なぜかいまさら「RevengeofMonsters」をプレイする。

「Revenge of Monsters」Macintosh PPC、ClassicアプリケーションのRPG超大作です。
昔(4〜5年くらい前?)一度はクリアしたのですが、急に懐かしくなってプレイ中です。
フリーウェアですが、相当なデキですよ。(元々はシェアウェアで、フリーになったものです)
英語のゲーム名ですが、ゲーム内容は全て日本語ですので、ご安心を。


作者&ダウンロード:Yellownail Software
http://hp.vector.co.jp/authors/VA012412/


Vectorによるソフト紹介
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/pickup/pm0/pm000344.html


作者さんのサイトで、最後のデバックを施したバージョンを配付しています。トップページを良く見てそちらをダウンロードして下さい。Vectorで配付している方がファイルが古いみたいなのです。


このソフトが最終リリースされてから、もう4年が経ちました。開発中だったという「Revenge of Monsters 2」も中断され、Yellownail Softwareさんも、活動を終了しています。ですから、これがClassic環境で動作するかとかは、すべてユーザーの責任において実験することになります。Mac OS Xの中でプレイしてみたくなり、実験してみました。
以下、こちらでの実験結果と注意点を書いておきますので、ご参考までに。


当方の環境は以下の通り。
iMac G3 500MHz、RAM768MB、Mac OS X 10.2.8で、XとClassic環境は別パーティションに切り分け。ClassicはMac OS 9.2.2、Mac OS 9単独起動可能機種。


<以下、Mac OS Xでプレイしたい人のために、気が付いたこと>

  • Mac OS Xですと、解凍したソフトの添付文書の日本語ファイル名が文字化けするかもしれませんが、ソフトそのものの動作には問題がないみたいです。また、文書の中身もちゃんと読めるようです。
  • ほかのClassicアプリケーションが立ち上がっていると、動作が重くなり、あるいはMac OS Xごとフリーズするかもしれません。(Mac OS の「ランチャー」を立ち上げていただけで、戦闘中にフリーズしました)「Revenge of Monsters」だけを起動した方がいいようです。用心のためには、Mac OS Xアプリケ-ーションも終了させた方がいいかもしれません。
  • もともとシェアウェアだったのを、登録コードを書き出すツールを無償バンドルすることで、フリーウェアとして配付して下さっています。ところが、このツールの、コピー機能はうまく動かないようです。登録コードはちゃんと書き出してくれるようなので、ソフトウェア同梱の文書をよく読んで、IDコードも登録コードも紙にメモして、ゲーム内の機能で登録した方がいいようです。それから、ゲームとツールを同時起動するとうまく動かないようなので、いちいち起動、終了した方がいいでしょう。
  • 256色でのソフトなので、起動した時に強制的に画面の色数が変わります。正常に終了すれば、フルカラーに戻してくれるようですが、ゲームが何かでフリーズした時など、絶対ではないので、Mac OS Xの画面の色数の変え方は確認してからプレイした方がいいでしょう。(システム環境設定の「ディスプレイ」で、カラーを「約1670万色」に戻す)
  • ゲーム内、「ワープの書」で洞窟/塔へ瞬間移動した直後は、画面右下の操作キーが表示が異常になるようです。使えることは使えるようですが。私は全ての操作をマウスで行っています。
  • ゲーム終了はコマンド+Qなどを使わず、ゲーム自体が持っている機能で終了させた方がいいようです。
  • スクリーンセーバー機能は正しく動作しないようです。
  • サウンドが一時的に飛んだり、画面描画で一部残像が残るなどの現象が起こるようですが、ゲーム自体は正常に動くようです。



<以下、未確認事項>

  • ゲームをある程度進めると、シューティングゲームが出来ましたが、これが今回もClassic環境でプレイできるかは未確認です。(まだそこまでゲームを進めていないため)
  • 以前、PM 7200、Performa 5440、iBook G3 300MHzでクリアした時は、エンディング中にフリーズしました。(画面に白色斜めの直線が走る効果の所で爆弾が出た記憶があります)当時の掲示板の記憶では、たしか第2世代のPowerPCじゃないと、正常にエンディングが見られない、というような記述があったような。一時はこれが見たいがために、本気で第2世代のPowerPC搭載機種を買おうかと悩んだ記憶があります。(お金がなくて断念しましたが)同梱の文書によると、作者さんのメインの製作環境はPM7300/166だったようです。それから、G3での動作確認は機種を持っていなかったために行えなかったようです。さらに、第1世代のPPCでは、起動時にフリーズするとか。さて、今回のClassic環境では、最後まで見ることができるでしょうか? これが今回最大の実験ポイントなのですが……。ゴールは遠い……。



