『ゲルンスハイム・デュオ』さんのこと

少し前ですが、2023/10/28にNHKおはよう日本』を、なんとなく見ていたら、女性2人の興味深いユニットを紹介していました。
フリードリッヒ・ゲルンスハイム、ロベルト・カーンなど、世界大戦で失われたユダヤ人作曲家の楽曲を発掘する女性2人組だそうです。
現在はドイツを中心に演奏活動と楽曲調査をおこなっているようで。ただ今年、2023年は日本各地でコンサートをおこなったらしい。
番組ではさーっと見てしまいましたが、歴史から知られていない楽曲を掘り起こすアドベンチャーっぷりが気になり、作曲家名から検索したところ、公式サイトを発見。ユニット名もわかりました。

  • ゲルンスハイム・デュオ
    • ソプラノ=アナ・ガン
    • ピアノ=クリスト加藤尚子
  • ゲルンスハイム・デュオ公式サイト

音源はネットでも配信中。私はいまだに音源はiTunesで個別に買っているのですが(著作者利益還元のため)。
https://music.apple.com/jp/album/verborgene-sch%C3%A4tze-lieder-von-friedrich-gernsheim/1480612299
Apple Musicなどで配信もやっているようです。下記の楽曲紹介ページからリンクがあります。
https://www.genuin.de/de/04_d.php?k=533
どうやらドイツ語なので…日本語訳(Google訳)。
https://www-genuin-de.translate.goog/de/04_d.php?k=533&_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp
上記からリンクされていたNHKの記事はこちら。あの時の番組内容が文章化されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231102/k10014244271000.html
というわけで。前置きとか記事紹介が長くなりましたが。
この記事を書きながら音源を聴いていますが。
戦時中に書かれたとは思えない可憐な美しさです。むしろ、戦争の中だからこそ生まれたのかもしれない…。
ただ自分、残念ながらドイツ語(ですよね?)が分からないんですけども。メロディラインだけでもほんとにしみます。
外囿祥一郎先生のユーフォで聴きたくなってきたりして。メロディラインがキレイな曲はユーフォニアム合いそうってなる吹奏楽民(トロンボーン吹きのくせに)。
ともあれ、こんな曲も奪ってしまうし、やっぱり戦争って良くないよな、ってなりました。キレイな曲は一作でも多い方が、耳が幸せになりますよね。
それにしても、これら知られざる名作を聴いていると考えざるを得ません。
人は、いつ死ぬとも分からない時に、何を残せるんだろうって。
ホロコースト下のドイツ。ユダヤ人の皆さんは物理的な脅威にさらされていました。
そして心理的にも、例えばおそらく安眠できる日はそうは無かったと思います。
この戦争、いつ終わるか分からないし、もちろん終わらせる決定権は自分に無い。耐えていくしかない。
そんな時、五線紙に思いを綴ることが支えになった人たちがいる。
その思いが少しでも後世に届きますように。キレイごとなんかじゃありません。この事実が戦争を語っていると思うので。ほんと、よくないよ。