強くて覚えやすい個別パスワードの作り方

アカウント(webサービスを利用するために登録したメールアドレスとサイトのパスワード)の大規模な漏えい事件がまた起きてしまいましたが…。
例えば、A社に設定したアカウントを、そのユーザーがB社のサービスにも同じく使用している場合、A社での漏えい事件は、使いまわしているユーザー自身にとっては、B社でも漏えいしたのと、ある意味で同じことになってしまいます。
なので、よく「パスワードを使いまわすな!」と言われます。
しかし、個別にパスワードを考えたり覚えたりするのは大変です。
ただ、作成パターンを工夫することで、パスワードをサイト別に簡単に使い分けられる、というのを何かで読みました。
覚えている範囲で再現してみます。


例えば架空のウェブサービス『nandaro.ne.jp』のログインパスワードを決めるとします。

1)パスワード前半は固定パターン
1.自分なりの覚えやすい数字を考える。
→ルールを決めて変形させる
1985年03月26日生まれ=26038519 など

2.固定の英文字を大文字小文字で加える。ここは個人情報そのものは避ける。
たとえば、あこがれの人が「田中次郎」さんだとして手掛かりにする。
→Tanaka Jirou→TNjr
☆ここまでで、26038519TNjr

2)パスワード後半は目的のサイト名から作成

1.サイトのドメインから、あるルールを決めて文字列を作る
例えば母音字(aiueo)を抜くなど。
nandaro.ne.jp
→nndr

2.パスワードに記号も使えるサイトなら、1文字でもいいから挟む。
例えば#など。

☆完成したパスワードは
26038519TNjr#nndr

同じルールで別の架空サイト
dondoko.ne.jp
のパスワードを作るとすると、
26038519TNjr#dndk
となります。

このように、半分は固定文字列でも、サイト名別に生成するパターンを組み合わせて考えれば、個別に暗記しなくても、強くて良いパスワードで、サイトごとに使い分けができますね。
今、記憶を頼りに書いてみても、なかなか良くできたアイデアだと思います。
もちろん、生成方法は自分なりにオリジナルにして、絶対に口外しないように……。

それから、パスワードはサイト別にしていても、漏えいしたメールアドレスにフィッシング詐欺目的などのトラブルメールが来ることもあり得ます。
できればwebサービスに使うメールアドレスはいざとなったら変えられるものにして、個人連絡用とは分けた方が良いでしょうね。
また、漏えいとは関係なく。利用しているサービスでの何らかの警告的なメールが来た時は、メール本文に書かれたURLを直にクリックせず、当該のサービスにログインしてアカウント設定などのページで改めて確かめた方がいい、と良く聞きます。
そういうメールでのURLが詐称されていることはよくあるので。

Mac&iOSの改元対応ってまだ何も情報がない?

2019年は改元を控えた年でもあります。
Windowsでは新元号更新用の仮データ枠が用意されていますが、どうやら1月上旬現在の情報では、macOSではそういうアナウンスが無いらしいです。あと、兄弟分でもあるiOSも。
道理でいくら検索しても公式の対応情報が出てこないわけで。書いてないものは出せませんから。悪魔の証明みたいですが。
気になるのは、macOSのセキュリティアップデートが、最近はSierra以降しかリリースされていないことです。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
流石に改元アップデートはもう少し前のOSもサポートして欲しいですが…。最近のApple社の姿勢では切り捨てるかも?
うちにある2011年後期型MacBook Proはそろそろ買い換えた方が良いのか、ちょっと最近は考え込んでいます。一応、High Sierraは動くんですが。
Core i7、16GBのRAM、SSD 512GB、DVD対応。皮肉なことに、Boot CampWindows 10での通常利用ではお釣りがくるスペックで。たまにWindowsでないとできない作業でそっちにするんですが。
なぜかOSの足切りに遭ってしまいました。
今だと、殆どのモバイル作業がiPhoneでできることを考えたら、ノートパソコンにこだわらなければ、Mac miniがスペックお化けなんですよねぇ。Macとしてはコスパおそろしいレベル。まさかの6コアには驚きました!
さあどうしよう…かな?

山型パンでも上端までトーストできるポップアップトースター

うちの食パントースターが最近不調で、プルダウンロックがかかりにくくなったのと焦げやすくなったのとでついに買い換え。6年くらい使いましたがやはり限界かなと。
で、物色していたら、山型パン1枚または角型パン2枚の焼き方ができるタイプを発見。

TWINBIRD ポップアップトースター ブラック TS-D424B

TWINBIRD ポップアップトースター ブラック TS-D424B

要は、食パンを入れるスロットが、長〜〜いんですね。普通の倍の長さ。そのかわり1スロット。角型の2枚焼きは隣同士に並べて……と、心配しましたが、ちゃんと入ります。
今までの2スロットのだと、山型パンの上端は諦めないといけませんでしたが。しばらくぶりに上端がちゃんと焼けた山型トーストを食べた気が。満足度高し。2枚焼きでも端までちゃんと加熱されました。
フタが下の方に収納できて、ふたを収納しないと焼けないので注意という。多分、放熱板とか、ふたをつけっぱなしで焼かないように、ってことがありそうかな。
このタイプ、やみつきになりそう。
あとはまた5年くらい、いやもっともっと長持ちしてくれたらいいなぁ。
というのも、この機種と前の機種が出てから5年くらい経ってるっぽいんですが、他のメーカーから同じ型が出てないみたいなので。みんなトースターというと2スロットばかり。考えてみたら。
廃番になりませんように!

