1+1+1<3

なんてこった。現地の皆様のご無事を心よりお祈りします。
東京五輪を開催した時に心配なのは、上の記事にある「インド株+イギリス株→ベトナム株」というような、スーパーハイブリッドとでもいうのかな、今までにない変異型ウイルスが、数週間であっさり誕生してしまう可能性です。
変異型はイギリス株、南アフリカ株、ブラジル株…などとあるらしいので。もし、五輪でこれらが混在して新株が出来てしまったら、
ベトナム株に負けず劣らずの強力なる五輪株のウイルスができてしまうのでは…。3種混ぜ合わせで各オリジナルより強いみたいな。五輪生まれだし、なんとなく強そう……。ウイルス学なんてかじってないので素人考えですけども、可能性はないわけじゃないのでは?
これで死者が出るとしても五輪を強行するのか。現政権が感染症を甘く見過ぎではないかと。ハッキリ言って全然信頼できません。
五輪を成功させたら選挙で票が入るのではないか、とか思われてるのかもしれませんけど。国民を舐めるのもいい加減にしてほしい。あのアベノマスク配布からこっち、全然科学的思考と知見に基づいて政策を立てているように思えない。選手にワクチンを打ったところで、効果は絶対じゃないですし。体内に入り込んだウイルスを海外から持ってこられる可能性は常にあるわけで。
極端な話、国民が全員死んだら経済復興もへったくれも無いんですよ。そんなのバカでもわかる話です。命あっての物種です。
あと、五輪生まれのスーパー変異株を世界にばら撒いてしまうことにならないのかと。それがおもてなしの国のするべきことかと。もしスーパー変異株なんぞ生んでしまったら、世界に対して申し訳なさすぎませんか。
それより、五輪は中止しつつ、IOCに色々と無理難題を押し付けられたこととか、違約金の問題とかのアンフェアを世界に対して問題提起する方が有意義だと思います。今は戦争や震災と同じような危機。表面上は見えないだけで。
cocoa問題とかへの対応を見てても、あまりにも他人事、あまりにも危機感ゼロで自分としては腹が立ちまくりです。
で、選挙での投票に行かない人に知っていて欲しいのは、もし投票に行かないと、今の選挙の仕組みの構造上、現与党への信任票と実質的に同じ働きになっちゃうことなんですよね。
みんな何かしら不信や不満はあるはずなのに、投票率が毎回あんまり高くないのは、このことをみんなが知らないからかもしれない。
投票しない=変わらないことを選んでしまうのと同じ=つまり、与党票になる。
で、現与党の考えてることは、コロナ対策でIT関係でのお粗末さをチラ見するだけでもわかるとおり。ダサい。イケてない。お友達優先。若者無視。
ぶっちゃけ、働き世代を優先してワクチン接種した方が経済復興に貢献するとか考えたひとはいないんですかね? 高齢者の皆様の命ももちろん大事ですけど。実質的に政権がトリアージしている現状を誰も疑問に思ってないみたいで、それがなんか怖いです。こういうところでも氷河期世代は徹底無視されるんだって被害妄想しちゃいますよ。そりゃ少子化進んで当たり前だわ。
なんか書いてたら腹立つだけなのでこの辺でやめておきます。個人ブログですがね。

ワクチンを接種した……その後のことは?

