月のきらめく夕闇に楽音を想う

写真は自宅付近の黄昏過ぎ。非常に美しい空でした。
月星がきれいで風が弱い夜は、放射冷却が起こりやすいもの。今日あたりは本当に冷えると思います。
暖かい飲み物をおすすめしたいところです。


いよいよ明日は自由演奏会。自分にとってのトロンボーンの意味を問い直しながら、練習していました。
日中の練習では身が入らなかったのですが(それでもブレスコントロールくらいはなんとかこなしつつも)、思い切って外に出て、自転車であちこちまわり、夜になって来てきれいな月星を撮影しているうちに、こころが澄み切って来たように思います。
月の光が誰にとっても優しいメッセージであるように、自分の楽器の音もきれいに響かせたい……。


帰宅した頃、ある友達がメールでメッセージをくれました。
トロンボーンが欠かせないものならトロンボーンを吹くしかないのではないでしょうか。キミが「吹奏人」というフレーズを使うときは、そういう意味なんだと考えています』
それからの再練習は、気が付くと中低音ロングトーンを中心にしていました。日中は練習に身が入らないから、口の周りの筋肉がこわばってしまっていたのですが、中低音練習は身体に優しいし、緊張をほぐしてくれる物です。身体が暖まって軽く息が弾んだ頃には、日中の塞ぎっぱなしだった気分はどこかに消えて、吹奏人としての私を取り戻せていました。楽器で気持ちが愉しくなる、解放される自分。


自由演奏会=当日練習、当日本番、参加自由。……でも、演奏会なんですよね。誰かが聴いていてくれる場所に、明日はいよいよ行けるのです。
そして、曲目の中には、中高生時代の想い出がある物もあります。特に「ディズニー・メドレー」は、中学時代にソロをやった物ですし。「星条旗よ永遠なれ」「名誉の砲兵隊(蛍の光行進曲)」も聴いて愉しく、やって面白いマーチで愉しみ。そう、行進曲自体、演奏するのが10年ぶりとかかもしれません。大学時代にはやる機会がなかったし。「吹奏楽のための民話」は有名曲ですがなぜかやる機会がなく、今回初見でどこまでいけるものやら、です。
一人ではない演奏場所。明日を愉しみにしています。