『ダイ』佳境

リメイク版のアニメ『ダイの大冒険』。いよいよ「凍れる時間(とき)の秘法」の謎に迫るってことで、本当に佳境に入ってきました。
ちなみにたまたまなのか、Web版の『ジャンプラ』連載分のダイの前日譚『勇者アバンと獄炎の魔王』でも、そろそろ「凍れる時間(とき)の秘法」について出てくるようです。こちらも面白いのでお勧め。とりあえずダイ一話は無料で読めます。

そんなわけで、このあたりでダイ一行のほとんどの必殺技はほぼ出尽くしました。あとはビーストくんのアレとか、ダイのアレとかくらいかな。
それで、『獄炎』と読み比べていて思ったのですが、基本的にダイ一行は、師匠や先生などから習った魔法や必殺技を駆使してきたということ。
自分の技をいちから生み出したアバン先生、ブロキーナ、マトリフはやはりスゴいなあと。
自分でつくった技持ちのキャラクターを挙げてみます。

  • アバン
    • アバン流の開祖で1冊の本が書けるほどの技持ち。
  • ブロキーナ
    • 武神流の開祖で拳聖とよばれるほどの技持ち。
  • マトリフ
    • 元祖・大魔導士。ベタン等の自作魔法もあり、左右の手から別の魔法を繰り出せる器用さからメドローアを開発した。おそらく、破邪の洞窟での修行が必要な破邪系以外のほとんどの魔法を使えるのではないか。
  • ダイ
    • ぶん投げタイプのメラ、火炎大地斬、アバンストラッシュクロス、ギガストラッシュ、2連発ドルオーラ
  • ヒュンケル
  • クロコダイン
    • 獣王会心撃、獣王激烈掌
  • チウ
    • 窮鼠包包拳
  • ノヴァ
    • ノーザングランブレード
  • ロン・ベルク
    • 星皇十字剣
  • ヒム
    • オーラナックル
  • ラーハルト
    • ハーケンディストール

こんなものかな。こうやって書いてみると、アバン先生の達人ぶりが際立ちますね。
アバン流の極意は武器を選ばない。ひとつ極めれば応用が効くといいます。それで大地斬が基本中の基本な訳ですが、若い頃の勇者アバンに大地斬完成へのきっかけをくれたのが拳聖ブロキーナ。ということは、アバン流は武神流の影響下にあるといえます。マァムが超ド短期修行で武神流の極意を二つも極めて来られたのは、もともと僧侶戦士なのでホイミベホイミが得意だったことに加え、子どもの頃にアバン先生に体術の基礎を習ったからでしょう。幼いので大地斬習得まではいかなかったにせよ、無理な力を入れず一発のインパクトに最大の力を込めるという武神流の基本は伝わっていたのでは? ホイミと体術を極めたのが閃華裂光拳。力の体術を極めたのが猛虎破砕拳。
さて、アニメの方はいよいよミストバーンの秘密に迫るわけですが。そうなるともうすぐあの最強状態のマァムが見られると。漫画でもあれだけ怖かった本当の本気のマァム……。
マァムは終盤の出番が少なめって印象がないわけではないのですが、単純な強さでは地上でも相当上位です。拳でオリハルコンすら砕くことができ、生命体相手なら一撃必殺。キアリーマヌーサベホイミが使えますし、レベル的にはおそらくキアリクやザメハあたりもできそう。ゲームのキャラクターとして考えたら、ポップのベタンのような集団攻撃こそできないものの、相当使えるだろうなぁ。回復ができるアリーナ姫がドラクエ4にいたら、って考えたら。
ちなみに格闘戦つながりで、もしもマァムとヒム(プロモーション後)が本気で戦ったら、おそらくマァムが勝つと思います。閃華裂光拳でも猛虎破砕拳でも勝てるし、オーラナックルは力技の分、隙もあるので。あのミストバーンをとことん追い詰めたヒムよりも、技の相性でマァムの方が強い。この辺り、なかなか奥が深いですね。
そういえば獣王チウもなかなか厄介なキャラクターですね。あの魔界のモンスターたちとの総力戦でもHPゼロにならなかった頑強さ。窮鼠包包拳は結構便利で、アニメ版オープニングの描写では何体かのモンスターをまとめて撃破できるフシもあります。すぐに仲間も呼べるので、RPGの中ボスあたりで考えたら、かなり苦戦させられそう。
『ダイ』キャラ総出演の格闘ゲームとか、なかなか面白そうですけどね。たぶん、ヒュンケルが優勝しそうですが(不死身だから)。