色々調べてみたけど情報が出てこないこと。
国民の多くが新型コロナのワクチンを例によって2回接種したら、元の生活に戻れる論は正しいか?
ワクチンが体の中でその性能を発揮するのには、回数と時間が必要。
飲んだら即効く仙豆のようなものではないので(by ドラゴンボール)。
それと、集団免疫であることが大事なので。極論すると、百万人の中でたった1人だけ接種しても流行抑止効果はないわけで。
……で。
理想通りに、国民の大半が2回接種を行い、副反応もなんとか健康に乗り切れたら。
もとの生活に戻れるのか?
ウイルスの方がさらに変異して、ワクチンに勝てるタイプになったりしないか? ワクチンがウイルスの進化を促してしまわないか?
それと。
人の心の問題。
新型コロナの影響で、マスクをしていない人がその事情も鑑みず非難されたり、人のことを信用できなくなったりしていること。
日本で長年生きていて、自分が経験した中で国民の人心が時の政権によって変容させられたな、と思う出来事がふたつあって。
一つは行きすぎた個人情報保護法
もうひとつが、新型コロナの影響。
どちらも共通することは、目に見えない恐れのあまり人を信用しなくなること。
たしかに、マスクして、外出や人的交流を控えれば流行を抑えられるのだけど。
自分の生存の対価に、人への信頼を捨ててしまったような気がする。
これを取り返すのは、生半可なことじゃうまくいかないだろうなと。
あと、たとえば、コロナが本当に撲滅できたとかスローガンを掲げて、何か、消費を促すような政策をやったりとかして。
(多分五輪をそういうのにしたいんだろうけど……まあそれは無理だと思うけど)
ハメをはずした結果、コロナ(のような流行病)がぶり返したりとかありそうで。
本当に撲滅できたなんて、証明は難しい。いわゆる悪魔の証明になりそう。
悪魔がいる証明はそこに悪魔がいればいいが、いない証明は難しい、みたいな話。
昔も流行病はあったけど、物流のレベルが今とは段違いだ。簡単には行かないだろう。
人の心も含めて、どうやったら失ったものを取り返せるのか。
ただ、その発想からはもう取り返しはできないのかも。
生涯、マスクして生きていくことになるのかも。
……それでも生まれるものはあると信じて。

五輪中止は夢を諦めろという話じゃない

新型コロナウイルス対策に伴う五輪中止問題。
自分としても、この状況ではとてもじゃないが怖くて開催出来ない、と思っています。
ただ、選手の皆さんが気の毒。この大会に、それこそ物心ついた時から賭けてきた人も多くいるでしょうし。自国の大会でメダルを獲りたい日本人選手だけじゃなく。得意なスポーツを生かして日本に行ってみたい、そう思ってくださったような方々もおられたはず。応援やサポートなさる側でも同じようなことはあるかと。ともかく、やるからには高い高いレベルで競いたいし、メダルを取れなくてもどこまでいけるのか知りたい。すごい志です。
しかし……そういう人たちに、夢を諦めてほしい、っていう話でもあります。まさに残酷。
じゃあ、TOKYO2020でないとその夢は叶わないものなのか?
そんなことはない。人生は常に未来に向かっています。ある意味、いつの瞬間も最新の未来。世界大会があろうとなかろうと、常に自己新記録は狙えるはずです。そこに、世界新・五輪新・金メダルという大きなオマケが付いてこないだけで、たしかに人生の幅は天地の差なのかもしれない。
今、何が出来るのかを考えるのがいちばん大事で。それは、大会がないから夢を諦める、という後ろ向きなことではないのは確かではないかと。
TOKYO 2020は出来ないかもしれないけれど、このために撒いた種は全部無駄だったのでしょうか?
それから……もうひとつ考えたいところが。
五輪というシステムの仕組みは、本当に全世界のスポーツ選手やファンのためになっているのか。
特に、コロナ関係なくずっと前から疑問だったのは、なんで死人も出るような日本の夏にやろうとするのか。前の体育の日近辺、秋口ではいけないのか。マラソンを札幌でやることで言い訳にしていいのか。
放送権料の問題があるからというのですが。
スポーツで人と人が競うことに、時にビジネスが生まれ、雇用と産業が起きること自体を否定はしませんしむしろ素晴らしいとは思います。
しかし、まずは気持ちよくスポーツができることが前提で、彼ら彼女らに、あるいは大会運営側に無茶をさせてでも、ビジネスを優先させるような今の仕組みは、やはり理から離れているとしか思えません。
色んな世界一をたくさんの種目で決めること。出来るだけフェアに戦うこと。色んなことが、選手のためになっていないし、選手を応援したりスポーツを楽しんだりするようなことからはずれてしまっている。
IOCは長い長い歴史の中で、欲望の権化のような組織になってしまった。金メダルが生むいろんな副次的利益のために、スポーツをする側にとんでもない無茶を強いていることもたしか。
もしかしたら、コロナで中止にすることで、その辺りも改めて世界の世論に問い直す機会になるのでは? ということを思います。
選手の皆さんにも聞いてみたい。この状況のIOCについて行きたいのか。正しくない無茶をするのが当たり前なのは選手の未来のためになるのか。例えば女性選手で生理が止まるような鍛錬をするとか、男性選手でも勝つためにどう見ても異常な筋力をつけるとか。
国によっては、金メダルを取ると一生の生活を保障してくれる場合もあるとか聞きます。まあ、名選手は国の功労者でもありますから、国として全力で褒めるのは否定はしませんけど。しかし、そのために無茶をする。時にはバレないようにドーピングしたりなどアンフェアもある。命を縮めるようなことをしてそれはスポーツと呼んでいいのか?
もしも、五輪をこのまま強行して、日本国内でコロナ患者さんが増えてしまうことはもちろん、せっかくはるばる日本に来てくださった各国選手と関係者の方々が罹患されてしまったら、それこそ「お・も・て・な・し」にならない。
クリーンな会場、クリーンな運営の元、きちんとお迎えして全力で競っていただきたい。そして、日本でいい思い出をたくさん作って、どうか地元にその気持ちをお持ち帰りいただきたい。そうしたら、きっと良い国際交流になるはず。
今、大会を強行するのは、そういう機会にはなりそうにありません。やるとしてもホテルに缶詰、無観客試合……はるばる日本に来たという実感は生まれそうにないです。
なんだかアンフェアです。
むしろ、この状況でIOCに開催を強要されている実情、東京の夏にマラソンなんて選手にも観客にも死者を出しかねない愚策なのに押し付けられたこととか、そういった話を、世界のスポーツ世論に訴えるのが日本の仕事ではないでしょうか。本当にフェアな大会として新しい五輪を考える礎を作るために、日本は動くべきではないかと思います。
短期的に単純に、ワクチンを打って無観客でやれば開催できる、なんてシンプルな話ではないと思います。開催しなかったら経済的ダメージが大きすぎるから開催しなくちゃいけない。そんな目先の利益だけで考えてていいのでしょうか。
もっと根本的に問われなくちゃならない話があるのに……むしろ、コロナ渦だからそういう本性がバレているとも言えます。そこを問うのにはいい機会だと思うのですけども。
今はひたすらコロナに耐えつつ、本当の意味でアスリートが夢を追えるフェアな機会を作る次の機会へのステップを日本が率先して提案、構築する。本当はこの国のポジションからならそういう仕事ができるはずなのに。なんだか現状が残念です。

