七森中感謝祭に行ってみた

久しぶりの秋葉原
途中で神田川の写真を撮影しつつ、向かう先は……。

『七森中感謝祭』っていうイベントでした。
コミック百合姫』で連載中の『ゆるゆり』という漫画のイベントで、原画(というか正確には下描き。本作は最終的にパソコンでペン入れしているようです)や、カルトクイズ、漫画内に出てきたアイテムの実物(!?)が展示されていました。


あんまり普段、こういうイベントに行くことが無くて。でも、気後れせずに楽しめました。


会場に、主役クラスの『ごらく部』4人組のコスプレをした女性4人組が。スタッフさんかと思いきや、どうやらお客様だったようです。っていうか、コスプレをしたヒト見たの、初めてかも知れない……。すごくリアルでした。あの服装って、勇気があるなあ。かわいらしかったですし、漫画の4人組同様、みんなでなかよしさんみたいな雰囲気で良かったです。


さて、下描き、といっても、本原稿のコマ割りと同様に描いてありますので、コミックスのあのシーンだ! というのはすぐ分かります。セリフ部分はフォントが入っていましたので、アニメの方のファンのヒトでもピンと来ると思います。
ゆるゆり」本編のほか、スピンオフの「大室家」の方も少し展示されていました。連載第1回のかな。事前に目を通しておくとより楽しめるかも。
描き方の解説は無かった気がしますが、現物から推測すると、最初は水色の鉛筆でざっくりと描いてから、シャープペンシルである程度しっかりとした線を入れて、それをスキャンしてパソコン上で仕上げている……と思います。たぶん。水色の色鉛筆は印刷に出ないので下描きに便利だって聞いたことがありますし。
この作者さんは原稿の量産でも有名だそうで。描き下ろしでコミックスを一気に描いていたりとか。どうやったらしっかりと早く描けるのか、いろいろ工夫がありそう。見る人が見ればその辺も読み取れるんじゃ無いかな……。漫画を描けない身ながら観察した結果、この作者さんは本当に丸を描くのがうまいなあ、一発ですっきりとした丸を描けるのは大きいなあと感じた次第。彼女のキャラクターの形を見ていると、顔などは丸が基本形で、描く前から丸が見えているから、スパッときれいに描けるのでは、という気がしたのです。何本も線を重ねてアタリを取って丸を描くのとでは、それこそまるでスピードが違うと思います(ギャグではありません!!)。
それから、1枚だけプロット(ストーリーの流れを言葉でメモしたもの)が展示されていました。矢印で区切りながら流れを一気に書いていくスタイルのよう。ページ数もだいたい書いてあって、この段階でかなり完成形が見えていそうな雰囲気です。
まるで、アマデウスモーツアルトの楽譜のようでした。


展示の後半部分、今日だけの特別展は、なんというかIt's so joke!!
作中にある爆笑もののアイテムの数々を、実際に作ってみた、という……。
ひとつひとつが笑いを誘わされて、ひとりでウケてしまって大変でした。
あのラムレーズンアイスは、雰囲気はハーゲンダッツっぽい感じでしたが、ハーゲンダッツロゴっぽい部分が『Rum raisins』というデザインに。ちなみに、ハーゲンダッツ版は毎年今頃、今年は9月24日から発売される季節限定品です。
また、作者さんや声優さん宛に、手書きポストイット(正方形の大型タイプ)でメッセージを書けるコーナーや、明日のステージイベント(声優さんがトークライブをする)での質問を募集するコーナーもありました。


後半部分の数々の展示品、ほんとうに工夫があって面白かったです。
……だが、しかし、あの箱が無かった!
『目立ちたgirl』とか色々使われ続けてきた、あのくじ引き箱!!
このマンガのアイテムの原点は、やはりこれでしょう。
う〜ん、残念!! とことんボロボロになるまで使われていて印象的な箱だったのですが。


そのほか、会場には以前のライブイベントで使われた(のかな?)*1、制服の衣装が展示されていましたが、ラメでキラキラする効果が入っていました。こういう工夫が舞台映えするっていうことなんでしょうね。


物販では、生徒会ストラップとあかりのお団子型風鈴を買いました。
ストラップは質感にほだされて。あと風鈴は小物で一見キャラグッズと見えなくて、しかもそれなりに実用品というあたりで。顔を描いたら、赤いてるてる坊主に見えそうです。
売り子さんに商品名を言うとき、ガラにも無く「あかりちゃんの風鈴ください!!」って、「ちゃん」付けしてしまって、内心、独りで焦ってました。いやあ、こっぱずかしいわ!!
風鈴の下に垂れる紙が箱の中で丸まってしまっているので、新しい紙も1枚付けてもらえました。こういう配慮はやっぱりうれしいものですね。
そして、風鈴とストラップという小物でも、大きなキャラクター袋に入れてくれて焦りました。まあ、お土産……かな? 秋葉原の町を歩きながら恥ずかしかったですが(電車に乗るときにはさすがに鞄に入れましたけど)。せっかくなので、蔵書整理に活用しようかと思います。


そうそう、会場内展示の各所にクイズがあります。
全10問。出題範囲は1〜9はそれぞれ順番にコミックスから。10問目は全巻から、とだけ記しておきます。明日もこの部分は展示されていますからねぇ。
展示を見ながらざくっと問題メモしてきましたけど……これ、全問答えられるヒト、いないでしょ、多分!! 私は3問しか分かりませんでしたよ。


そうそう。
明日も見られる前半部分の展示では、ある雨の日にツイッター上で公開された、コーヒー屋さんのナプキンに描かれた落書きの現物もありました。実際のツィートはこちら。

本当に、マンガを描いていて楽しいんだろうなあって、よくわかりました。
私も、会場に来たその瞬間に、今回のイベントが開催されて良かったなあ、このジャンルのこのコンテンツが、こんな所まで来られたんだなあ、と、しみじみ思ったものです。それもこれも、基本となっていることはきっと、この作品が好きだ、マンガが好きだ、というような、作者さんと読者たちの気持ちだったのでしょう。


アニメ放送がひとまず終了してからも、まだまだ続きそうなイメージ。今後も楽しみです。
特に、今月号の『コミック百合姫』掲載分が、珍しく「次回に続く」スタイルでしかもとんでもないところで終わっているので……。
11月発売号が待ち遠しい。あ〜、11月の楽しみがまたひとつ……。エヴァ、レイトン&逆転裁判百合姫かあ……。

*1:2012年9月16日:追記、どうやら翌日……というか、今日のトークショーで使われている衣装が同じものみたいな……。