こんにゃくゼリー問題

国外では、EU(欧州連合)が独特の硬度を生み出すこんにゃく成分を添加物とし、ゼリーへの使用を禁止しているのに対し、日本国内では食品衛生法の対象は食中毒などに限られる。

 このため、今回のような死亡事故を防止する取り組みが「生産者重視から消費者の安全を重視する行政への転換の象徴」(中堅)と位置づけられている。

 そのためか、この日の会合では厚生労働省側が「製造中止や回収させる法制度はなく、強制力のない指導が限界」と説明しても、議員の怒号は消えなかった。

 だが、新法でゼリーの形状などを規制するには「法の下の平等」という点で大きな壁が立ちはだかる。こんにゃく入りゼリーはだめで、モチは規制しなくてもいいのか−という問題だ。


こんにゃくゼリーを禁止することが、「生産者重視から消費者の安全を重視する行政への転換の象徴」なのだろうか?
なんだろうね、この違和感。議論の仕方として、小学生の学級会以下だと思ってしまった。
理由は以下。まず、怒号って……。議論は冷静にって最低限のルールかと。あと、現時点でのルールに怒号をぶつけても何が変わるのかと。暴力に近いんじゃないかという疑問。それから、「議論の場においては、反対をする人は、代わりになるアイデアも提供すること」って、これも無言のうちのルールだと思うんだけど、分かってるんだろうか(私は小学3年の担任の先生に叩き込まれたぞ)。欧米のあり方が正解だというのは、それ以上モノを考えなくていいっていう、硬直した何かを感じるんだよな。それって、欧米でこうだから日本も同じことをすればいいんじゃん、って猿真似の猿じゃないんだよねえ。


この際、外装袋だけでなく、中の個々のパッケージにもちゃんと表示するように義務づければいいんじゃないかなあと。
安全に食べている人もたくさんいるのに、十把一絡げに規制とか禁止とかするのって、間違っていると思うんだ。
で、親が子どもには与えない。こんにゃくゼリーは大人向けのおやつだってことを表示しておけば。よくよく噛んで食べれば安全なんだから。子どもが食べたがったり、食べさせたければきちんと教えること。


単に食べ方に気をつければいいだけのモノを、危ないから排除排除って、絶対に間違っていると思う。
それに、お餅つきとかお雑煮は、日本の食文化でしょう!
業界を指導して、危ないから気をつけようってって表示を徹底することがまず先なんじゃないかなあ?


こういうこと言い出すときりがないけど。
例えば、事故を起こすと人が死ぬからって自動車を禁止しますか? 今の社会で。それは出来ないから、道路交通法がある。きちんとした運用をすれば大丈夫っていうことになっている。まあ、それでも事故はなくならないんだけど。
私自身は自動車はそれほど好きとかはないけれど、あと、空気を汚すので自分ではなるべく乗らないようにしているけれど。でも、郵便だの宅配便だので間接的にお世話になってはいるからね。


やるべきことはまだあるし、これだけ騒いでいて子どもに与えるのは与えた人が悪いんじゃないかと思うんだけど。
商品に分かるように書いておけば、知らなかったから業界が悪いってことにはならない。それを徹底させないでいきなり禁止するのはどうかと思った。こんにゃくゼリーは好きでもきらいでもないけれど、そういうこととは別に、議論が乱暴すぎるし、幼稚すぎる。商品の運用がきちんとできてないで、何が議論なんだろう。
この国の政治は大丈夫な訳、ないね、こんなんじゃ。

同日夜間追記

ちょっと調べてみたところ、危険性とかについては、こんにゃくゼリーには既に表示済みとか。
こんにゃくゼリーが好きな皆さん、すみませんでした。最近買ってないもので……。
と、なると、ますます、食べ方に注意しなかった方が悪いんじゃとか……。
お餅を食べるときは充分に気をつけるのと同様に、こんにゃくゼリーも気をつけて食べるようにしよう。それでいいんじゃないかなあ。って、このテーマで延々と議論するのが消費者庁のシゴトなの??? 他にやることいっぱいあるんじゃ……?