衆院選2013

どうやら、自民党が圧勝みたいな雰囲気……ですが。
ホントにこんな勝ち方させて/してしまって、日本は大丈夫なんだろうか……?


今回、投票にあたってYahoo!みんなの政治 マニフェストマッチを参考にしよう……と思ったのですが。
代表的な争点6つに絞って、自分の考えに近いマニフェストを選び、最終的にそれがどの党だったかが分かるので参考に出来るという。
システムだけ見ればなかなか良いものです。
が。
6つが6つ、バラバラの政党になる結果に……。
結局、自分が投票したくない政党*1は分かったものの、じゃあどこに入れたら良いんだ、というのはよくわからなくなってしまいました。
まあそれでも何とか、投票には行ってきたんですけれどね。自分が一番優先したいと思う争点の所を選択して。
でも今回、あまりにも分裂し過ぎ。選ぶに選べない……。
選ばれる方も選ぶ方も大変な選挙だったと思います。


それから。東京都では都知事選挙も兼ねていました。最高裁判所の裁判官国民審査を加えると、衆院選の2枚と合わせて4枚の投票用紙が必要になった訳で。
投票会場ではどの用紙をどの箱に入れるか、かなり声がけされていました。特に、最後に入れる知事選のところは最高裁の箱に入れないようにって。でも、今回、投票ミスが多いかもしれないな……。
仮に、滅多にない衆参同日選挙を想像してみると、5枚になりますよね。
地方自治体の選挙が何らかの形で被れば6枚以上。
……こりゃ大変だ。間違えないというだけでも。


若い人が選挙に行かない、という話が随分前から出ていると思います。
これ、原因を考えてみたんですけれど。
ひとつには、若い頃に投票した人が当選してくれないから、応援のしがいがなくなって、選挙に行かなくなる……ということはあるんじゃないかなと。
若い人の意見を上手に掴める候補者が、必ずしも当選するとは限らない。むしろ、どうしても人口比で勝ちようがない中高年齢層の支持を得られず、良いことを言っていたり、知見があったとしても落選してしまう、ということはあると思うんです。
その経験が数回もあれば、選挙に行っても何も変わらないから行かない、みたいなことになるんじゃないかなと。
今回、自民党がほぼ一人勝ちしましたけれど、先ほどのマニフェストマッチの結果を見ると、今日の20時の結果で、全然自民党の顔は出てません。かろうじて、エネルギー政策の3位、くらい。

Webで、こういうのにチャレンジしてみるということから想定される年齢層を考えてみると、それなりに若手層であること、また、支持政党がない無党派層であることは容易に想像できます。明確な支持政党があれば、そもそもチャレンジする必要がないわけですから。Yahoo!というところでのバイアスは多少あるかもしれませんが、無党派層の意見を集約するシステムとしてはなかなか良いのではないかなと。そういう、声なき大多数の意思を反映するのには、今の政治システムは至っていないということが言えるのではないかと思います。
異議あり! 今回の衆院選の結果は、インターネットにおける調査とあまりにもムジュンしています!
……あ、某ゲームみたいなことを書いてしまった。
で、こういうことを考えている人たちが、今回の結果を受け止めると「あー、選挙に行っても何も変わらないなあ」になるんじゃないかなあと。ギャップが大き過ぎるから。
かくいう私も、かなりの失望感を覚えている一人なのですが。


世論調査っていうのがありますけど。
あれ、昼間とかに電話をかけて、調査に協力してくださいってことでアンケートをとったりする訳で。
働いてる人はそうそう回答できないじゃないか、と、前から思っていました。仕事場にかかってきても切らざるを得ないでしょう。たとえその人が、政治に興味があるとしても、仕事優先、電話回線はあけておかなくてはいけないから。
すると、どうしても回答出来るヒトは、平日昼間に電話に答えられる人に偏ってしまう。
具体的に言えば……専業主婦とか自営業の方とか、高齢者で引退した方とか。
しかし、社会を実際に動かしている層の意見を反映していない世論調査で、何が分かるというんでしょうね? それで数字が出て、どこかの政党が有利になって、それがあるから選挙に行かない人が増えて、きちんとした結果が出てこない。


出口調査にしても。本当に投票した通りのアンケートを書いているか疑問ですし、それで当確とか出してしまうのは行き過ぎな気がするんですよね。実際の結果と照会して、今まで大きな間違いを出していないから続いているんでしょうけれど。
まあ、今回の日記はその出口調査と事前調査の結果を信じて書いていたりするので、そういう意味では自分自身もムジュンしている気もしますけれども。


ともあれ。
今の民主制は、本当に民主制?
改めて考えたくなる選挙だなあと思ったのでした。

*1:結果に引っかからなかった政党は入れたくないというわけで。