ゲーム内容は、「モンスター(主人公はスライム)が人間への復讐を遂げるために、世界中を旅し、城や町を潰していくRPG」です。普通の「勇者がモンスターを退治するために冒険するRPG」とは立場が逆です。
起動すれば分かりますが、ゴシックロックなゲームカラーで、シナリオも皮肉っぽい。セリフ回しもジョークとウィットに富んでおり、そういったストーリーを楽しみたい向きにもお勧め。
システム的にも非常に親切。操作系が特に。どこでもセーブでき、アイテムで今までの洞窟へはどこへでも戻れたり、マウスでもキーでも完全に操作できる、など、このシステム性は素晴らしいの一言に尽きます。必要充分なシステムがそろっています。この完成度はフリーウェアでは抜群の一言です。


<序盤の攻略の覚え書き>
スタート〜砂漠の町突破(名前忘れました^^;)までの覚え書きです。

  • 最初の頃は相当レベル上げをしないときついです。序盤はなかなか魔法を覚えないし。(最初の城はレベル9で突破しました)また、仲間が増えたはいいけれど、高額な銅の剣を一番最初は装備できない、など、落とし穴もちらほら。(当初は防具を重視して買った方が進め易そうです。しかし、木の盾と銅の鎧はゲーム中に良いタイミングで手に入ります)
  • 強化アイテムはずっと持っていても無駄なので、どうしても体力的に劣るスライム君にさっさと使ってあげた方がいいようです。
  • ワープの書はバカにできません。町や城は、ボスを倒して脱出すると無くなってしまうので、歩いて戻るよりは、攻略前に2冊買って入り、ボスを倒した後も宝物の探索や経験値稼ぎで、回復アイテムやスライムのMPが切れるギリギリまで戦ってから、ワープの書2冊で洞窟に戻った方が効率的なような気がします。特に、砂漠の町の闇商人は、体力がありますが、得られるものも大きいような気がします。レベル13で、攻撃3発で倒せますが……。
  • 体力回復は戦闘中がお勧め。MPの消費量が半分で済むのは大きいです。移動中の回復は薬草がいいと思います。現在、常時10個くらい持ち歩いています。
  • 砂漠の町で、勇者を見つけたら速攻ディスペルで魔法封じ。攻撃魔法が強すぎます。間に合わなかったらあきらめです。体力がほぼフルだったのに、スライムが一撃でやられた時は、呆然としてしまって、しばらく次のコマンドを入力する気になれませんでした。
  • 基本的に情報収集型のストーリーなので、聞くものはすべて聞きまわり。たとえ、鍵が盗まれても! (苦笑)ダンジョン(いや、このゲームでは町とか城とかなのですが)も、行けそうな所は全て行き、壁面のあやしいくぼみを見逃さないように。ちなみに、砂漠の町は、画面左下の辺りが非常に怪しいです。何もないように見えても。
  • 宝箱に爆弾があっても、壷にトラップがあっても、作者さんを恨まないで下さい。恨むべきはそのような物をこんな所に置いたその屋敷の主です、はい。さっさと倒してしまいましょう。ちなみに、マップ上のこういったトラップで体力がゼロになって死亡することは、どうも無いような感じです。



ああ、次回作を、プレイしたかったなあ……。それだけが残念ですが、ゲーム内容をほぼ全て忘れ切った今、新鮮な気分でプレイしています。
どなたか、作者さんのサイトで配付している次回作用だったマップチップを使って、RPGを作ってみませんか? あのまま放っておくにはもったいないですね。まあ、World Wide Adventureとかの手はありますが。(あれ、Windowsじゃないとゲーム作れないんですよね……)
なお、このゲームにハマったからって、現実の人間をお恨みになりませんように!