「世界 ふしぎ発見!」リニューアルおめでとう!

何を隠そう、この番組は子供の頃からちょくちょく見ています。今日はアトランティス&ムーの大特集。そして20周年特別編にプラスしてスタジオのデザインが変わり、またひとし君人形の扱いも金銀銅へ変更、電話回答による視聴者参加まで加わって愉しくなりました。
この番組、いろいろな事をやっていますが、今回はオーパーツを探り、大西洋のアトランティス、そして太平洋のムーを追ってイースター島へ。イースター島といえば、モアイ。モアイを造った人たちは、どうやって動かしたのか、番組オリジナルモアイ(裏の左隅に「仁」と書いてある!)を造って実験。どうやらこんなことをするのは世界初らしく、記念すべきことのようです。
「モアイが歩いた」というのはホントかもしれないというのは番組的結論で、モアイをいったん前屈み気味に立ち上がらせたあと、ロープを横に巻き付けて左右から順々に引っ張ると、モアイがすり歩きしたではありませんか! あいやビックリ。
今回、電話でも回答に参加できる(三択で回答の番号に普通の電話から電話する)のと、クリスタルひとし君人形+プラズマテレビが当たるということで、私も参加してみました。全問正解! 当たったら良いなあ。
それにしても、地球上に不思議なことは沢山あります。ナスカの地上絵とか、エジプトのピラミッドもまだまだ謎がいっぱいあるようですし、もちろんモアイも謎のもの。番組によれば、イースター島では14世紀の間氷期に争いが起こり、*1敵対する村のモアイを倒すことでその神格性を否定、ついにはモアイ作りの文明は失われてしまったらしいのです。モアイは日本で言えば大仏様みたいなものだったのかな。その地域の誇る神様的存在であった事は間違いが無いようです。神様すら恐れずに引き倒してしまった戦争。しかし、その倒し方にはやはり畏れの痕が見られ、神力があるとされる目を見ないよう、顔を下にして倒したのだとか。神を倒すことにより権力や富を得ようとした歴史はいろいろな地域にありますが、人間のおごりを感じます。
世界中に散らばるオーパーツの謎。中には古代文明に電力が存在しなければ不可能なものもあったそうですが、今、考えてみればレモンに銅と亜鉛を差し込めば簡易型の電池になるように、身近なもので電力を得ることはできます。あと、琥珀でも静電気を造る事は出来ますし。ボルタよりもはるか以前に発見した古代人がいてもおかしくない。ただそれらの発見が、現代文明に直接つながらなかっただけの話だと考えています。
歴史は一本道ではないし、一本道であると考えることの方が傲慢かつ不自然。すべての謎が解かれてしまってはつまらないので、何となく、色々な想像の余地を残しておいて欲しいな、と勝手に思っています。もしも、ボルタの電池や、ダーウィンの進化論のようなことを古代人が発見していたら、そしてそういったことを今よりも有効活用していたら……。今の文明は決して完成形じゃないし。アトランティスの事を記したのはギリシャプラトンだそうですが、アトランティスでは武力の行使が禁じられていたとのこと。現代科学は戦争が発達させたという側面がありますが、それとは別の発達のさせ方をさせた文明が存在したのだとしたら。この文明もいつか滅亡するかもしれない。そうなる前に、アトランティス的な「文明の平和利用」をもっと考える必要があるんじゃないかな……。なんとなく、「不思議の海のナディア」を思い出してしまいました。NHKで昔やっていたアニメですが、アトランティス文明から話が始まっていた話ですし、ちょうどパリ万博もアニメの最初で話にでていたんですよね。今は愛地球博ですけどね。

*1:ヨーロッパでも死の病、ペストが大流行するなど、地球規模での大変な時代だったらしいです。