科捜研、新シリーズ!

京都で起こる不思議な事件の真相を、科学と行動力とおせっかいなほどの熱意で追う『科捜研の女』新シリーズ。
ずいぶんクールにリニューアルしたもんだなあと、びっくりしました。
なんというか……今までは明るい青の感じだったのが、今作は漆黒。
広くて新しい研究室に引っ越したことや、ロタ君が異動したこともあるんですが……。
そして、今回の犯人……今までの科捜研だったら、最後の最後で助かったと思うんですよ。しかし……。マリコさんの目の前で……。あまりにもショッキング。
録画で見直しながらも、ウソだろ、おい、やめてくれよー! ってなってました。
というか、手口が手口。今までの事件なら、なんだか生々しいところがあったと思うんです。犯人にも人情があるというか。
しかし、今回はなんだかドライ。離れたところからスイッチを入れるだけ。
それに、あの手口、誰か関係ない人が座ったら犯行を中止したのかな……。通電させなければ良いので、中断はできますけど、もしそうなったらベンチの仕掛けに気が付かれたんじゃないでしょうか。その意味でちょっと不確実性があったような。
ともあれ、今シリーズは今までとは違う。カギを握っている人物は犯人ではありませんでした。
しかし、彼の雰囲気はどこかで読んだマンガにいたような……と思い、引っかかってきたのが「金田一少年の事件簿」の高遠遥一です。稀代の犯罪芸術家。殺人コーディネーターの。
彼自身は手を下しません。しかし、犯罪を決意した人に奇想天外な犯罪計画を提案し、時にそそのかして手を下させる。
非常に危険な人物です。野放しにしてはいけない。
ただ、今回のお話では必ずしもそそのかしたわけではなかったようですが。それでも止めることはしなかった。自分の中の勝手な理由で。
科捜研、この後の回での再登場はあるのでしょうか。
何にしても、マリコさんには、自分の科学を貫いてほしいと思います。