シャボン玉もできないんだろうなあ

今、ふと思ったのだが。
子どもたちが大好きなシャボン玉。
コロナ渦ではできないのかもしれない。飛沫感染防止で。あれは呼気そのもののパッケージだから……。
やれるとしたら、機械的にするか、手持ちフープで作るとかで、呼気を使わない方法だろうけれど。
やっぱり呼気でやるのが楽しいわけで…あと、人によってはシャボン玉そのものを警戒しているかもしれないし。
色々と遊びたい気持ちは、子どももだろうけど、大人にだって。
もちろん、そんな場合じゃないのはよくわかっているけれど。
ココロのシャボン玉を飛ばしたいなぁ。せめて、想像ででも。

スーパーセーラームーンの怪奇月食?

残念ながら地元では曇ってて見られませんでした…。スーパームーンでの皆既月食
どうも月関連の天文イベントはセーラームーンに結び付けたくなります。でも冬にやった映画で起きたのは皆既日食の方。作中、うさぎちゃんは怪奇な日食とか言ってましたが。
何にしてもザンネン。
まあ、天気がよくても、この時間の月の高度が低かったっぽいので都会で見られたかどうか?
最近『エスパー魔美』にも改めてハマっているため、彼女ならテレキネシスで空を飛んで見に行けたか…とか思ったりしました。うらやましいですなぁ、エスパーさん。
ま、ともあれ。
空を見上げてみようなんて、最近あまり思いませんでしたから、顔を上げられただけでもよかったかな。
下を向いて、マスク付けてガード固めて、外出はできるだけ控えて。友人にも親戚にも会うのを控えて……。
こんなの1年半も続けていたら、ココロが狭くなってしまいますよね。みんな、どこか何かをおかしくしていると思います。カラダもココロも縮こまっちゃってたりして。
コロナじゃなくても、みんな、何かしらの病気や症候群を抱えてても不思議ではないかも。
いたわりましょう……周りの人を、こっそりと、自分も。
まあ、ホントのところ。
くたびれました。今を生きていることに……というか。くたびれていることに気が付かされましたね、スーパームーンの映像見ていたら、なんだか、なぁって。

