エリスの正体

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

「どこかの山」こと、コーカサス山のタポスをすすむ不死身ご一行様。でも、最後の最後で拍子抜け。タポスコアが持ち出されています! こんなことをやれそうなのは……独りしかいない。アゴン将軍……。また強い敵と戦い、テンデンバラバラになってしまうことを半ば覚悟していましたが、それとは別の展開なのでした。うーむ。
そして、ギリシャ神話上もそうなのですが、コーカサス山と言えば……プロメテウス様。火(ゲーム世界では魔法)を人間に与えたことに怒ったゼウスが、プロメテウスを磔の刑にし、さらに内臓を大鷲に永遠についばませたという、恐ろしい伝説があります。プロメテウスも神の一員なので、生命力は不死。だからついばまれた内臓は時間が経てば勝手に治癒できてしまうのです。で、また、ついばまれる……。痛々しいことこのうえない。


ゲームでもプロメテウスに会いに行くことができます。ひみつの通路への鍵は主人公とエリスが持つ、あの形見の剣とこの山で見つけた古い短剣。この辺りからほんとうに敵が手強くなります。実際、作戦を考えずに戦闘して全滅したことも! イージスの盾があれば、強い敵を先に石化して足止めし、他の弱い敵を一掃してから、ヘラクレスに斧で一発ガツン! とやってもらって石化を解除して(時間があるならしばらく待機してれば、敵がそのうち復活します。復活時に敵にダメージあり)……とやれば、なんとかなります。ただ、ゴーレムっぽい連中には石化が効かない! 当たり前ですね。最初から石で出来ているし。


そんなこんなでようやくご対面……。
大鷲についての描写はありませんでしたが(戦闘にでもなるかと思いましたが)、やはり厳重に磔の身でおられました。うーむ。気の毒に。
そして、エリスの正体がプロメテウスの妻! ということも明かされます。タポスを巡り、昔の神々の力がこもったエーテルを集め、それをプロメテウスに届けるために地上に降り立ったのですが……記憶喪失、そして主人公たちと出会い、タポスを破壊し、そんな中で自分自身を思い出し……。いつの間にか、かつてのプロメテウスと同じように、人間を好きになって行ったそうです。なんだか切ないなあ。そんなわけで本来の美女姿(いきなり羽根が生えてびっくり!)に戻ったエリスは、もうしばらくの間は旅を続行することになりました。最終的に彼女はどうするつもりなんだろうな。ただでさえぶっきらぼうだからまだまだ謎が多い……。


タポスはもう要らない。アゴン将軍がいるし、あとはバイタポスがあればいい、というプロメテウス。やはり、ゼウスへの復讐をあきらめてはくれないのかなあ……。人間を巻き込んでもやりたいのでしょうか?
でも、力添えはしてくれるみたいです。トランティアへの道を教えてくれ、それから、張り付けにされているところの左側の下の段に、プロメテウスの力がこもった魔法の杖が置かれていました。動けないなら、せめて、エリスを守りたい、そんな気持ちでしょうか?


そして、彼の教えてくれた通りにコーカサス山を南へ下山。
ふもとの街にたどり着きましたが、バイタポスの影響なのか、全く作物が育たなくなってしまったとのこと。たしかにみんな枯れっぱなしです。魔法草くらいなものですね。新しい街では薬草集めをするのが大好きなのですが。タポスにすら薬草は生えるというのに……。なんてことだ。
この街の東にある神殿はよりにもよってディオニソス神殿! ぶどう酒の作り方を人間に教えた神様です。ということは、育つ予定だった作物はおそらくぶどうなどの果実類、そしてお酒には欠かせないだろうパンの元である麦などでしょうか? これは痛いなあ。プレイヤー自身、最近はなんとなく呑んでいませんがお酒そのものは大好きなので、ショックは分かるつもりです。神殿には多少の薬草類が育っていましたが、アプロディテ神殿に比べたら……少ない。かわいそうに。しかし、この神殿で身につけられるスキルの火種って……なんでみんなバーサークばっかりなんでしょう! お酒で大暴れですか!?
この街でネクタルを売っていたら、さぞかし旨いんじゃないか、と、想像しています。あー、残念。実際、ハーフネクタルの在庫がそろそろ危ない……。


そんなこんなで、久しぶりの街でアイテムを整理し、装備を整え、一泊休んで出発です。
それにしても、毎回毎回、街を出るときはほとんどお金が残ってないんですよねえ。絶妙のゲームバランスだ(苦笑)!


それから、この時点でプレイ時間は80時間を超え始めています。そろそろクリアしたい気持ちも出てきました。しっかり慎重に進んで、きっと感動するであろう大団円を期待したいものですね。……どうなることやら!