美しく熱く生きるということ

誰も死にたい人なんていないんだよね。天国に行きたいと願う人ですら、まさかそこに行くために死にたいとは思わない。にも関わらず死は我々みんなが共有する終着点なんだ。かつてそこから逃れられた人は誰一人としていない。そしてそれは、そうあるべきことだら、そういうことになっているんですよ。何故と言うなら、死はおそらく生が生んだ唯一無比の、最高の発明品だからです。それは生のチェンジエージェント、要するに古きものを一掃して新しきものに道筋を作っていく働きのあるものなんです。

Apple computerの創設者にしてCEO、スティーブ・ジョブススタンフォード大学卒業祝賀スピーチの日本語訳がネットにあがっています。


パーソナルなコンピュータの黎明期に、なぜあれだけの美しい文字フォントを詰め込んでくれたか、ご本人の言葉で聞くとその重さが伝わってきます。このパソコンには、美しい文字をたくさん詰め込んだ。だから、みんな、打ち出す言葉=その人の意志は、美しい文字で表して欲しい。せっかく使うあなたのコンピュータなのだから、という願いがあったんじゃないかと思います。彼のこの着想、この願い、実行力が無ければ、DTP技術は今よりずっとずっと遅れていたでしょう。DTPを学ぶ者として、本当に頭が下がります。


そして冒頭に引用しましたが、彼が、大きな病気を経験し、死を深く考えたときのことも。新しい時代を作る若者は、熱く生きろ、自分だけの人生を熱く生きろ、そんなメッセージが込められているようです。
ぜひ読んでみて下さい。