ゼレーニンの変容と人間なりの勝負

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

迷子隊の一行は「新しい」はずの世界、グルースに着いて驚きました。
もしも、セクター・アントリアを真冬に旅したら、きっとこんな感じだろう……。見たことがないような見たことがある世界を今まで旅してきましたが、その世界にさらに別の形で訪れた、そんなイメージです。
そして、その世界を少し進むと、今度はボーティーズの宮殿を思い出させる場所に……。あちこちに霞がかかっていて、もやもやしています。これは分かりにくい……。今は行けないエリアにフォルマ反応があります。う〜む、どうしたものか。

とりあえず、知り合いではあるマンセマットさんにお話を聞いてみると、天使軍は来るべき悪魔軍との一戦に備えて準備中とか。彼には統率力もあるようです。
ことのついでに、異様な旅のストレスで分裂寸前のレッドスプライト号チームの様子を、ゼレーニンさんが相談してみたり。
……主人公としては、天使や悪魔の助力は得ても、決断は人間がして旅を進めたいと強く思っているんですけれども。まあ、相談くらいはいいけれど、干渉されすぎやしないかなあ……。なんかこのマンセマットさんって、親切だし、迷子隊メンバーズの命を助けてくれたし、とても優しいし、頭もいいし、ときどき相談に乗ってくれたり情報をくれたりするけれど、信頼しきることができない気がします。悪いヒト、いや悪い天使さんじゃないけれど。バガブーくんの方が単純明快でわかりやすかったなあ。
ともかく、もしも何かあったらいらっしゃい、と、天使軍の陣を訪れる許可をもらいました。


う〜ん、天使と悪魔の戦いに、人間も参戦することになるのだろうか……。自分たちのことだけで手一杯なのになあ。たとえば……ほら、ジャック部隊基地でまた何かあったらしいし。
ジャック部隊が反乱を起こし、監視に当たっていた調査隊のメンバーを殺害してしまったらしい、という情報が届いたのです。というか、犯行声明まで入ってきた。うわぁ……やってくれちゃったなあ、とんでもないことを。帰艦してどうするか協議し、もしかしたら人間同士で戦わなくても解決する方法を教えてもらえるかもしれない、と、ゼレーニンさんと一緒にマンセマットさんのところを訪問することになりました。今は天使軍駐屯地に戻っているはずです。


ワープトンネルの続く秘密ルートをくぐり抜け、途中で何体か仲魔を増やしたりフラれたりしつつ、天使たちのお話を聞きつつ。
マンセマットさんに相談すると、ひとつの方法を教えてくれました。


それは、ヒトから、天使となることで、歌声によりヒトを鎮め従わせることができる、という……。


……。
バガブーくんとヒメネスさんの一件のショックが収まらないうちに、また誰かが人間をやめてしまうのか……。今度は天使ときた。……でも、人間同士で戦うのもいやだし。う〜ん。主人公が返事をためらっていると、ゼレーニンがあっさりと立候補。え……いいの? いや、いいならいいけど。自分の命も危なかったヒメネスさんと違い、今回はそこまでやらなくてもいいんだけどなあ……。


儀式を受けて生まれ変わったゼレーニンさん。なんだかぴかぴかのヒトになってしまいました。できるだけ普通に、今までと同じように「同僚」として接したいけれど、うまくいくかなあ……。ヒメネスさんともできるだけそうしているけれど、彼はもとからツッパリだったしなあ。……ともあれ、ジャック部隊の基地へ!


あの荒くれものの反乱を、歌声ひとつで本当に収めてしまった。目いっぱいの謝罪を受けて、ともあれ一件落着……?
ジャック部隊で実験材料にしていた悪魔くんたちは、休息を求めてある場所に移動してくれることになりました。一応、興味があるらしいヒメネスさんも着いていくことに。彼らからはお礼を言われたりいわれなかったりしつつ。そのあたりの自由さがまた悪魔らしいというか。
われわれ人間たちもいったんは帰艦します。
ひと段落着きましたが、これからグルースの探索はどうしたものか。……どうやら先ほどの捕虜だった悪魔くんたちに、なにやら手がかりがあるようです。


