参議院選挙終了です。

さて、展覧会が終わったので、これを書くのが今日になりましたが、参議院選挙が終了しました。
トップのリンクをかなりはずしましたが、覚え書きとしてURLを残しておきます。

  1. インターネット新聞JANJANによる2004年参議院選挙特集
  2. 日本の借金時計
  3. 期日前投票についての解説ページ
  4. 政策CPプロジェクト − 参議院選挙2004プログラム



どこの党を支持するとか、誰に投票するとか、それはともかくとしても、投票率にいつも疑問を感じます。
なぜ、選挙に行かない人がたくさんいるのか?
この奥が深くてシンプルにも見える疑問を考えていたら、選挙の立候補にかかる「供託金」の問題に気が付きました。これが、選挙を身近でないものにしている原因の一つではないかと。
たとえば、参議院選挙の比例代表に立候補したい。特に選挙運動(ウグイス嬢と一緒に車でアピールするとか)はしないで、ポスターとかだけ。こういう省エネっぽい選挙(一時期の青島さんとかがやっていたヤツ)をしようとしても、供託金は払わなくちゃダメ。参議院選挙の比例代表の場合、一人アタマ600万円。で、議席なんて持ってない新参者の党の場合、頭数を10人そろえないとダメ。


無所属で選挙区立候補の場合も、300万円だとか。お金がない人は立候補もできません。
この供託金の問題についてはここが詳しいです。お金を払わなくちゃいけないことにすれば、売名行為の立候補を抑制できるという理屈らしいですけど、絶対変だと思う。そういう抑止力が必要だとしても高すぎる。
http://www.law.kobegakuin.ac.jp/~kinosita/FAQ/jinken/5-6Q4.htm


で、300万以上(色々考えると無茶苦茶かかるはず)も払って立ち上がれる人って、かなり限られると思うんですよね。供託金をカンパでまかなう例もありますが、知名度がないと厳しい。これもあって、立候補者に30代前半が少ないんじゃないか。この年齢層で、この額を使っても大丈夫な貯金が出来ている人って多くはないでしょう。無所属立候補は無茶苦茶難しいハズ。だから、政治の世界で若手っていうと、40代50代になっちゃうんですよね、きっと。これじゃ若年層が興味を持ちにくいです。


実際、若年層投票率が例年低いです。東京都選管のサイトから。(アップされているのはWordやExcelのファイルです)ちょっと見てみて下さいな。
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/data/data04.html
20歳はうれしくて行くけど、21-25歳は下がり、26-29歳は若干上向くらしいですが、一つの原因としては若手が立候補しにくいこともあるんじゃないかなと。それと、公職選挙法で、選挙運動期間中は立候補者のwebサイトを書き換えちゃいけないらしい。これもどうかなあって気がします。結局報道に頼るしかない。お金がない人の広報手段としてwebは有効なんですけどねえ。若年層に訴えやすいし。これも時代に合わない。


ここら辺を改革できるといいなって個人的に思ってます。まあ、与党に既得権益を手放せっていってるようなもんですから、実現は難しいと思いますけど、供託金が半額でも高い気がしてるんですよね。誰でも彼でも立候補できたとしても、ホントにやる人は選挙で振るいにかかるんですから、供託金は安くてもいけるんじゃないかと思います。安くして様子見て、立候補者が乱立して困ったらまたみんなで考えればって思っちゃうんですけどね。若年層に選挙が身近でない理由、何となく考えてみました。ちゃんちゃん。