学生漫画、なぜにこうなる、ああ不思議……。

たけくまメモ」さんのところで、今年の多摩美術大学の学生制作作品*1から謎の漫画をご紹介なさっていました。
なんとも大胆。なんとも不可思議。石黒正数の「アガペ ―犯罪交渉人 一乗はるか―」が結構好きな私としては、こっちの持っている無意識の「人間とはこうでなくては」的価値観ぶっ壊し〜な作品っていいと思いましたね。いや、作者さんはどこまで考えてお作りになったのかが謎なところもこれまた不可思議。たぶん価値観とかそういうのは全然考えておられないのでは、とは思いましたが。
どんな夢を持っても、人間は自由なんです。他人の自由を侵害しなければいい。いいなあこの作品。登場する二人とも海思考・海志向みたいで、それもまた良し。でも何か、作品の底辺に横たわる「壊れる感じ」が恐い気もします。こういう志向って、現実見ちゃったら簡単に壊れるものですし。うまく書けないけど。妙に気持ちに引っかかる作品でした。(そういえば、たまにこういう……なんとも不思議な作品を月刊誌「コミックフラッパー」で見かけます)


とりあえず内容とオチは書かないでおきます。ネタばれですから。漫画好きな方は見て損は無いかも。それこそまんがすき〜な某MKさんとか感想をおくってみては?
ひとついえることは、ページとして読みたいな、ということ。抜粋ではコマ割りが分かりにくくて。ともあれ、朝から不思議なものをありがとうございました。


ところで、うちの学校の卒業制作はちょいおとなしめですが、たま〜に不思議なものを作ってくる学生さんは確かにいますね。(時々書いていましたが、仕事は都内某大学のIT系サポーターでマルチメディア絡みな相談を受けることです)結構、漫画とかコミケとかやってる学生さんはいるみたいですし。卒業研究より自主制作の方が面白いものを作っていそうな気も。やっぱり好きに作った方が面白いものを出せるのかなあ? まあ、漫画だけではITの卒研にならないので、何かIT的にやらないといけないというのはあるんでそのせいも強いかも。

*1:一読した時、卒業制作と勘違いしてトラックバックを送ってしまいました。見出しを含め日記を訂正しています。