Try & Error『えいご漬け』

英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け

英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け

昨日、映画見た帰りにこれ買ってきました。『大人のためのDSトレーニング』につづく任天堂エデュティメントソフトウェア『えいご漬け』です。
店頭にDS持ち込んで、テストプレイしてみて……意外に面白いかも、と思って。
簡単なディクテーション(例文を聞いてガンガン書き取って勉強する英語の勉強方法。手と耳と口を使えるのでとってもお得で効率的なのだそう)のための環境がこのソフトとDSで手に入ります。本体は売り切れが続いているようですが(実際、新宿西口ヨドバシカメラも入荷未定になっていましたが)来月、新型マシン『Nintendo DS Lite』が発売されたら、このソフト結構売れるんじゃないかなあ? やっぱり本体は軽い方がいいもの。


面白かったので今日は結構やりました。
クロスワードを10問すべてクリアして、ハーフマラソンを30秒以内クリアした位。(30秒以内クリアで今度はフルマラソンが出来るようになりますよ)クロスワードの場合、分からなかったらアルファベットすべて書くと当たるのは……ズルですかねぇやっぱり?
綴りに自信が無い単語や文章を、音を聞きながら徹底的に反復できるのは凄くいいと思いましたね。やっぱり英語の綴りはある程度書いて覚えないと。個人的にドツボにハマったのが"volleyball"の綴り。Lが4つも出てくるので。見れば読めるけど書くと綴れなかったけど……大丈夫。覚えることが出来ました。
ただ、rとlがココまでweak pointだったとは!! 書くと間違いやすい……。rとlの違いだけっていうディクテーションのコーナーもあるといいかも。というか、はてなブックマーク的発想で、間違いやすい文章のタグ付けできたらいいんですけどねえ。"volleyball"を間違える(あるいは覚えたい)要因って、私みたいにlがたくさんあるからって言う場合と、スポーツ物をまとめて覚えたいっていう場合と、色々考えられるし……。


DSの手書き読み取り能力に付いては、筆記体ライクな書き方をすると読み取ってくれないのはやっぱり痛い。それと、"ff"とか"tt"といった綴りの場合、私は縦部分を二つ書いてから横棒をまとめて引くクセがあるのですが、DSが分かってくれないのですよ、コレが。ブロック体を守って書かないと読めないのは……。(まあ、gやdをつなげて一画で書く位はなんとか読んでくれますけれどもね)
普段から英文を書き慣れていて、筆記体でついつい書いてしまう人にはちょっと厳しいかも。文字は大きめに、音節ごとに区切って書いた方が良さそうです。とはいえ、DSのクセを飲み込んでしまえば、「普段より丁寧に書く」位の感じでなんてコト無くなりますが。


あと、ゲームシステムとしては相当面白いのですが、一つ一つの文章に意味的な脈絡が無いから頭に入りにくいとは思いますね。
(単なる難易度順でパッケージされているけど、語学ってそれだけじゃないような)
システムはこんな感じで(文字の読み取り精度はもっと高めておく必要は感じますが)それでもって、海外の名作文学とか……ストーリーモードとかがあるともっと良かったかもしれません。
高校の時に赤川次郎の小説の英訳本が副教材になっていて、あれは結構面白かったんですけど、ああいうのをこのシステムでディクテーション出来たらいいのになあ。文章的に小分けにして。
「大合奏バンドブラザーズ」で追加曲パックがGBAのカードリッジ式で出たみたいに、追加パックで考えてもらえたらかなりうれしいですね。
初級用/中級用/上級用くらいの3本の小説とかでもいいと思うし。
まあ、自分でノートと教材買って来て書けって話で解決しそうな気もしますが。
(DSでやるから面白いっていうのはあるんですけどね)


最初、何言ってるか分からなくても、音を注意して聞くと「あれ、"had"って入ってる……」とか、音から生まれた単語の勘違いとかに気が付くのですよ。結構こういう微妙な発音って一発では聞き落とすので。それとか、繰り返し聞いて聞き取れてなくても、ある程度は文章の意味からの類推で解けそうです。「"bus"が主語なら文末は"gone"かな……」とか。
教科書相手ではあまり根性無かったけど、ゲーム機相手なら最後まであきらめなくなる自分に気が付きました。お試し版の『英語力判定』なら繰り返しプレイできるのですが、何度も『ラスト1秒!!』で書き切りましたね。ああ、なんで高校時代にこの根性が無かったんだか……。
で、そういう自分に気が付けたら素直にほめましょう。
ホメ言葉ばかりのディクテ−ションモードが入ってるんですが、アレは一度は通して聞いてみると気持ちが前向きになれます!!


『大人のためのDSトレーニング』よりもペンを使う感じなので、ちょっと疲れやすい感じはします。DS用のペン軸が欲しくなるかもしれない。
それと、『大人のためのDSトレーニング』に比べて、日々のスケジュールは自分で決めていく感じなので、その辺りのスケジューラ機能(ノルマ機能ともいうかも)もあるといいかも。『大人のためのDSトレーニング』よりも一人一人こなせるペースが違うので。今日は徹底的に昨日の間違いの復習に当てるっていうスタイルでもOKとか、ゲームだけでもOKとか、やったことをもっと自由に記録できるようなシステムがあるといい。その意味で、学習環境としてはまだまだ未完成かな、と。


まあ、英文サイトは読むことがあっても、ココまで手を動かして英語を書いたのって、学生時代以来かもしれないので、いい機会(機械)ではあります。
ディクテーションって言っても、ホントに"Hello."とかそういったレベルから始められるので、じっくりやれるなら中学3年生か高校生以上からお勧めかな。それこそ、センター試験のリスニング対策になるかもしれませんね。(基本的にはSVOCを理解しているレベル以上なので、それくらいっていうと中学3年くらいでいいんじゃないかな、と)