ファミコン探偵ってファミコンの探求者、ではなくて

ここ10年くらい(かな?)昔のゲームをリメイクする動きがありますが。
本当にまさか今更、ってことが時々……。『ファミコン探偵倶楽部』もそのひとつ。
せっかくなので当時のサウンドのサントラがついてくる方を予約して、週末に届けていただきました。
クオリティの問題で、去年出す予定が今年にズレた、とかいう話ですが、リキ入れてたんでしょうね。こんな機会、そうそうないから良いのでは。
ここ先週あたりから、ぼんやりしてる時の脳内BGMは気がつくと一作目。これはもう買うしかないんだろうなあと。3DSバーチャルコンソール版を持ってるのに。……まあ、あのシンジくんの緒方さん達が声優なんだしと自分への言い訳。あのキャスティングはびっくりしましたね。
で、その脳内BGM。
届いたファミコンサントラ版を聞き直してみたら、1作目のオープニング、どうも脳内で勝手にオープニングから展開部まで作っちゃってたらしい。本来ならゲーム本編で空木探偵事務所でかかるメロディですね。
結局、パッケージ内の付録をあれこれ眺めたり(制作資料は後回しにしましたが、当時のフライヤーにディスク版のラインナップの数々も書かれていて懐かしすぎる。名作の宝庫、ディスクシステム!)。
箱の中をひっくり返したら思わぬところに後ろに立つ少女が居て怖かった、とか。パッケージデザイナーさんの本気!
他に家のことでやることがあったりもして……サントラばっかり掛けてたり。
肝心のゲーム本編は進まず。
オープニングのサウンドのハイクオリティさに「これが令和のSwitch探偵倶楽部……ッ!」ってなって固まってたりしたので。
あと、緒方さんの、主人公ボイスがないこれカッコ良すぎる。あのシンジさんっぽいっちゃそうなんですけど(同じヒトだし!)やっぱりエメロード姫やらIngress日本語版やら、少年ボイスだけではないんだなぁ、レジェンド声優さんはすごいな、と引き出しの多さに感動したり。
あと、あーんなガケから落ちて主人公くん良く無事だったなぁ、実はサイヤ人の血を継承していませんか?
 と、グラフィックの向上でファミコン当時は考えなかったことを考えたり。あんな場所だったんだなぁ。
そんなことしてるのでゲーム本編は序盤も序盤、あゆみさんに再会(?)し、さあこれからどうしよう、というあたりで寝落ちしてしまったんですが。
子どもの頃(まあ、今もですけど)怖いゲームはできないくせに、何故かこのシリーズだけはファミコンでクリアしてるんですよね。
なんか後ろに立つ少女の超終盤がめっちゃ怖かったキオクがうっすらあるんですが。
なぜ最後までクリアできたのか、当時の自分の足取りを辿るような気持ちでプレイしてみたいと思います。ストーリーをあまり覚えてないので、逆に幸いかも。
ちなみに。
このゲームのせいなのかどうか。今朝は少女の二重唱で「起きて、ねえ、助けて……!」ってな声で目覚ましの1時間前に起こされてしまいました。
たしかゲーム内にはそんなシーンはなかったような気がしますし、switchはスリープしてましたし、こんな声の住民さんは近所に居られないと思うし、いてもあんなにはっきり聞こえないだろうし……。
うーむ、朝からびっくりさせられてしまいました。コワイな、ファミ探

