謎の物語にひたる10時間半

スローンとマクヘールの謎の物語

スローンとマクヘールの謎の物語

気が付いたらクリアまで10時間と半分、この豊かな物語世界に浸る数日間を過ごさせていただいておりました。全80話です。
発売日に偶然ヨドバシカメラに立ち寄り、所用を済ませてちょっとだけゲームコーナーで新作を物色。
来週、逆転裁判シリーズの新作が出ることもあり、大作を買うつもりはありませんでしたが……秀作です、この一作は。


一見すると奇妙な行動。でも他の角度や過去のきっかけなどから見つめると意外な事実が浮かび上がってくる。
質問を繰り返すことによって、その真実を見つけ出して行くゲームです。『金田一少年の事件簿』などミステリではそういうことが多いですけれども、日常にももしかしたらそういうことがありうるわけですね。



ただ、謎を楽しむのはいいとして、謎の主題が残酷というか、殺人が絡むものもあったので、そのあたりを生理的に受け付けられないヒトにはちょっとつらいかもしれません。殺人事件の扱いがちょっとドライすぎるきらいもありますし、想像してしまうと怖くなるし……。
一応、CEROはB扱い(12歳以上)になっていますが、もう少し上でも良かったかもしれませんね。続編を制作するのであれば、ライトなストーリーのみを選べるモードを搭載して欲しい気がします。……まあ、つまらなくなってしまうかもしれませんけれども。



お話について質問を繰り返して行くうちに、最初に頭の中に浮かんだ情景がどんどん変わって行くのが面白かったです。
ですから、プレイするなら夜がおすすめ。暗い中でベッドのおともにプレイすると雰囲気が出て来ていいですよ。落ち着いた音楽も魅力的ですから。


ちなみに、このゲームの原作はこちらとのことです。

ポール・スローンのウミガメのスープ

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