今年もまた展覧会に出るので……。

7月にある母校OG会の美術サークルの展覧会。この日曜日に打ち合わせの予定で、そろそろ何を出すか考えておかなくてはいけません。(google:竹楽器
http://d.hatena.ne.jp/Yuny/20050131#a2
で作った、「子供のためのバンブー・シロフォン」はジュゴックでもなければチャルンでもない。でも、制作のヒントはチャルンでしたね。吊るし竹琴というあたりが。
あ、ジュゴッグやチャルンって何? という方はこちらをどうぞ。

今年はどうするかな……。


ヒントを求めて、あちこち探していたら、浜松市楽器博物館主任学芸員の先生が2000年にお書きになられた原稿発見。日立造船情報システムという会社のコラムのようなページですね。
浜松楽器博は良い博物館です。色々な楽器が所狭しと並んでいて。


大学4年の夏、学芸員課程履修のために、遠く浜松で研修させていただいたのでお世話になりました。みなさん、お元気でおられるのでしょうか。このコラムに出ているようなお話はその時にもお聞きしましたね。密度と活気と静謐さが全部あるふしぎな空間。それを支えるプロたちの舞台裏を垣間見た思いでしたね。
あのとき、一番気に入った楽器はサックバットっていう、トロンボーンのご先祖様。今は巨大な楽器という印象もありますが、当時のそれは細身できゃしゃでした。でも、当時は小規模な室内(教会やサロン)が主な舞台。だからきゃしゃな造りでも良かったんです。まあ、製造技術上の問題も多々あったのですけれど、それよりも大きな音を求めるニーズがそれほど無かったようでした。
今はオケの迫力を支える重要な楽器になっていますけど。
重厚な現代の響きときゃしゃながらしなやかさを感じる響きと。
どちらもそれぞれなりに美しい。
……そんな、「それぞれなりに美しい」音を持つ楽器達が、あの博物館には沢山あります。


自分の作る楽器にも、「それぞれなりに美しい」音を与えて上げられるでしょうか……。
楽音を美しくするのは、演奏者の腕もありますが、まずは作る方がしっかりしなければ。
今作っているのは、竹を吊るしたり、穴を開けたりするだけの簡単なものですけれど。でも、それだけでも「それぞれなりに美しい」音ってあるわけですしね。「子供のためのバンブー・シロフォン」は、ジュゴッグと構造は同じです。サイズと材質で、かなり趣の違う音が出来ていますけれど。


どんな形の物になるのか、思考と試行の漂流はまだまだ続きそうです。