コロナ渦での報道のありかたは? ゲーム『Headliner:NoviNews』(ヘッドライナー:ノヴィニュース)を通して考える。

この連休で、ゲーム『ヘッドライナー:ノヴィニュース』をSwitchでクリアしました。

以下、多少のネタバレ有りで書きます。
プレイヤーはとある架空の国『ノヴィスタン』の報道社に勤務する編集長。各記者から寄せられるニュース記事から、実際に報道するものを選択する仕事。記事を書くのではなく、記事を選ぶというのがミソ。
主人公の入職から離職までの14日間を描いた報道シミュレーションゲーム、のようです。
一応、ジャンル的にはアドベンチャーゲームになる模様。
この世界は近未来で、多くの人々は自分への遺伝子操作を当たり前のテクノロジーとして受け入れているという背景も。
そんな『ノヴィスタン』は、絵に描いたような治安の悪さ。また、国民性はどうも報道に煽られやすいところがある様子。さらに原因不明の病気が流行し街中で多数の人が嘔吐している。隣国との関係が緊迫しており、街でも物騒な事件が多発していて警察も大忙し。治安も政情も不安定な状況なのです。
なので、情報は命なわけで……。
政府寄りの記事を採用するか、却下するか?(政府に睨まれると自由な報道が出来なくなる……かも?)
流行の兆しのある新種の酒。PRするか否か?(酒造会社がこの報道社のスポンサーなので無下にするのも怖い?)
ある事件で被疑者が移民だったが、報道する? 自国民の場合は?
不可解な集団自殺。原因不明のままで沈黙するか、推論でもいいから何がしかの理由を付けて報じるか?
と、仕事内容だけでも選択の連続。批判や反動を恐れて何も報道しないと、明らかに事件が起きているのに黙殺していることになってしまい、それもまた読者の反感を買いかねず。
さらに、お笑い芸人志望の兄・同僚の女性・街で知り合った警官……といったサブキャラクターとの交流がどうなっていくのか、というのも面白い。兄は芸人としてブレイクできるのか? 同僚との関係は? この警官は難事件の解決に助力を求めてくるけれど…?
このゲームでは、報道がこの国の空気を強く醸成していくため、やり方によっては簡単に人の血が流れます。いやもうホントにあっさりと。
ニュースに流したその帰り道にはもうそれに煽られた民衆がデモを起こしていたり……。国民の反応が早い、早すぎる。
で、そんなに世の中が物騒なら警察権を強化するように市民を誘導すれば安全安心か……というと、それもまたうまくいかない。物は試しと(自分の本音はとりあえず脇に置いて)そら恐ろしいほど徹底的に政府支持・警察支援の立場で報道してみたら、これはこれで逮捕者続出、警察権濫用で、市民は安心どころかすっかり疑心暗鬼に……。
と、まあ、情報リテラシーを学ぶのにある意味でうってつけのゲーム。ただ、小中学生にはとてもじゃないけどおすすめできませんね、作風が怖すぎて。このゲーム、ホントに簡単に人が死ぬのでトラウマになるかも。子ども向けにはもっと適切なメディアリテラシー教材があるかと。
大学生の方にならぜひオススメしたいかも。自分のSNSをもっと主体的にやりたい方とか、報道・マスコミ志望の方にはいいのかな…。
ゲーム内時間で14日間で一周。現実の時間で約2時間半。なので気軽に初めからやり直しができます。前回プレイからは、自分の部屋に買ったインテリア類の引き継ぎができます。お金や報道の実績は残らないようです(インテリアは1周目から無理に揃える必要はないかも)。
で、一通りやってみてから、改めて、このゲームの出自を調べてみました。どう見ても作風が日本発じゃないので気になって。
本作はいわゆるインディーズゲームのSwitch移植版で、元々はアメリカで発売。最初はSteamからだった模様。パソコンゲームだったんですね。

