自宅で仕事の日々

正直なところ、今年の初詣のときには、今年はテレワークすることになるとはまったく思っていませんでした。都内某大学のICTサポートをさせて頂いて、もうウン年ですが……。今のコロナ渦では、本学もご多分に漏れず遠隔授業なのです。サポート部隊も、自宅から先生方や学生さんたちを応援中です。
さてこのテレワーク、最初の頃は………慣れなさすぎて、熱を出しました。仕事中は昼間に37.3度くらいまで上がってクラクラして、仕事が終わると一気に平熱に戻るという。でも、仕事中は楽しい……楽しいということばが妥当がどうか分かりませんが、なんというのかな、貴重な経験をさせて頂いている感じが毎日しています。
初日に仕事中に発熱したとき、最初、すわコロナか! とか思いましたが。どうやらメールを書くなど画面に集中しすぎたことによる知恵熱だったみたいです。PCのハードワークでCPUが発熱するのはよくありますけど、脳もCPUみたいな?
テレワークって、自宅に仕事場という異空間を無理矢理に召喚しているので、ある種のMP消費が激しいのかもしれない……と、思っているところです。ゲームに例えてしまいましたが、実感としてそんな感じ。
最近は仕事の合間に紅茶などで水分を取ったり、他の方の仕事の進行とうまく間隔取ったり(仕事を遅らせる、ということではなく、間を取る、みたいな)。ペースを落とさないように数分のインターバルを入れるようにしたら、脳内発熱もかなり改善されました。今日あたりはだいぶ楽になってきましたね。大学時代、吹奏楽の先生に「プロはいつも8割の結果を出し続ける」と習ったのですが、確かに2割の余力があることって大事だなぁと思います。
現場ではコーヒーをよく飲んでいましたが、自宅では元々買い置きしていたドライオレンジとティーバッグでオレンジ紅茶を淹れるようにしています。ビタミンが喉によさそうですし、酸味は気分転換に役立つようです。冷めてもおいしいですし。
それにしても、新1年生対応で思うのですが、はやく皆さんが本学らしい……友達をたくさん作ったり、サークル活動をしたり、自分なりによい先生を探してみたり、図書館に入り浸ったり……大学生活を送れるといいなぁ、と思うのです。今は私にはどうしようもありませんけど。
どれくらいかかりそうなのか。世界史に学ぶと、前例ともいえる『スペイン風邪』のときは、終息まで2年くらいかかった模様です。

「1918年に流行が始まり、1920年に収束したスペイン風邪
第一次世界大戦の真っ只中」
「大戦での戦死者が1500万人なのに対し、スペイン風邪による死者は2000万人以上にのぼったとも」
新型コロナウイルスも、終息まで時間がかかるのかもしれません。当時よりさらにグローバル化が進んでいますから。
ただ、当時とは異なり、今はテレワークできる業種がかなりあります。そして、インターネットも強い味方になるはずです。楽しく手洗いをする様々な楽曲がYouTubeで見られる。手芸初心者でもハンカチ1枚からマスクを作れるやり方を学べる。地元都道府県の感染者などの統計がすぐに見つかる。人々の動きをスマホGPSで観測し、場合によってはあまり外出しないようにニュースで呼びかける。
こんなこと、一つ一つがスペイン風邪のときにはできなかったのですから。
恐ろしくてやっかいなウイルスですが、人間ができることはたくさんあります。長期を覚悟しつつ、早い収束を願いつつ。