情報を紹介する事のバイアス

ある情報があって、これをキーワードで紹介すると直接的に反米的になるとか、親米的になるとか、そのデータ掲載だけでそのような意味合いになることもあるので、その辺の取捨選択って非常に難しいですね。中立な辞書・事象記録として書く事って本当に難しい。
小学校4年のとき、学級会で先生に「反対意見を言う人は、反対する理由だけでなく代わりとなるアイデアも出すこと」と習いました。幼い頃にいい事を習ったと思いますよ。議論の基本です。
これと同じような事かも知れませんが、これを載せるか、別のを載せるかというので事象の印象が真逆になるときは、両方を書くべきなんでしょうね。この辺りはキーワード「カトリーナ」で「報道用語問題」の項目を書く時にものすごく意識しました。


キーワードそのものを議論の場にするのはふさわしくないですが、でも事象には色々な見方があるわけで。
例えば、この水害は事前に予見されていた件にしても、いつか起こるか分からない水害よりも、今現在の優先事項があるというスタンスがあって、実際そのように動いていたから対策がなされなかったわけです。それはどちらが正しいかは議論の場にゆずるべきであって、キーワードで批判までやっていいのかどうかと……。ともかく、そういう報告書で、事前に分かっていたことがあるという事実は書くべきでしょうけど、だから「いい」「悪い」までは書いては行けないんでしょうね。もしやるなら両方の意見を書くべきかなと。
でも、ニュースを見て、ぱっと「それはおかしいんじゃない?」とかって自分の意見を持ってしまいがちなので、気をつけないと、それをそのままキーワードに記述しそうで本当に難しいです。常に客観視するって、難しい……。でも、面白い事でもあります。