ゲーム内で「病気が流行っているから手を洗え」とか散々言われるシーンがあるので、てっきりコロナ禍を受けて制作されたのかと思ったら、2018年10月……。え、早い!
でもって、日本でのSwitch版が2019年12月。この頃も、まだそこまでコロナコロナ言われてなかったはず。報道には上がっていて、中国は大丈夫かな……? というくらいには思っていましたが、まだ対岸の火事感覚がありましたから。
それで、ちょっと思ったのが。
もしも仮に、コロナのことがまったく報道されていなかったら、あっという間に蔓延して東京壊滅していた……かも、しれないなと。
報道ってやっぱり大事なんですよね。
かといって。
まったくどこにも出かけないとかすると生活の質が落ちますよね。それに、仕事の問題も当然あります。
例えば、孫の0歳児時代をまったく親に見せてあげられない、ということも起きていそうです。でも、仮に子どもが、あるいは親がうつってしまったら、それも大変なことになってしまいます。
わたし自身、見たい映画(るろうに剣心)が見られなくて残念なGWになってしまっているんですが。
でも当然ながら、もしもコロナにかかってしまったらそれどころじゃないわけで。自分だけならまだしも、誰かにうつしてしまったらその人の命も危険に晒されるレベルの病です。
なので、報道で言われているとおりにステイホームする事で、間接的に誰かの命を守っているのかもしれない……とは思うのですが。
ウィルスは見えないわけで。
もしも仮に、このウィルスのことが世界中を舞台にした壮大な大ウソだったら? 誰か仕掛け人がいて、とか。何しろ目に見えないのだから、そう考えることもできちゃうわけです。このゲームをプレイして、そんな視点も持てました。
もちろん、新型コロナウィルスの実在に関してはいくらでも証拠がありますし、例えば今の新宿への外出時にマスクをしないのは迷惑行為ですし自分にも自殺行為なんですけども。
何が言いたいかというと、その報道はホントに正しい? あるいは、ネットニュースでは良く言われていたのにテレビや新聞ではスポイルされた話はなぜ切られていたのか? 確証が弱いから? それともなんらかの圧力とか? そういうことを考えてみるのも時には大事だなあと。自分はちゃんと物事が見えているのかなと。
ゲーム内で、ある新酒のことをなんとなく中毒性を怪しんで報道しなかったらスポンサーからにらまれたので、後半戦ではしぶしぶ報道した、ということがあって。
作中とはいえ社会的評価が下がるのはイヤだと思ってしまった。それに、自分の給与だけならまだしもと考えたら、あまりスポンサーを無下にするのも……。
しかし、自分の本音を脇に置いた思考実験としては、スポンサーをスポイルしてのプレイももちろんありなんですね、このゲームのすごいところで。
このスタイル、自分としてはなんとなく良心が痛んだのですが。じゃあ、この痛みはどこから来るのかと。それは、酒造会社も敢えて毒を作ったわけじゃないだろうとか信頼していいだろうとかなんとなく思い込んでいたからで。しかし、本当は製品の質なんかどうでも良くて、単に大儲けしたくて我が報道社を抱きこんできただけなのかもしれない。
この世界の何をどう信じたら良いのか。
何周かしたあと、攻略情報を色々調べたのですが、どうやらこのゲームにはいわゆるトゥルーエンド、大団円はないらしいです。
例えば政府にとって都合の良い世界線では、終盤、大切なキャラクターに悲劇が。まさかあんなことになるとは思いもしなかった。でも、自分はこんなつもりじゃなかった!
しかし、これって、世界史ではまま起きていたことなんです。戦時中の日本でもあったらしいです、似たようなことは。
ゲーム内時間で14日経過すると、展開次第で理由は異なるにせよ、この報道社を離職することになります。
14日の活動で世の中がどうなったのか。それはすべて自分の選択次第。ある意味ではすべてがトゥルーエンドとも言えます。特に、展開を何にも知らない一周目の展開と結末こそが、その人にとってのトゥルーエンドだと思うのです。
たしか、自分の場合、入職時の登録書の書き方での最下段からして問題ありだったような……(^_^;)ゲームだからって、ついやってしまいましたが(現実では余計なことをしないように!)展開は、陰謀論に乗せられて減給の挙句に街中が大炎上、兄の夢を全力で応援しすぎて逆に一生の別れ、ボスや同僚とはそこそこうまくいきましたが救いといえばそれくらい。判断が中途半端で甘すぎて、誰かを幸せにすることはできなかった。2周目でも警官さんからの事件解決には至らず……。色々とわかってきたのは4周目から。
何周かやってみて、全てを偏らずに知らせようとするのはホントに難しいとわかりました。
現実でも同じようなことはあるでしょう。おそらくもっと複雑に。
情報の取捨判断するのは人間ですから、何かしら偏ってしまうのは仕方がない。なので、複数の新聞を読め、とか、昔から良く言われていましたね。そういうことなんですね…。
それから、ゲーム内容そのものから少し外れますが。グラフィックがなんだか懐かしいなぁと思いましたが、Classic Mac OS時代にフリーソフトゲームを良く出されていた、酒井武志さんの作品の雰囲気にちょっと似てるんですよね。

特に『クリスマスタイム』『いつもの店』あたりかな。あのゲームでのあの雑踏の感じを思い出しました。
酒井さんのゲームはほんわかとした温かみが特徴で、本作の殺伐感とはまるで違いますけれども。
ともあれ。
ある程度、怖いものが大丈夫な人、ストレス耐性がある人、情報リテラシーに興味がある人なら、やってみて損はないかと思います。
ただ、一応、食直後はやめた方がいいかもしれません。演出とはいえ、嘔吐シーンが散々ありますので……。そこは欧米のゲームとして、あるいは思考実験として割り切ることが必要ではありますけれども。