こたつにお餅にみかんに社長。

『こたつサミット』で、ニフティの社長さんの古河さんと、はてなの近藤さんが対談しています。
http://www.blogru.jp/summit/2004/12/_.html#more
なんか、いいなあ。こたつで語るブログの未来。
NetScape7.1+Mac OS X 10.2.8で見ると、枠線が切れて見えるのだけがちょっと残念。


にしても、たしか近藤さんとれいこさんって、ニフティのフォーラムで出会ったって……。(id:reikon:20041202=ココログ一周年記念コメント)いやあ、なんかジャパニーズドリームって感じで。近藤さんはずいぶん緊張なさったんじゃないですか? どうでしょう?
はてなダイアリークラブにも、ニフティサーブ時代のフォーラムみたいな感じの盛り上がりもあるといいなあ。『パソ通』というのがまだ若干メジャーだった頃、うちの姉に使い方教えてもらって、時々某会議室に出現させていただいたのが、チャットの初体験だったので、そんなことを思い出しました。妹さん呼ばわりされてかわいがってもらったっけなあ。姉のハンドルの末尾に妹ってつけてもらって。あのときはまだキー入力も早くなくって、緊張したけど、リアルタイム性が面白かった。
はてなで出会ってご結婚なさった方はいらっしゃるのかな?


ところで、記事の末尾によりますと、対談は『鳳鳴館』というところでやったみたいです。
http://www1.odn.ne.jp/homeikan/
文京区本郷。なんか頭が良さそうな地名ですが。実際、文京区はいい学校がいっぱいある。っていうか、東大そばです。なるほど、なんかすごそう。と、まあ、文武に由緒正しそうな会場で行われた対談だったわけですね。


さて、記事から引用させていただきつつ。


>いわゆる日記のような普通の使い方をする人が求める機能は、今年でもう十分満たされたんじゃないか(近藤さん)
>技術でこういうことができるというより、普通の人がいかに使いこなせるかが大切(古河さん)

あとは拡張するとしたら、デジカメやDVで撮影したビデオとか? フォトライフならぬビデオライフ。まあ、そこまではダイアリーでやることじゃあないような。アップルのiDiskだとそこまでできますが。
Web作品発表の場としてはてなダイアリーを使うのはちょっと無謀でしたし、自分の作品制作過程をブログにするのはまだまだ手つかずだし。(汗)普通に普通の人が使う分にはほぼ十分な感じになってきましたね。
いっしょに美術展やっている方々が、はてなダイアリーをつけてくれないかなあ、と思っています。インターネットが身近である、と言う方が、ちょっと上の世代(40代の女性とか)になるとまだまだ少ないんで……。
人力検索のアンケートも、40代女性とか対象のものは集票が遅いんですよね。すっごく時間がかかります。 でも、ネットを使っていないわけじゃないし。フルルKANSAIとか見ていると、おばさんパワー(失礼!)強しって感じもしますから……。何か方法はありそうです。


>情報発信というと、これまでは非常にオフィシャルなものしかなかった。(古河さん)
>僕は学生の頃から自分のホームページを作っていたので、それを続けているという感覚です。(近藤さん)

>「専門用語は使わないでください」とか、そういう程度のものはありますよね。でもそのぐらいかな。(古河さん)
>うちの場合はそもそも広報がいないので(笑)。むしろスタッフ全員が広報という感じで(近藤さん)

う〜ん。非常に対照的ですね。(笑)
オフィシャルサイトとインフォーマルの中間くらいのメディアなんじゃないか、とブログを考えることがあります。ものにもよるんですが。『ほぼ日』ないですが、中くらいのメディア、という感じ。
書いているうちにごった煮になってくるし。(ここだって、はじめは楽器制作報告とマックのニュースにしようと思っていたのにね。ここまで『はてな見物』日記になるとは思ってなかったです)
ホームページだと、この手軽さがなくて、掲示板だとじっくり書けない。ダイアリーだと自分の視点でじっくりかける。メールマガジンだと画像が使えないけど(HTMLメールは使いたくないので)ダイアリーならそんなことないし。自分のペースで毎日かける。しかもインタラクティブで。こういうメディアは今までになかったかも。


>「僕には書くことがありません」っていう人も多いんですけど、僕はそういう方たちにもブログをお勧めしますね。まずは書いてみりゃいいんだよ、と。(古河さん)
>共通の友達がたまに集まったときに、その日記をネタに「あいつこの前こんなこと書いてたね」って話したりする(近藤さん)

そうそう、まずは書いてみりゃいいんだよ。(笑)
これもありますね、友達と話してて『そういえば、こないだ日記で書いていたよね』っていうの。話が早いから助かりますね。


>もっといろいろなことを記録したい人もいるんじゃないかと思うんですよ。今後は、そういう機能をどんどん追加していきたいと思ってます。(近藤さん)
>「こういう使い方で便利になった例がありますよ」という面白い成功例が、これからのブログ人口を広げていく原動力になるんじゃないですかね。「ココログブックス」は、まさにそういうプロジェクトなんですよ。(古河さん)

日記というかダイアリーというか、まあ、ブログは、とどの詰まりはテキストサイトなんですよね。いうまでもなく。でも、テキスト、つまり文章というものには、とんでもなく長〜い歴史があったわけで。大げさにいうとブログは印刷・出版など、従来のテキスト流通手段への革命的発明になる可能性もあります。
キーワードでつながっていくはてなダイアリーは、同じニュースやテーマに対する様々な見方をいっぺんに収集できる。クリッピング手段としても無限の可能性がありますよ。ココログブックスは、流れの速いブログ界でも、多くの人に読まれたテキストを商品化する面白い試みです。
全ての情報の原点はテキストとイラストにあると思っています。歴史上、たった一冊で革命的影響があったものという事例はたくさんある。ブログのトラックバック機能って、情報の書き手と送り手と読み手が同一サイドに来た史上初の手段だと思いますし。
すっごく!! おもしろいwebテキストの表現、というのは、未知の金鉱脈のごとく眠っていると思います。ぜひ、そういったものが活用できる機能を充実させて下さい。


ただし、問題は、編集者の手が加わらないテキストの蔓延だと思います。日本語のルールを知らないというのか。校正者や編集者の手が加わってこそ、よりよい文章というのが生まれる。webテキストが活字としても面白いかというと、かなり微妙なところがある。
はてなダイアリー有料オプションとか、はてなダイアリークラブとかで、厳しい目で見てくれる編集者や校正者を雇えると面白いなあ、という気もします。はてなダイアリーも出版*1ができるブログの一つですけど、校正機能ってないんですよね、たしか。この辺りにもビジネスチャンスが転がっていそうです。ブログ界にはまだまだ何かがあるなあ……。
多くの人に支持されたはてなダイアリーが、活用される道が何かあると思います。
ともあれ、はてなスタッフさん、ココログスタッフさん、今後とも面白いサービスを、よろしくお願いします。

*1:はてなダイアリーブックのことです。出版と書くと語弊がありますが……。自費出版的な利用も不可能ではない、とは思っています。