Internet Security barrier バックアップエディションレビュー Vol.3

さて、あるセキュリティソフトのユーザインターフェイスを通して、"Simple is best."という真理の真実性を検証する(そうなのか?)連載も3回目。今回はデータの命綱、「Personal Backup X」を取り上げます。
http://www.intego.com/jp/personalbackup/home.html

MacのバックアップツールはMac OS 9の「ファイルシンクロナイズ」コントロールパネルとか、フリーウェアの「K's Back up tool」など、いろいろありました。今ではMac OS Xの「iSync」を使っている方も多いでしょう。

この「Personal Backup」は、2台のMacでの同期(シンクロナイズ)もできます。また、ハードディスクの中身を保全する機能がしっかりしています。

使い方は結構簡単で、アプリ画面は横に3つの枠になっているので、一番左にコピー元(取っておきたいデータがあるもの)のフォルダをドラッグ、真ん中のプルダウンメニューで動作を選択、一番右にコピー先をドラッグ。で真ん中のボタンを押せばいいです。言葉にすると難しそうですが、ポンポンポンって感じで手軽に出来ますよ。

できることは以下の通り。
*バックアップと復元
データを任意のフォルダにコピーしておいたり、本データが壊れた時などにコピーから昔のデータを代わりに使うなどができます。
複数のユーザフォルダをバックアップできたり、外付けメディアやCD-R(W)にバックアップできたり。

*同期
2台のパソコン(iMaciBookとか)で同じプロジェクトを進めて行きたい時に便利な機能。任意のフォルダを、全く同じデータに、両方のパソコンに更新させることができます。だから、昨日の夜自宅のiMacで進めていた仕事を、最後に同期しておけば今日の昼、職場のiBookでも続けられたりします。

*クローン
ハードディスクの不可視ファイルを含め、丸ごとバックアップします。これを定期的に外付けメディアにおいておけば、Macが立ち上がらなくなった時に何とか出来る可能性もあります。(ただしネットワークを介してのクローンは不可能)
勝手なクローンが作られないように、クローンには管理者パスワードが必要です。

アーカイブ
バックアップをdmg圧縮形式で作成します。ハードディスクの節約に良いです。

スクリプト
このソフトで特徴的なのが、バックアップの手順をスクリプトとして組めること。週一回の保守で、あのフォルダをこのフォルダにバックアップして、ハードディスクをクローンして....というのを、いちいち毎回やらなくても、手順を組んでおけばボタン一つで一気にやってくれます。スクリプト作成は、アシスタントが起動してくれるので、いわれた通りに組んで行けばOK!

試しにメールソフトのバックアップを作ってみました。とても簡単です。
それに、定期的にバックアップしないと警告される機能も付けられるので、うっかりさんにならなくて済みます。
以前、突然のクラッシュでデータを失ったことがあり、以来外付けHDに作成ファイルを全部置くようになりました。もう一台ハードディスクを買ってクローンさせれば完璧だなあ。
職場の上司が「お金で買えない物は、愛情とデータだ」とおっしゃるのですが、それはそうだと思います。使い勝手のいいバックアップツールを探している方にお勧めします。