遠慮なく100点を取る

「遠慮なく100点を取っておいで!」
この言葉は、私の母が小学生の頃、祖母から毎朝学校へ送り出される時に言われたものです。
100点、というのは、もちろんテストの成績のこと。つまり、それくらいのつもりで、しっかりやりなさいよ、ということなのでしょう。


簡単に捉えると薄っぺらいかもしれない言葉ですが、じっくり考えると含蓄があります。


家の中、という場所は、安らぎのためにあります。暖かい食事をとり、じっくり入浴し、家族や兄弟と遊んだり(時にはケンカしたり?)、テレビを見て一緒に笑って。しっかり眠って良い夢を見て。
しかし、学校は、子供にとってプレイランドであり、ある種での鍛錬場でもある気がします。
そこで、全力でやっておいで。遠慮しないでやっておいで。
強さのある言葉だなあと……。


そして、オトナになってからも、この言葉は有効である気がします。
家ではのんべんだらりとする事が赦されても、社会ではそうはいかないから。
しっかりやる気持ちが無ければ、先に進めない。


家ではのんびり休んで、社会ではしっかり進む。
最近、自分の社会観についてずっと考えている事もあり、この祖母の言葉が今の自分への叱咤激励のためのものに思われてなりません。