業がやりにくいこともありました(業務用ファイルなのでスクリーンショットをアップするわけには行きませんが)。
理不尽な挙動、これ、学生さんから質問が来たら、なぜこのような挙動をするのかをどう説明したものやら。