不死なる者たちの栄光

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

イクラシス前に到着した不死身ご一行様。バイクラシス付近での雑魚敵との戦いは結構手間取ります。ステンレー、エリュアレーのゴルゴン三姉妹の内の二人が強敵として出現しますが、彼女らは石化攻撃が得意で、オーバーキルが効かない上に、しつこくアンデッドしてくるので大変です。半端な中ボスより強いかも?
さて、いったん海賊船のデクレオス、アゴン将軍、そして別の船で来たヘラクレス将軍に会いましたが……。将軍として傷つけられたプライドと、オケアノスとしての復讐心がないまぜになったアゴン将軍は、シュキオンとデクレオス、ヘラクレス将軍を打ち倒して、またしても不死身ご一行様と闘う道を選びます。戦いを挑んでくるのであれば、受けて立つ! バイクラシスのいけにえになんてなってたまるものですか! シュキオンとデクレオスの敵討ちだ!(って、ふたりとも不死身だから)
でも、やっぱり、めちゃくちゃ強いです。はい。それから、彼の手下ともども、アイテムを結構持っているので「盗む」のも効果的……。根気よく闘えばなんとか破ることができるのでした。

しかし、負けたことで生きる意味そのものを無くしてしまったのか……アゴン将軍は自らバイクラシスに飛び込み、テュポーンとなってしまいます。そしてこの決戦の気配に呼ばれたのか、先ほどから近海をぐるぐるしているオケアノスの本体。ヘラクレスは、ヘラクレス将軍からヘラクレスの魂を無理矢理返させ、ダイダロスとしての魂を叩き起こしました。ミケナイのクラシスを搭載して来た船へ戻り、故障を直させて、シュキオンとデクレオスからオケアノスに魂を飛び込ませ復活させます。
天空の大戦! 神の闘いとはこんなに激しいものかと……。なんとか復活コアを破壊し、テュポーンを撃退しますが、アゴン将軍の分のオケアノスの魂が足りません。オケアノスが分裂の危機!? でも、魂をテュポーンに取られないために、クラシスを逆用し……。シュキオンとデクレオスの二人が合わさり、よりニヒルなシュキオンが復活しました。

テュポーンにとどめを刺すために、いよいよ地下を潜り冥界へ行くことになります。……その前に、生きて還れないかもしれないから、と、海賊船を今一度点検するシュキオン……デクレオスたち。なんと、あの少年、デクレオスの弟子の彼が潜んでいました。いろいろと便利そうなアイテムを売ってくれます!
それに、ダイダロスさんのことも気になります。クラシスの研究は亡くなられた息子さん――どうやらロウで固めた鳥の羽根で飛ぼうとして事故死した、あのイカロスだったのかも……? そして、アイテム「青い羽根」はその名残? ――の復活のためのものであったこと、そして自分の意思や知的好奇心を古い神々にそそのかされたいきさつ……。古い神々が宿る地下道を進みながら、とつとつと今までのことを告白するダイダロス
でも、発明家ダイダロスとして、もっとも気になるであろう神様……鍛冶屋とクリエイティブの神・ヘファイストスも、この地下道に潜んでいました。オリンポスにいると、何を作らされるか分からないから、避難していたようです。ヘファイストスはあの形見の剣とコーカサス山の短剣に、本当の輝きを取り戻させてくれます。


そして、たどり着いた冥界。マグマが煮えたぎるおそろしい世界!
テュポーンを倒したら、何が待っているのか……?
改めて気を引き締め、テュポーンの元へ向かう一行ですが、突然の地割れが彼らを襲います。父として? 発明者として? ともかくも間一髪のところで、自分らしく生きろと言い遺して主人公を投げ飛ばして助けてくれたダイダロスさん。……いや、お父さん。……ありがとう。結局、一度も父と呼べなかった……。


さて、英雄や神の化身も混じっていますが、人間たちの代表としてテュポーンに立ち向かう不死身ご一行様。最強の敵だからこそ、明るくたくましく挑みかかります!
テュポーンは5人パーティ扱いで、右腕とかテュポーンの頭部とかに分かれて攻撃してきます。こちらからのターゲットも分けられています。でも、こちらの狙いは、あくまでテュポーンの頭部です! しかし、身体の各部分から回復系アイテムを盗み取ることが可能です。なんで魔薬パウテスマなんて持っているんでしょうか? 助かっちゃうけれど!


史上最大の剣と魔法の応酬の中で、誰かの渾身の一撃が頭部へクリティカル……! 動作停止したテュポーン。しかし、この存在をこれで放っておく訳にはいかない。更にオーバーキルを目指して、彼らの闘いは続くのでした……。


……さて。平和になった地上世界。そして、自由を取り戻した主人公。クレタ島の海岸で、虚空を見つめていました。父の形見となってしまったあの笛は、いつの間にか吹きこなせるようになっていました。その響きは、オリンポスの神々、とりわけゼウスの耳にも届きます。人形とは思えない笛の音に免じてか、そして、戦いの道末を見届けたためか、今回の旅路で不死身ご一行様が滅び去るようなことは免れたようです。そう、彼らは人間たちのための冒険を遂行しただけではなく、善なる魂の証明もしたのでした。


プレイ時間が99時間59分以上*1に及ぶ、プレイヤーのギリシャ神話世界の冒険は、ここでいったん幕を閉じます。
天からだれかが見ている。善を行うかを見ている。これって、人間の普遍的な倫理観のような気がします。人生をより良くするためにも、今こそ、考えておきたいことなのです。


さて……2週目プレイは……やるとしても、ちょっと時間を空けますかな……。今はおなかいっぱいです。またいつか、古代ギリシャが恋しくなった頃にでも……。
戦闘シーンが長かった! でも、戦術を考えるのは楽しかった!
不死身ご一行様、開発スタッフの皆様、本当にありがとう。

*1:カンスト=カウンターストップはアクションゲームとかシューティングだけかと思っていました! バイクラシスのあたりをウロウロしている間にこんな時間になってしまった。