『グラスハート』実写化!

久しぶりにこのタイトルを聞いたと思ったら、ネットフリックスでのドラマ化なんですね。
日本のテレビ局じゃないなら、多分、そこまで酷いことにはならないと思います。もうそう書かざるを得ない。
地上波での漫画のドラマ化は、原作者の声をちゃんと聞いてくれずに勝手なことをやられる。作者が亡くなられたというのに第三者調査をしない。社内調査はしているけど。

それどころか、原作者介入による中止を理由に訴訟すら起こされることすらあった(もちろん放送局側の敗訴。訴えたのはNHK)。

もううんざりです。まずは原作者があってのその作品なので。
この問題、和田慎二先生の『スケバン刑事』とか、川原泉先生の『笑うミカエル』などなど昔から起きていて。『ガラスの仮面』『るろうに剣心』など、原作リスペクトの作品もあるんですけど。
シティーハンター』のフランス人による実写版は、日本人が作るよりむしろリスペクト度が高かったんじゃないかと思えました。海坊主さんがすごかった…。
原作者を蔑ろにしてその作品をまともに作れるわけがない。
結局、そこに尽きる気がします。原作を大事にする方向にプロデュースできるかどうか。
ま、そんなわけで、多分、役者さんとシナリオは若木未生先生ご自身が大丈夫だと言ってるくらいなのでそこは信じたい。
問題は、この作品の場合は音楽そのもの。
ロック界のアマデウスこと、フジタニ先生。
そしてオーヴァークロームのトーヤの音楽。
これらを再現できるかどうか。
アカネにしろ、本人が得意だったキーボードよりも、むしろ突発でやったドラムで認められた、という経緯があり、そのあたりの表現とか…。
実写でやるなら高校生よりもむしろ大学生の方が説得力があるキャラクターだとは思うんですけどね。
高岡さんと坂本くんはあんまり心配は要らないかな…。高岡さんのあのマイペースに気配りができる大人っぷりとか、坂本くんの若者らしい不器用さとかは、むしろやれる役者さんはいるのでは。
ともかく、グラスハートは青春音楽物語なので……。読者の脳内に理想のサウンドが流れていつつの物語なので。それに勝てるかどうか?
続報を待ちます。
私がドラマにここまで言及するのは我ながら珍しいんですけどね。
あんなことがあった後ですし、『グラスハート』は読んでいましたから。久しぶりに読み直してみるかな…。