JR福知山線脱線事故、運転は再開するけれど。

自分は関東の人間で、関西のニュースをここまでウォッチし続けているのは何故なんだろうかと思う事があります。ひどい事故であった事は事実です。ですが。
はてなブックマークという文明の利器があって、最近の機能追加でニュースをチェックしやすくなったとはいえ、なぜ神戸の新聞サイトをチェックしているのかなあと。
(地元の方、どうかお気を悪くなさらないでください。冷静に考えて、目の前に起きていない、聞いただけのことをずっと気にしているのは何故なんだという意味ですから)


昨日今日と読んでいた記事で、少し分かった気がします。


福知山線の事故でめちゃくちゃになったのは、大切な人命や物理的なことがらだけではありません。普段使っている鉄道が「一歩間違えれば」こんな事になってしまうという目に見えていなかった危険性を見せつけられたショック。
それから、そんな現実を突きつけられても、電車は再開しなくてはならなかった鉄道会社の都合。多少準備不足があっても。
この2つの事が悲しくて腹立たしくて仕方が無いから、このニュースを見ているんだな、と。


再開の仕方も上記3本の記事を拝見する限りでは、少々荒っぽいと思います。
JRは社是としてこの19日になんとかしたかった。
しかし、一部のご遺族や社外取締役など重要な人にちゃんと連絡が行き渡っていない。全運転士さんがハンドルを握っての走行テストをやったわけではない。この二点は重要な問題に思われてなりません。


そして、なんとしても19日だった理由は、株主総会までにメドを付けないと行けなかったから。整備は終わっていたとはいえ、テストを軽視して再開して大丈夫なのかと、報道を見ているだけでも心配になりました。株主総会までにということは、必ずしもユーザの為ではなく、いわばトップの為にという理由なのです。
社会全体が企業のためからユーザのためのサービスへとルールが変わっていく中での大事故。19日、というのはJRの何をしてもゆずれない日程だったのか。何故運転士さんの手によるテストを十分にしていなかったのか。何にしてもゆずれない日程なら、何故連絡漏れがあるのか。
こういった細かいところのすっ飛ばしが気になります。表面的に出て来ているニュースでこれなので。現場ではまだまだ細かいアレコレがあるんじゃないかと想像してしまいます。