シュバルツ・バース事件の原因は?

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

シュバルツバースのそもそもの発生原因。そしてこれからどうするのか……。一行はそれを探るために、世界最下層へ向かいました。
迷子隊でも迷子になれないくらいわかりやすいフロア。世界最下層。
ニュートラル・ルートのときとは異なり、ゴア隊長から「力」を受けていないので、メム・アレフの姿を見ることができません。それに、ゴア隊長はこうも言っていました。
「地上の何十億もの人間をいけにえにすることでしか、彼女の怒りは収まらない」
私たちは彼女の仲魔とバトルし、撃破し続けてきました。そのことに後悔はないけれど、そんな私たちと面会してくれるのかどうか……。
不安とともにあの扉を開きました。


広い洞窟に鎮座する巨大なアンノウン。これがメムアレフ……。改めて気を引き締めます。ニュートラル・ルートの経験からして、もしも今までの戦いぶりから怒りを買い、バトルになれば……現段階ではまず勝ち目はないでしょう。


しかし。


寛大にも彼女は、主人公に「力」を与え、今までの戦いとその被害について不問に処しました。あの戦いがあったからこそ、今の主人公は強くなったのだ、と。より強い存在を得るためにはやむをえない、と。


そして、今までどうしていたのかを教えてくれました。
地下深くから、地上が生命で満ち溢れ繁栄していたのを見守っていたころのこと。しかし、ある頃から今までにない破滅エネルギーが生まれ始めたこと、そしてシュバルツ・バースの発生……。


つまり、彼女自身がシュバルツ・バースの『源流』というわけではありませんでした(人間たちはそう考えてきたわけですが)。
シュバルツ・バースを作り上げたのは、やはり人間に他ならなかった。
彼女と問答無用でバトルしてしまったニュートラル・ルートではわからなかった真実。
……いや、うすうすは分かっていたけれど、正面から認識しようとしなかったのも、また真実でした。


だからこそ、今の地上をいったん破壊し、再生する必要があるのだと説きます。そのための彼女の「宇宙卵」は、シュバルツ・バースの地上に近いエリアに分散させてある。だから集めてきてほしい……と。


しかし、そのことに協力することで、地上が、人間がどうなってしまうのか。自分たちがすることの罪は? 今の人間は救いようがないから、生命の進化を一からやり直す……?
……そして、自分はメムアレフの兵士となってしまったのか、彼女の言うように?


ゲームという仮想世界だからこそ「もしも自分が、隠れ持つ自由への欲求のままに、世界を作り直したら」を、試してみることができます……。


現実にはできないことを。


この物語の行き着く果ては、虚無なのか、生命の王国なのか……。