痴漢えん罪も痴漢も反対! っていうか、満員電車に大反対!

大阪の方で起きた痴漢えん罪事件もさることながら、そもそも朝夕の満員電車という存在自体が間違っている気がしてなりません。
これ以上本数を増やせないくらい人が「載って」いる電車もあれば、日本全国には過疎のあまり廃線になりかけている列車もある。もの凄く歪んでいる。
人をぎゅうぎゅうに詰め込んだら、その状態自体が事故を招くし、不自然だし、酸欠になりそうだし、気持ち悪いし、お財布とかスラれ無いように気をつけなくちゃだし……もちろん、痴漢にも痴漢えん罪にも気をつけなくては行けないし……ってどうすればいいのか知らないけれど。
男のひとだから痴漢えん罪をふっかけられるとか、痴漢に間違われるとか、逆に痴漢に遭わないとは限らないのですよ。価値観が多様化した昨今、様々な性別のあり方が存在するので……それに全部対応するのは、事実上不可能です。
女性専用車両がいいとか悪いとか言う前に、それって不自然だ……と思っていますし……。


人間性を捧げてまで、都会で働かなくちゃいけない?
それが不自然だと思うのは間違っているのかなあ。みんなそうしているんだからっていっても、自分はやっぱり嫌だと思うし。


当たり前すぎる話なんだけれど、満員電車=許容量オーバー=事故のもと、トラブルのもと、ってことを、もっと社会的に認識した方がいいと思います。それで、時間をずらして働いてもかまわない業種の会社は、満員電車を避けるために時間をずらして出勤するということを、正当な理由として積極的に認めるとか。
貴重な従業員を痴漢えん罪なんかで失ったり、満員による巻き込まれ事故(たとえば、階段やエスカレーターで将棋倒しが起こるとか、電車を待っていたら人の多さのあまり押し出されてしまって落下とか)で入院してしまうより、時間をずらしてもいいことにする方が、よっぽど損失が少ないと思うんですが。
この世から重役出勤って言葉がなくなってほしい。遅く来て遅くまで働くのも、早く来て早く帰るのも、おんなじ労働時間だと思いますし。
もちろん、会議とかで必ず居てほしいコアタイムは設けておくべきでしょうけれどね。


この時間にきっちり働き始めて、この時間までは居る、上司が残業するなら部下も右ならえで居残りする、もの凄く馬鹿げていると思います。
そういう横並びに時刻を決めている風潮が、満員電車という不自然な交通機関を生み出しているわけで。
本当は、すいている電車で普通に通勤して、一生懸命働いて、きちんと定時で帰宅して、子どもの面倒を見たり夫婦で話し合ったり。友だちに会ったり本や映画を見たり。
自分が自分である時間と、社会人である時間を、バランスよく作れないのは、何かが間違っている気がするんです。


こういうの、国とかでうまく音頭をとってやってみたり、なんか民間からのムーブメントとしてやって行くといいと思うんですよね。
多分、一時的な時間帯に人が集中するより、適度に拡散しつつ運転した方が、列車のエネルギー効率や冷暖房効率もいいんじゃないかと思うので、そうだとしたらオフ・ピーク通勤(時差通勤)は、エコでもあり防犯効果もあり、安全効果もある。


満員電車という存在が、何年後かには笑い話として新作落語にでもなっているといいな。