「鉄道探偵と1/3の奇妙な手紙』その1

都営地下鉄京王線で年1回くらい、周回しながら謎を解いていくイベントをやっていて、これがなかなか面白い。

とりあえず、都営地下鉄編を解いてきた。
とある謎で『目的地までにエスカレーターを上がった数』と『○○町』という駅名などを鍵として、いろんな駅を判断して回っていくのがあったのだけど、これ、ちゃんと判断条件を読まないと私のように上野御徒町とか春日とか関係ないルートを回ってやり直す羽目になる。正解ルートはもーっと南側に行く。なんか、ファミコン時代の女神転生の1作目でこんな感じに…つまり、不正解ルートで戻れない扉が閉まってしまい、別の道をたどって元の道に戻ってやり直し…っていうのをよくやったけど、現実でそれをやるとは。
他にも、大きな門のある駅の地上探索ルートで、大きな門のある寺社仏閣そのものに入ってしまって右往左往とか。これも手がかりをよーく読まないと!
ただ、近代と現代が同居した写真が撮れたからヨシとしよう。

そんなケアレスミスがあり、どうもスムーズに行けば都営地下鉄だけで2時間程度で通常はクリアできるらしいのだけど、4時間半かかってしまった。
交通費は冬のワンデーパス。500円って、普段の都営地下鉄が高いから安く感じる。1月20日までの土日祝日のみらしい。
京王線編はまた今度かな。京王線の一日乗車券って900円…前回の謎解きもやったけど、結果的には普通にPASMOで乗ってもトントンくらいの金額だった。もともとが安いから、少し高めの値段をつけておき、途中下車を促す戦略かもしれないな。たしかに、京王線って多摩方面の住宅地から新宿や渋谷への出勤ルートでもあるけど、吉祥寺や下北沢、聖蹟桜ヶ丘などの楽しいお買い物や町歩きができる町から、高尾山や多摩動物公園などの観光地もあるので、広くまわるのもたのしいかも。八王子方面は大学も多いし…。奥が深いぞ、京王線…(謎解きはどこやった)。

少女型ロボットだった女の子の話

ちょっと児童書を読む機会があり、最近本作を読了したので記録する。
ライトなネタバレを含むので、本書に興味がある向きはご注意されたい。

本書はタイトルからSFかと思ったが、違った。少なくとも、タイトルで連想したヒューマノイドと人間の交流話……ではない。いわゆる思春期クライシスの話である。空想が(ある程度は)その人の中の現実になってしまう年頃の少女の話。
読んでいて、自分にもこんな頃があったのを思い出させられた。こんな極端ではなくても、他人には、特に親には、絶対に自分を理解してもらえない、そういう頃のこと。
この主人公は、あるきっかけで摂食障害に悩まされてしまう。そんな自分を責める気持ちもあるし、母子家庭での母親とのコミュニケーションの問題もあるが、どうがんばっても食べ物が喉を通らなくなる(ちなみに摂食障害のきっかけはダイエット目的ではない)。
ここまで極端ではなくても、思春期クライシスはある程度は誰にでもあると思う。
そんなとき、他の人と違い過ぎている自分のいうことを、否定しないで受け止めてくれる人がいたら、どれだけ救われるだろう。
主人公には、『まるちゃん』という男の子の友だちがいた。朝の登校ルートでなんとなく出会える友だちだったが、今回のことでかけがえのない存在になって行く。
彼がすごいのは、彼女の摂食障害の理由が現実的ではないかなり変なことなのにもかかわらず、ともかく傾聴して受け入れたことだ。主人公の母親でさえ、接触障害の理由をダイエットと決めつけていたのに。彼の傾聴ぶりは、凄腕のカウンセラー並みである。問題に対する質問はしても、そんな問題自体がありえないと否定したり、自分の意見とか常識とかを挟まない。なにしろ、どんなに変な状況で、彼女の思い込みとしか思えなかったとしても、彼女にとってはその思い込み自体が現実なのだから。
そしてその上で、主人公を東京(彼らの街からは電車を数本乗り継ぐ距離らしい)へと連れ出してある人に会わせたりなど、医者にはできない別の観点から対応を考えてくれる。
そのような中で、主人公は何年振りかに祖母を訪ねて父について聞いたり、あるいは母親の彼女に会ったりして、自分の視野を広げて行くのだった。
思春期クライシスの解決策は、一概には言えはしない。ただ、色々な人に会って話してみることは、大きな一助になるだろう。
思春期クライシス真っ只中の本人さんにも児童書としてお勧めできるが(悩んでいるのは自分だけではない的な意味で)。むしろ、この世代(中2・中3から高校1〜2年生くらいか?)の子どもさんがいるご家庭の親御さんにこそオススメ。特に父親に読んでほしい感じがした。「ムスメが何考えてるか分からない」と悩んでおられるお父さんに。思春期の皮膚感覚が少しは理解できるかも? ただ、小説1本読んだくらいでわかった気にならないではほしいが(思春期クライシスはケースバイケース。その子によって悩みのポイントが全然違うから)。
例えばの話、まさかムスメの急な食事拒否の理由が『「自分が、お母さんがどこかで買ってきた最先端の少女型ロボットだった」と唐突に思い出してしまった』からだ、なんて、親を含めた他人からは絶対に想像がつかないだろう。しかしそれこそが彼女の現実だった。だから大変だったのだ。そんなことあるわけない、と外側から否定するのは簡単だが、彼女にその種の意見は届かない。それは共感ゼロで勝手な常識を押し付けているだけだから。
本当に彼女がロボットだったのかどうかは、本書を最後まで読んでみれば分かるかと。ただ、ある意味では本当にロボットだったし、ある意味ではただの思い込みだったと言えるだろう。それはどっちも真実で、どの立場から見るかの違いでしかないのだ。現実って、多層的で多要素的なものだから。
それにしても自分もローティーンの頃は大変だったなあ…色々と。

