昨日、映画を見た影響で、いくつかのファンサイトとかで、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」考察を読んでみたり。
初日に買ったパンフを読んでみたり。
ちょっと思ったことを書いておく。
- リツコの『決別』
- 断髪したリツコさん。初見では彼女だと最後まで分かりませんでした(おい)。パンフに、髪を切った理由は多分決別だ、みたいなことが書いてあって。それは……たぶん、旧ネルフというよりはゲンドウとMAGIへの決別なんだろうなあと。つまり、一度は好きになったヒトと、お母さん。まあ、旧TV版などの設定が生きていれば、ですけれど。それで、盟友ミサトを守る道を選んだ。何があったのか、ホントに描いて欲しい所です。
- 出てこないのに存在感が強い二人のキャラクター
- 加持さんとトウジ君ですね。今回、セリフはおろかカットさえ1度もなかったです。キャラクターの話に出てくるだけ。しかし、強くならざるを得なかったミサトさんの姿には、加持さんとの別れが感じられましたし(死別か離別か不明ですが……せめて後者であって欲しいですが……)。「もうヒトひとりのことにこだわっている状況じゃないの、この世界は! そうよねミサト」みたいなセリフがアスカにありましたが(うろ覚え)もしかして、ホントに亡くなられたのかも……。まあ、彼の知り合いのヒトが乗り組んでいるみたいでそれが面白い所ではあります。それから、トウジ君の妹さんが今回出てきましたし、彼のワイシャツもキーアイテムになっていて。トウジ君やケンスケ、ペンペン、委員長といった皆さんはどうしてしまったのか。はっきり描いていないあたりが……。かつての日常にはもう直接触れることは出来ず、想い出だけ残っているみたいな感じが。
- 冬月先生の話
- 戦士アスカ
- 眼帯戦士アスカ。ひょうひょうマイペースな同僚とは対照的です。最後の最後でシンジを引っ立てるあたりは、まんまお母さんって感じでした。彼女がシンジを「ガキ」と言い捨てている理由は、たぶん、物事の一面からしか見ていないのに世界を救える気になっている狭い視野を責めているのではないかと。たぶん、かかれていない14年の間に何度も「シンジがいれば!」という状況はあったでしょうし、無知は罪であることも知ったのでしょう。シンジは、ニアサードインパクトの事情を知った彼女の目から見ればよけいなことしかしていなかったわけですし、そもそも自分を助けてくれなかったし(少なくとも2回も。1回目は『破』で自分が乗ったエヴァが乗っ取られてしまったとき。2回目は今回の最後の方)。本当は、シンジにもっとシャンとしてもらって、助けて欲しいと思っているのがよく分かる……。そういうところは女の子なんですが、そういうところは見えづらいし自分が戦えちゃう分、シンジには分からないだろうなあと。彼女もシンジとは別の意味で気の毒なひとです。
- DATとアヤナミ
- 髪飾りは不要な13号機?
ラストシーン。
3人で脱出し、救難信号を送っても大丈夫な場所を探しに行く……未来へ向かって歩く背中。
TV版で何度と無く見せてくれたこの3人のチームワークを思うにつけ、きっとまだ希望は残っている気がします。
それからもうひとつ。これはエヴァとはまったく関係がないことなんですが。今回も大活躍だったアスカ役の宮村優子さんが、とある雑誌でインタビューを受けているそうです。
『見た目問題』を考えるNPOの雑誌です。
彼女がバセドウ病を抱えながら声優活動をおこなっていることは、恥ずかしながらこの記事を読むまで知りしませんでした。そのご病気についてなどのインタビューだそうです。
インタビュー記事本編は、雑誌の方に掲載するようですが、実は本誌は未発売。予約数が2000件に達したら発売するそうで、読んでみたいヒトは予約を、という。
アスカの、状況に負けずに自分を信じて貫く生き方は、まんま宮村さんにも感じられる気がします。映画『エヴァQ』のパンフレットのインタビューを読んで本当にそう感じました。
なので申し込みました。
あと約1500人。
声優さんのファンの方が申し込んだら、これくらい集まりそうな気がしますが、なかなか難しいのでしょうか。知られていない情報ではあると思いますが、『エヴァQ』公開中ですし、告知が広まればいいですね……。