ガラスの仮面! ガラスの仮面!

昨日、なんとなく本屋さんに行ってビックリ! ガラスの仮面が月刊『別冊花とゆめ』誌9月号(7月26日発売)で連載再開しています! 500円なり。42巻の続きからリスタート!
実は、連載漫画雑誌上に掲載されているスタイルで『ガラかめ』を読むのは初めてです。『月刊ガラスの仮面』は総集編雑誌だったし。私が美内先生の作品を知った『アマテラス』はガラかめじゃないし(当たり前だ)。ああ、この大きさ、この画質、この紙質、月1連載で読める日が来るとは。
8月に音楽劇としても上演されるそうで、それも今回はガラスの仮面それ自体の舞台化で、劇中劇じゃないそうです。妖精パックのシーンとか出てこないかな? あのあたりは音楽劇にしやすいと思いますが(ただ、あんまり亜弓さんが出てこないか)。


別冊花とゆめ』というか、『花ゆめ』系雑誌を買うのもほぼ久しぶりに近い……のですが。結構雑誌としても面白いので、しばらく買うことになりそうです。『なんて素敵にジャパネスク』(氷室先生のクレジットが現役で!)と『パタリロ!』(くっくろびん♪)と『ぼく地球(たま)』(の続きのお話)を連載で読むことになるとは思わなかった……。コミックスでは花ゆめ系作品は結構読んでるんですけどね。なぜか雑誌の方はあまり読んだことがないのです。タイミングの問題だったのかもしれないですけれども。


↓↓さて、以下、微妙にガラかめネタバレでございます。あえて「続きを読む」タグは置きませんが……。↓↓







読んでみて思ったのですが、桜小路くんが舞さんをフッてマヤを待つ=マヤが桜小路くんをフって(……そうなるかどうかは分かりませんが)真澄さんを待つ、と、恋愛模様の構図が似ているんですね。今頃ようやく気が付いた。で、その真澄さんは自分が本当に好きなのがマヤと知りながら、いろいろな理由で紫織さんと付き合い続けている、と。で、マヤにしても紫織さんがいるならそうそうアタックできるわけが無い。
でも恋愛相似形なら、桜小路くんにもマヤの気持ちが察せられるんじゃないかな。つらいときに舞さんに慰められて、かわいい女の子だと思ったけどそれ以上にはなれなかった→つらいときに桜小路くんに慰められて、やさしい男の子だと思ったけどそれ以上にはなれなかった……になって行きそうな気がするのです。


それはそれとして、マヤの役作りは……頭で考え過ぎ警報発令中ですねえ。元来、直感で演技するタイプで計算で演技するタイプじゃないというのに。似合わないことをしているなあ。彼女にとって役はつかむものではなく、なりきるものだと思うんだけどね。で、なりきってからつかめたってことになるんだと思うんだけどねえ。それじゃ分からなくって当然当然。


で、中身から入って形にするタイプのマヤは、完成すれば完成度が高いのですが、難点はどうしても時間がかかってしまうこと。形から入って中身を充実させるタイプの亜弓さんは、持ち前の運動神経と表現力でとりあえず紅天女役の形はある程度できているらしい。もう公開稽古してるし。まあ、生活自体を完全に古代日本にしているから(これ、アルディスとオリゲルトの話のときと同じ方法論だったなあ)それも強みなんでしょうね。


こうなってくると、役の覚醒には真澄さんの存在がキーになりそうです。必要なら憎まれ役もできる真澄さんなら、この状況を知れば、また*1何か仕掛けてくれるかも? 彼なら、マスメディア的な注目度の高さを挽回するのはお手の物ですし。この状況でマヤ側が勝つには、真澄さん次第だろうと思うのでありました。

追記

検索で偶然見つけましたはてなダイアラーさんのid:teionsinonome:20070622さんにトラックバック。めでたいことに、今月から続きが出てますよ。
私もあの『Maya Kitagima』には引っかかりましたが! 今月号を読んでなんとなく理由が分かりました。
美内先生の仕事場のアシスタントさんは常に眠気と戦い続けていたらしい。今月号の立野真琴先生(美内先生のアシスタント出身)のエッセイ漫画を読むとよく伝わってきます。眠いからってそんなホラーな絵(人面紫の薔薇)を描いてしまうとは! なんておそろしい眠気!
ですから、あの箱をご担当したアシスタントさんが、眠気のあまりにつづりを間違えてしまったのでは? 締め切り直前だからそのあたりのチェックが甘かった OR 先生も気が付かなかった?
そんな修羅場も復活しているのでありましょうか。


ともあれ、今度こそ、必ずや完結させてくださいね! 美内先生!

*1:狼少女に肉を投げて衆人環視の中で演技させたこともあったし。