それから、プレイヤー的にはちょっとアントリアを再訪問したくなってきたのでした。
人間たちはこんな混乱状態だけれど、新興妖精国の皆さんはどうしているんだろう……?
行ってみると、皆さんそれぞれなりに歓待してくれました。いいねえ、ここは雰囲気がのんびりしていますよ。グルースのあの殺伐さを忘れたいものです。
あのハイピクシーさんからまた依頼。念のために警備してくれる妖精さんを連れてきてほしい、と、頼まれて快諾。まあ、悪魔召喚プログラムでいろいろと合体すればなんとかなるでしょう。便利だねえ、これ。異種族との友好のために活用するなんて、平和的だなあ。
ゴブリンがなにやら穴を掘っているので、お手伝いしてみました。彼は穴ぐらが好きなんだそうで。何度かお手伝いしていたら、主人公の属性がカオスからニュートラルに戻って、気分的にも落ち着いた感じです。やっぱり、困っているヒトを(いや、ゴブリンを^^;)助けるのは気持ちがいいよね。カオス属性なんてやっぱり趣味じゃないし。
ハイピクシーさんから見えなさそうな隅っこのほうでデモニカをごそごそ。ご希望の警備さんを2人作成して着任させてあげました。よかったよかった。で、次は誰に来てほしいの? え、妖精の女王様と王様!? 了解。心得ておきます(警備員の雇用のために、今はマッカが無いんです……)。また、あとで会いましょう。


さて、旧交を温めてきたところで、メインの探索再開。もう一度あの悪魔くんたちに会いに行ってみると、またまた決断を迫られてしまいました。
グルースのボスへの道を開いてほしかったら、ひどい目に遭わせたジャック部隊を始末してほしい、と。
そして帰艦途中でゼレーニンさんに会い、必要なら歌声で悪魔を鎮めることもできるから、と。
……また困ったなあ。これは。自分ひとりでは決められないので返事を保留して帰艦して話し合いましたが、結論は出ず、結局主人公に一任されてしまいました。うわ、なんか難題を押し付けられた学級委員長みたいだ。


打開策を整理すると。

  1. ジャック部隊を完全に討伐する(相手は人間なんだけどなあ)。
  2. ゼレーニンさんの歌声で悪魔を抑える(悪いことではなさそうだけど、ゼレーニンさんにそこまで人間じゃない……天使的なことをやってもらったら彼女に悪すぎる気がする)。
  3. それ以外の何か、再探索して自分で考える(方法はあるかなあ……)。


とりあえず、おとなしくなったらしいジャック部隊を再訪問。どうしているんだろうか、それを見てから考えても遅くは無い。
あまりにも無力にひたすらゼレーニンさんへの謝罪と賛美だけを続ける彼ら……ああ、これは哀れだ。自分の意思でやっているように見えない。
もしかして、あの歌声でやったことって、洗脳と同じでは? 信仰は人間の自由意志の元に行われるべきであって、こんな無気力に信仰されても誰も幸せになれない。たぶん、神様もお喜びにならない。
こんな状態の彼らを討つことは、やっぱり……無理。もう、充分に罰は与えられている。自分の意思を失うなんて、人間にとっては死刑より残酷だ。それに、悪魔とはいえ……悪魔たちをこんな無気力状態にするのもやっぱり間違っていると思う。やはりゼレーニンさんのあの非人間的な力をむやみに行使するのは気が引けてしまう。アレは人間にできることを超えてしまっている。


あ、これじゃ、選択肢がない。……もう一度だけ、話し合えないかなあ、悪魔君と。そういうことで、悪魔君のところを再訪問。
彼の前に立ってひらめいたこと。それは、力が正義である、と主張する彼の流儀に従い、悪魔君を人間の力でもって制圧すること……。力による話し合い。


この闘いにはフロスト砲以外に悪魔からの手助けは不要、と、デモニカに仲魔たちを帰還してもらい、1対1の勝負を挑みました。彼は確か、体が鍛え上げられていて剣も普通の銃弾も通じなかったはず。一時期、同種族を仲魔にして助けてもらっていたからよくわかる。


いざ尋常に勝負! 拳と氷結弾の交し合い!


……勝負あり。立っていたのは……人間の方でした。
敵ながらその戦いぶりは天晴れであった! 合掌。せめて安らかに……。


そしていよいよ、グルースのボスへの道が開かれたのです。
しかし、その入り口で待っていたのは、ゴア隊長!? え、まだ冒険は終わっていないのに終わったなんて言ってる……反論したいけどできない、なんで!? ていうか、ゴア隊長は幽霊になってしまったんじゃ……。うわあああ、こ・れ・は・げ・ん・じ・つ・じゃ・な・いっ! 
気がつくと、ゴア隊長自身が正気に戻っていました。そして、彼の身に何が起こっていたのかを教えてくれました。彼もまた、人間を超えた、しかし人間でもある存在に……。
そして、これから先の道を連絡してくれました。いったん降りて、また上がって、そういった先にここのボスはいる、と。


ともかく、ここから先は未知の道。そして自分で選んだ自分の道。
心して進まねば……われわれは、ただでさえ、迷子隊なんだから!!