気が付けば10年選手になっていたが

学生時代から、大学という場所でパソコン関連の課題が分からないという友人や学生さんその他の皆さんのサポートに当たってきました。気が付けば、学生時代から数えて10年以上経過していました。
夢中で来たのか、迷いながら来たのか。後者のような気がします。でも、大学時代に教免を取得しなかったとはいえ、講師や教員というポジションにチャレンジする気概が無かったと思います。それに、民間のサポート業に移籍することもしなかった……。学生さんたちのために労はいとわず楽しんで働いてきましたが、ある意味では楽な立場に安住してしまっているのではないか、と、最近は思うようになってきました。


パソコンについて、この狭い日本に限ってみても、困っているヒトはたくさんいるでしょう。
職員として、大学の公開講座で一般市民の方に教える機会もありますし、年上の友人・知人の話を聞いてみても、パソコンができたらいいな、という話はたくさん聞きます。


大学でのITサポートは、ある程度年間の行事パターンが決まっていますし、環境も均質化している(PC環境やアプリケーションなどは共通)ので、サポート業務としては比較的取り組みやすい部類に入ると思います。この業界、他に企業・官公庁内などのサポートや、PCメーカー・ソフトベンダーサポートなど、いろいろとあるのですが、たいていは1台1台のマシン環境が異なっているのでトラブル原因を把握するのが大変でしょう。それに、ユーザも大学生のように、ある程度共通のITカリキュラムを受講してきたわけではなく、経験がてんでんばらばらです。企業内では研修でスキルの均質化をはかっている場合も多いのでしょうが、本当に純民間サポートとなると、どんなレベルのユーザから電話がかかってくるか分からないでしょうね。


パソコントラブルの原因は、環境とユーザ、それぞれに起因することが多いと思うのですが、ユーザの使い方が悪いからトラブルになることも多々あります。典型的なのがウイルス感染で、ウイルス対策ソフトの導入及び更新や、OSアップデートを実施していればウイルスにはかなりかかりにくくなるのですが、面倒だからとやらないヒトが未だにいます。そういうことは、ある意味、教育で回避できるトラブルです。知らなかったではすまされないことって、世の中にはあるのですが。そういう場合にユーザを叱ることは、教育機関ではある程度は可能ですが、民間のサポートでは難しい(客商売という意味で)こともあるでしょう。


自分にできることで微力ながら社会に役立ち、お金をいただいて食べていきたい。
そもそも大切にしたいのはその気持ちではありますが。


教育は未来への投資だ、と考えると、自分がしている仕事の意義も分かるのですが。


もっと広い場所に出たい気もしています。