新ロードス島戦記〈6〉終末の邪教〈下〉 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 水野良,美樹本晴彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/30
- メディア: 文庫
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剣と魔法のファンタジー小説のヒーローで戦士といえば、まあたいてい豪傑なものです……が、ここまで繊細にして不幸な主人公は珍しい。しかも最後の最後まで(いきなり瀕死で始まって、自分を刺すは闇を見つめるは……行方不明にもなるし)。まあ、本人は満足してるらしいのでいいんですけど。
ニースが最後の最後まで何を考えているのか全然分からなかった。下手なミステリー小説よりも謎でした。ううむ。
とはいえ、本巻で一番かっこ良かったのは、やはりパーンでしょう。さすが初代主人公。本編主人公のスパークよりも目立ってませんか?(やっぱり不幸?)彼が名も無き騎士と仲間になるシーンはグッとくるものがありました。それに、大陸の魔法戦士から声がかかってるって、リウイのコトでしょうかね?(リウイシリーズの方は読んでいないのですが……)さりげない伏線?
ともあれ、フェアリーテールの例に習い、波瀾万丈の冒険の末、お姫様を救って大団円、でした。めでたしめでたし。20年かかって完結! お疲れさまでした。*1
*1:って、話が長過ぎてしまって完結した気がしないです……。1巻から全部読み返したら、また感動も違うんだと思いますけれども。