第四番大吉

前のダイアリーを見直していたら、こんな記事が。

ちょうど干支が一周前、12年前の2007年の初詣で引いたおみくじが、第三番大吉だったという話。
それでですね…。今年の…同じくイノシシ年の初詣で引いたおみくじが、これまた『第四番大吉』だったのです! そう、番号がひとつ違うだけ。
『吹く風に 高峰(たかね)の雲も はれ行きて 涼しく照らす 十五夜(もちのよ)の月』
もちのよ……、お正月だからお餅か!(違う)
冬から春になって月が輝き開運繁盛。ただし油断大敵…云々、らしい。勉学運は真面目にやれば良いらしいのは、仕事柄大変に有難いことです。
それにしてもおみくじって、番号と運勢と内容の対照はどの神社でも同じなのでしょうかね? フォーマットが大体同じのが多い気がします。
昔から、初詣のおみくじの引きは強い方で、子供の頃に何年か連続で大吉を引いたこともありました。これは12年前も書きましたけど。
なんにしても、この偶然には驚きました。
それにはてなダイアリーは、書き続けると面白い発見がありますね。継続は力なり、けり。

言葉には気をつけるべし…。

夜21時のNHKニュースでゆとり世代論をやっていた。
この世代について、自分は仕事柄、彼ら彼女らの学生世代を数年前にそれとなく見ていたので、あまり悪いイメージを持っていなかった。個性的な人が多いというのはこれからの日本にとって大事だと思うし、実際に接していても、よく言われているほど礼儀知らずでもなかった。
この国では今後はただでさえ人口が減っていくんだから、いろんな個性でもって国を盛り上げてほしいなっていうか…。たとえばコンテンツ産業といったような、個性が大切になる業種がますます重要になるだろう、と、思っているので。
実際、起業家が多かったり、天才肌の選手やアーティストがとくに増えたのは、ゆとり世代以降のように思う。統計などは知らないからあくまで個人の印象としてだが。
詰め込み型の学習はある程度までは必要かもしれないが、そればかりでは本当の問題解決能力が育たないってことにも、この世代への教育から社会的に気づきが広まったようにも思う。インターネットネイティブ世代であることも大きいのだろう。世界を肌で感じてきた世代でもあるのだ。
実際、このニュース番組では、この世代の起業家の声なども取り上げて、個性派ということでまとめていたと思う…そこまでは良かったのだけど。
VTRを受けての女性キャスター曰く「ゆとり世代も捨てたもんじゃない」。耳を疑った。人サマに対してこれは無い! 男性キャスターの方もコメントをフォローしきれなかった感じを受けた。いったい、何を捨てるというのか? 上から目線すぎる。
世代論は人をひとくくりにしてレッテルを貼り付けるというものであるし、非常にセンシティブな話題なんだから、言葉には気をつけていただきたい。
言葉は生き物であり、この国には『言霊』(コトダマ)という概念もある。ニュースキャスターは言葉のプロなのだから、本当に気をつけてほしいものだ。市民に聴き込みしたり、インタビューなどでしっかり取材されて真っ当な結論で終わったVTRのことなど吹っ飛び、あのひとことだけが印象に残ってしまった。取材スタッフやインタビューに応じてくれた人たちが気の毒である。
ニュース番組を見ていてここまで気分が悪くなるキャスターのひとこともそうはないだろうが、反面教師として言葉の大切さに気づかせてくれたという意味では捨てたもんじゃなかった…と、思うことにしよう。