マリオとピーチとルイージと。

マリオの新作、楽しい!
って、今回ばかりはゲームの話ではなく映画の話です。
配管工・マリオとルイージの兄弟が、ファンタジーワールドのキノコ王国のピーチ姫を救う…。
30年以上も遊ばれ続けてきたこのストーリーに、ちゃんとした説明が今作で入りました!
よく考えたら配管工が王子様のようにお姫様を救うのって、変な話です。あまりにも当たり前すぎて忘れてましたけど。
それから、あの世界にピーチ姫とマリオブラザーズ(今回、デイジーは出番なし)以外に人間がいない理由とか。
クッパはピーチ姫を捕らえて何をしたかったのか。
ゲームの設定って、ゲームを成立させるために必要な事柄なので、ゲームでは敢えて説明していないことがたくさんあります。そこに説明があっさりと入った。これは大きいです。
アクションもゲームまんまで、でもやっぱり映画になってて素晴らしかった。
それから、今回のような作品が海外で大ヒットできるほど、マリオは世界的に知られるようになったんだなあと、感慨深いものがあります。
例えば、野球の漫画や映画を作るとして、いちいちボールをバットで打つとか、必死に走って4つの塁をまわるとか、守備陣は落球させずにキャッチした方が良いとか、そんなところから説明していたら絶対まだるっこしいじゃないですか。
野球モノの作品では、難しいルールの説明が入ることは多少あるかもしれませんが、基本的なルールを説明することはまずありません。それは、野球を知っている人が読むという大前提で作品が作られているから。
あのマリオもそういう土俵の上に立てたんだなあと。
冒頭の制作会社ロゴでNintendoが表示された時。
マリオのアクションで客席が大いにウケたとき。
もう、胸が熱くなりました。みんなマリオがわかるんだ、と。
ノートの端にマリオやルイージのまんがを描いていた、小学生の自分に教えてあげたい。
マリオを真剣に遊んだことがある人なら、きっと楽しめるシーン満載です。
まさかゲームプレイあるあるすらをあそこまで映画として盛り込んでもらえるとは思わなかった!
そして、ピーチ姫がカッコいい!
今回、さらわれるのがルイージなんですが。こんなに囚われの姿がサマになるヒーローも居ないですねえ……え、ほめてるように聞こえない?
むしろピーチ姫がめっちゃ強い! あっぱれでありました。
早起きして行って良かった。
どうか長く売れて欲しいなぁ。これは2作目、来ますよー!
追記。
サントラは配信されているようです。時代だなぁ。