ヘラクレスの戦場

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

「クラシス」の謎が気になりつつも、とりあえずオリンポスを目指し、北への道行きを続ける不死身五人組。
このごろではすっかり戦闘のチームワークも取れて、だいぶ必勝パターンが出来てきましたが……そこへ立ちはだかった奇妙なるアンデッドモンスター。行った者は帰ってこない死の平原……って、兵士がみんなアルさんのように自失になって、しかもモンスター化してしまうということ? スパルタの兵士だったらしき人たちが、死体となって襲ってくる!


具体的に想像すると、かなり怖い物があります。ギリシャ神話の世界を舞台にしたホラー映画って、あんまり聞いたことが無いような……これはゲームですけれども。


何とかこの戦場を抜けると、いろいろあって、英雄アキレスに会うことができます。アキレスもギリシャ神話に登場するんですよね。
彼の元で装備を見直し、オリンポスへ向けてさらに北上を考えますが……その前に、することがありそうですね……。


そして、もうひとつのヒント。肉体がヘラクレスヘラクレスさんと、魂が(記憶喪失ながらも)ヘラクレスの主人公。改めてここで提示されています。まるで、ひとりの英雄が二つに分かれてしまったような状態は、何なのか? という疑問が。
この世界で何がおこっているのでしょうねえ。二人ともヘラクレス


さてさて。ゲームをきっかけに、最近、このシリーズを読み始めています。全8巻。

ギリシャ神話って、子どもの頃に学研マンガのたぐいで読んだっきり、ぜんぜん触れる機会がありませんでしたから。
まあ、「ヘラクレスの栄光」はギリシャ神話をヒントにした創作神話のようなモノなので、100%そのままギリシャ神話という訳ではありませんが……。でも、神話の入門書くらいは読んでおくと面白いかなと。実際、当時の海旅がいかに大変だったかとか、どんな風な文化や社会だったのかとか……イメージがふくらむ感じです。もちろん、ヘラクレスやアキレスにまつわるエピソードも、ポセンドンやゼウスも出てきます。おかげで、かなり思い出しました。


パンドラのつぼのエピソードって結構好きなんですよ。最後に希望が残されている、というヒューマニズムがなんとも。


それにしても、こんなに、戦争や闘い、魔法や奇跡、そして恋愛と出産に満ちあふれた神話だったんですね。改めて思うに……。
確かにコレはRPGにしたくなるストーリーの宝庫ですね。